おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

アウトドアの楽しみ

2021-10-03 11:20:08 | 日記

 台風が通り過ぎ、昨日今日とびっくりするような秋らしい快晴だ。こんなに天気がいいと、カフェをやっている場合ではない。と言って臨時休業して出かけるわけにも行かない。

 先日、三春の美術協会に所属する人がカフェに遊びに来て、おしゃべりをして行った。暇があれば旅行に行き、日本国内ならほとんど行っているんじゃないかというくらい旅好きのうえに、登山もやるので、いつもそんな話で盛り上がる。ただ、最近はあちこちに病気を抱えているため、旅行どころではなく、せっせと病院通いだ。

「そろそろ気候も良くなったし、どこかの山にでも出かける予定は」と聞いてくるので、「犬猫がいるので無理ですね」と応える。「そうだよな。猫までいるんだもんな」

 テオを愛護センターから引き取った時には、一緒に旅行すればいいと思っていたが、アンを拾って来てからは、犬猫がいるうちは旅行も山登りも留守番をさせることになる以上、可哀想な気がするので行くつもりはない。十数年たち、テオもアンもいなくなったら、それからボチボチ出かけようかと思っている。

 もともとインドア派だった僕がアウトドア人間になったのは、トトを飼い始めたからである。最初は散歩の延長で人のいないところに連れて行っていたのが、次第に登山口まで、次には山の取り付きまでとだんだん足を伸ばし、ついにはあちこちの山に登るようになっていた。

 ただ、犬連れだと整備された登山道のあるような人の多い山にはあまり連れて行けない。どちらかというとマイナーな、山登りの間、ひとりに会うか会わないかくらいの静かな山を歩き回った。岩場に架けられたハシゴや鎖があれば、トトを小脇に抱え根性で登り、下りの崖ではトトに先に飛び降りてもらったりしていた。

 あちこちの山に出かけるようになると、車での移動時間が長くなる。1日では着かないと途中で車中泊もしなければならず、登山口に到着しても夜が明けるのを車で待つことになる。そういうわけで、車中泊についてもかなりのベテランになり、福島と九州の往復十日の旅行に、ドリとトトの2匹を連れ旅行した時も、途中、オートキャンプ場をハシゴしながら、トトと僕がテント、ドリとタミちゃんが車でと分かれて宿泊した。

 最近はキャンプブームが到来しているようで、キャンプの楽しみがよく紹介されている。が、現地に到着しても、そこで料理を食べるだけなので、車にごっそりと道具と食材を積み、その様子はアウトドアというよりも、キッチンとリビングをそのまま移動させたような雰囲気である。

 僕が考えるアウトドアの楽しみというのは、最小限の持ち物でやり繰りすることだと思っている。山登りに重たい荷物を背負って行きたくはない。スプーンひとつだって軽いものを使いたい。食べ物も死なない程度で十分である。

 車だって体を伸ばして横になれれば十分で、シャワーやキッチンがついたキャンピングカーなんてのは、邪魔なだけである。今時の日本で、車で移動できるところに、温泉もコンビニもないなんて、ちょっと考えられないのである。なるべく身軽にして出かけ、あとはなるべく現地調達するというのも、旅とアウトドアの楽しみでは大きな位置を占める。

コメント
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