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お互い、今後を見守りましょう   文科系

2016年07月02日 00時06分01秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 昨日の拙エントリー、sicaという方へのお返事コメントを、ここに補足修正して、再掲します。よろしく。

『 sicaさんのこのコメントはしっかりしたものと読みました。よって、僕も以下かなり勉強した上で誠実に答えます。

 韓国には朝鮮戦争があった。ここからのアメリカとの結びつきは非常に強い。ところがその後、国連が認めたアフガン戦争は派兵は500人ほどで、公表死者は1名。国連の制止を振り切って行われたイラク戦争参戦兵士数(違法な集団安全保障発動とも言えるだろう。最近のアメリカは国連を無視するのである。世界史の上でアメリカが音頭を取った国際連盟設立、戦争違法化の国際法誕生をば、アメリカは捨ててしまったのだろうか)はもっと少なくって、死者はやはり1名。米韓過去の結びつきを考えれば信じられない少なさである。何故なのか。
 あのベトナム戦争の後遺症があったからだと愚考する。朝鮮戦争以来の米韓結びつきの強さから、最大5万人がベトナムに出兵していて、その1割5,000人が亡くなった。この小国が米軍のイラク戦争死者数とほぼ同じ数の兵士を死なせたということだ。負傷者は1万とも2万とも言われている。こんな状況から冷戦が終わってみれば、以降このベトナム戦争のような米国要請派兵に懲りたのはあきらかだろう。韓国軍の存在意義はもう、太っちょ首領様の国だけが相手。現に、中国とさえ経済交流実績を積み上げつつあるのである。当たり前なのだ。日米に付いていっても、日本が演じたアジア通貨危機、米国発のリーマンショックによってこの韓国がどれだけの被害を受けたことだろう。つまり、以上の経緯全てが日本とは比較にならない。それは次のような意味でも比較にならないのである。

①アメリカの累積赤字は今や、8000兆円で、年間軍事費は6000億ドル。その上日本と違って、国家だけでなく家計さえ大赤字である。ところが、アフガン・イラク派兵と、シリア内戦工作、そこからのイスラム国建国などから、テロとの戦いを好き好んで引き起こしてしまった。こんな状況から、アメリカが今後使える軍事費は限られている。だけど、産軍複合体の国家権力掌握から、これからも今の路線を続けるつもりでいる。今の日本「国防」は、こんな国に付いていこうとしているのである。

②そこからの日本への要求は増すばかりだと愚考する。アメリカと違って、国家累積赤字の1・5倍を超える貯蓄を持った国。アメリカの3分の1、韓国の3倍のGDPを持った世界第3の大国である。こんな国へのアメリカの要求は、今やまーもの凄いものがあるのだろう。できれば米国がやる戦争には全部付いてこいと、そんな意気込みのはずである。

③安倍晋三・日本官僚・自公政権の対米自立度がどれほどのものか、今後の見物であると言いたい。sicaさんも、是非見守っていて下さい。貴方も僕も、自衛隊が地球の裏側まで攻めていくことがないようにと願いながら。もしそうならないのであればこんな嬉しいことはありませんが、僕はもの凄く心配しています。アメリカと同様に武器輸出も解禁したことだし。世界的不景気の時の取り分け不景気な国は、どんどん軍事経済に傾いていくという歴史の教訓もあります。ましてや内需を特に軽視してきた日本は、先進国では珍しい「失われた25年」の大国。それも、100年に1度の経済危機がまだ続いている世界においてなのだから、心配この上ないのです。衣食足りて礼節を知る。貧すれば貪する。背に腹は代えられない、とか。』

コメント (11)
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「産軍複合体」と手を組んだ    文科系

2016年07月01日 12時05分06秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  ちょっと古いエントリーが昨日のアクセス・ベスト7位と5位に入りました。去年7月14日の『イラク戦争が教える安保法制の危うさ』と、この6月22日の『今の米国、その「異常」を振り返る』とです。破綻したアベノミクスを手段にしてまで、集団安保と改憲を進めようとしている安倍内閣。参院選直前の今、是非お読み願いたい拙稿です。以下に、それぞれ昨日付けたコメントを転載させていただきます。
 それぞれバックナンバーとしての出し方は、こう。右欄外カレンダーの下にある年月欄で当該年月をクリックすると、その月のものに替わっているはずのすぐ上のカレンダーから該当日をクリックしていただきます。するとエントリー本欄自身がその日の物だけに替わります。求めるものを探してお読み下さい。なお、以下の転載にあたって、若干の補足修正をしました。

『大事なエントリー (文科系) 2016-07-01 00:05:40
 このエントリーが当ブログアクセス・ベスト10の7位に入った。それを記念して、補足説明を。

 上のように、アメリカ自身が、誰が「嘘の理由開戦」に携わったか、どこが悪かったのかなどと、今でも後悔先に立たずのイラク戦争。ブッシュ大統領自身が「欧州の『友人』の制止を聞けば良かったと後悔している」とさえ語っているのだ。国際組織の調査で関連死含めて50万人の死者と報告されたのだし、ここからシリア内戦、イスラム国も生まれたのだし、現在欧州を大いに悩ませている難民問題もここから生まれたのである。21世紀最大の惨劇と言えるだろう。
 国連の制止を振り切って敢行したこのイラク戦争は、参戦をしたイギリス初め、イタリア、スペインなど有志国の多くの政権がイラク戦争の後で潰れたという大事件でもある。イギリスは今でもこの参戦の反省作業を繰り広げている。

 こういう国と集団防衛体制に入るならば、地球の裏側までも攻めていく覚悟がいるはずだ。こんなものがどうして相互「防衛」の深化と言えるのか。

 イラク戦争が、これら全てを教えてくれているのである。  』

『長い目で・・・ (文科系) 2016-07-01 00:21:56
 このエントリーがまた、ここのアクセス・ベスト10の5位に入った。遡って読まれた方々が居られるのだろう。それらの方々へ。

 人は、「今とここ」に引きずられるもの。だからこそ、「今とここ」の問題の正しい理解には、歴史と世界、つまり世界史の知識が不可欠だと思う。グローバリズムとは、人にそんなグローバル視点をも要求するものだ。アメリカ1国の上に見たような簡単な歴史から見ても、産軍複合体の世界的専横、横暴はどんどん膨らんできた訳だ。
 米国本国に於いて最近問題になった「銃社会」という異様も、彼らの仕業に違いないのである。『西部劇時代以来の「自衛の伝統」』などとも説明されるが、これも彼らが歴史に定着させた考え方、イデオロギーと観た方がよいと思う。
 アイゼンハワー大統領が予言したように、そして、ケネディ大統領暗殺があったように、さらには世界有数の米国人大学者チョムスキーがベトナム戦争以来彼らの告発を続けてきたように、産軍複合体が支配する怖い国になっているのだと思う。』

コメント (5)
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