九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

随筆 「義経大好き」の外人さん  文科系

2009年08月27日 19時20分54秒 | 文芸作品
05年に1ヶ月ほどのカナダ滞在旅行に行って、以来交友が続いている台湾系カナダ人のHさんは、もの凄い日本好き。トロントの中心部の日本語塾で連れ合いが教えた人なのだが、台湾は日本文化圏のインテリ家庭で育った50代のキャリアウーマンである。
この彼女、NHK衛星放送による相撲や大河ドラマの大ファンであって、朝青龍や、信長を筆頭として3英傑のことなどは何でも知っている。さらに輪をかけて好きなのが源義経。今回が2度目の義経足跡巡り旅行で、明後日我が家にもやって来る。我が家に来る前に平泉に寄って、我々と一緒に安宅の関に行って、翌日屋島に行こうというのだから、凄い。先回は確か、壇ノ浦とヒヨドリゴエなどだったと思う。一体、どういう情熱なんだろうと不思議になってくる。義経の足跡など何もないこと承知で行くのだから。それも他の一般的な名所などには目もくれずに、なのだ。
そう言えば、信長好きのなせる技として、先回は岐阜城、さらになんと墨俣にも案内させられたのである。「墨俣は知ってる?」と聞くから、「イエス」と答えたら、「岐阜城の近くでしょう?」というので、行くことになった。

彼女の日本好きの淵源を聞いてみた。
祖父母も父母も大の日本びいきである。彼らは、商売上もそれぞれの時代の日本商社などと取引があって、その時の日本人の印象がとても良かったらしい。ところが彼女自身は思春期に一端、戦後の反日教育の影響で両親などに強く反発したこともあったというのだから面白い。やがて、親日に大転向。祖母の影響が最も大きかったようだ。日本の話をいっぱいしてくれて、日本の童謡などもよく教えてくれたとのこと。
明後日からご一緒する旅でも、亡くなったお父さんの親友、取引相手でもあったかたに会うという。鯖江に在住とのことで、安宅の関への途上で寄ることになっている。

政府と政府が憎み合うのは愚の骨頂として脇に置いてでも、違った国民同士は是非仲良くしたいものだ。彼女と付き合うのは、いろいろ、ほんとに楽しいのである。

案内旅行のお話を、ここにも書きますね。
コメント (2)
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「無駄遣いをやめさせる」ではなく、「税の泥棒を許さない」である   天木直人ブログより

2009年08月27日 11時12分17秒 | Weblog
★よく言ってくださった!! まったく同感。痛快です。 (天木ファン)
 天木直人ブログは http://www.amakiblog.com/blog/
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マニフェスト論争を聞いていて、かねてから気になっていたことがあった。

 それは財源論争の時に決まって出てくる、「無駄をなくす」という言葉である。

 しかし、この言葉の響きはあまりにも平凡だ。なまぬるい。

 世間で言う無駄遣いとは、不必要なものまでも買ってしまう、使ってしまう、と言った穏やかな響きがある。しかし国民が怒っているのは、決してそのような単純な「無駄遣い」ではない。

 族議員と業界の癒着によって国の予算が私物化されている。国民に還元されるべき年金が社会保険庁の不祥事で消失してしまった。官僚の天下りのためにおびただしい特別会計予算が私物化され続けてきた。

 そのようなことは、もはや単なる「無駄遣い」ではない。

 「無駄遣い」という穏やかな言葉では国民の怒りはとても表現しきれるものではない。

 もっと的確な表現があるはずだ。

 そう思って考えていたら、はたと昔読んだ本の名前が浮かんできた。

 それはベンジャミン・フルフォード著の「泥棒国家(クレプトクラシー)の完成」(光文社)である。

 この本は、この国の国民の収める税金が、政治家、官僚、業界、やくざの結託によって食い物にされている実例を、タブーを破って糾弾した本である。

 まさしくこの言葉通り、善良な国民は、自公政権とそれに群がる一部の性悪な人々に食い物にされてきたのである。

 まだ総選挙まで数日ある。

 民主党は、そして野党は、「無駄遣いをなくす」などというおとなしい言葉を繰り返すのではなく、泥棒国家を叩き潰す、国民のための国民による世直しを起こす、と叫ぶべきだ。

 そのような単純でわかりやすい言葉を使ってはじめて国民は気づく。目覚める。

 その時こそ自公政権にとどめをさす時である。


★ 天木直人のメールマガジンでは他に次のテーマで書いています

 「この国に平和革命を起こすかもしれないサンデー毎日9月6日特大号の記事」

 「なぜ韓国人はドイツ人のように自らの手で南北統一を実現させようとしないのか、できないのか」


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霞が関は――実録「官僚たちの夏」 TBSの放送から   (ネット虫)

2009年08月27日 11時01分54秒 | Weblog
「政府に"100人"議員を中に入れて――」(8月12日の党首討論での民主党・鳩山代表)

官僚丸投げの政治から政治家主導の政治へ。
民主党がマニフェストで冒頭に掲げた原則だ。

意思決定は政治家が行う。政府に、およそ100人の国会議員を配置、官僚はサポート役だと言う。

これに対し、霞が関は…
「各政党のマニフェスト等の内容についてコメントすることは差し控えたい」 (財務省・丹呉事務次官)
「私自身がどうだこうだと言うことは特に適当ではない」(外務省・薮中事務次官)

政権選択の選挙を前に、省庁幹部は口をつぐみ、緊張感が漂う。

そんな中、霞が関内部での省庁改革を6年前から訴えてきた現職の若手官僚たちが取材に応じた。

(Q.総選挙を控えた職場の雰囲気は?)
「よくいろいろな議論をしていても『1か月後はどうなっているか分からない』とかいうことは枕詞的には入ってくるんですけど、ただ、やっている仕事は淡々と」(経済産業省'97年入省・朝比奈一郎さん)

「(上司は)『9月から忙しくなるので今のうち夏休みとっておけ』みたいな感じ」(文部科学省'97年入省 遠藤洋路さん)

彼らは近く、省庁を横断した行政を進める司令塔が必要とする改革案をまとめ、出版する予定。特定の政党を支持する立場ではないとしつつも、霞が関改革に関心が集まるチャンスだと話す。

「閉塞感が各省庁、仕事としてあると思う」(文科省'97年入省・遠藤洋路さん)
「どの方が来ていただいても、ぜひいろいろ改革していただきたい」(経産省'97年入省・ 朝比奈一郎さん)

一方、民主党の掲げる政治家主導については…
「『(国会議員)100人を』という人数もそうだが、その中でどういう仕事をするか、どういう役割を果たす人を政府に入れるのかということが、一番重要ではないか」(文科省'97年入省・遠藤洋路さん)

民主党の構想を冷ややかに見ているのが、政権与党、自民党。

「最近は民主党に呼ばれる方が多いんじゃないの」(自民党・甘利行革担当相)

行革担当大臣を務める甘利氏はかつての経済産業大臣。
今でも経産省幹部が政策の説明に訪れる。

「日本の要望をどれだけ刷り込めるかが大事だから」(自民党・甘利行革担当相)

省庁改革をめぐっては、守りに立たされがちな自民党だが、自分たちの方が官僚を使いこなせると、実績を訴える。

「官僚というのは最後は使い切るということだと思う。スタッフですから対決だけしていると『不毛の対立』か、いわゆる『面従腹背』。顔だけハイハイと言ってるつもりで腹の中では冗談じゃないと思い続けている。これは日本にとって不幸なこと」(自民党・甘利行革担当相)

しかし、当の官僚側からは総選挙後をにらんで、こんな声も

「民主党の質問への対応は早くなっている」(財務省幹部)
「民主党にパイプがある」(外務省幹部)

そして変化は、こんな形でも現れていた。
「最近こられた方の名刺はそこに束になっている。各省庁にまたがっている。今まであまりこられなかった省庁も、やっぱり入ってますね」(民主党・直嶋政調会長)

民主党の政策責任者、直嶋政調会長。
総選挙が近づく中、霞が関のある異変を感じていた。

「部門会議(政策を協議する党の会議)に来る人の役職がワンランク上がるとか、今まで課長クラスが多かったが、審議官クラス、時には局長が出てきりとか」(民主党・直嶋政調会長)

また、今年5月頃には… 「(党本部で)補正予算のヒアリングをした時、結局会議室に入りきらなかった。(官僚が)50人くらい来たのではないか。ちょっと私もびっくりした」(民主党・直嶋政調会長)

民主党は、霞が関と厳しく向き合うのか。直嶋氏は手探りだとしながらも、こう言った。

「ある程度の信賞必罰的なことは考えざるを得ないかもしれないが、言うこと聞かないからクビにするとか短絡的なことはできない」(民主党・直嶋政調会長)

「どの政党であっても、霞が関改革は容易ではない」官僚たちはそう話す。

「マニフェストはまだ『項目』、それを実現するプロセス。そこの部分はまだ分からない。『霞が関の改革』はそこが重要」(文科省'97年入省 遠藤洋路さん)

長年の課題であり続ける政治と官僚との関係。総選挙を経て、劇的に変わることになるのだろうか。

☆TBS選挙シリーズ09真夏の政権選択より 第10回 2009/08/12放送
http://www.tbs.co.jp/senkyo2009/manatsu/20090812.html

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民主党の安保・防衛・憲法マニフェストの採点     

2009年08月27日 09時49分24秒 | Weblog
 8月30日に行われる総選挙に向けて、各党がマニフェストを発表しています。選挙は終わるまで結果がわからないものですが、各種報道によれば、民主党が政権を獲得する可能性がかなり高いと言われています。となると、新政権となりそうな民主党の政策、とりわけ「安全保障・防衛・憲法問題」がどのようなものであるかをもう一度検証する必要があります。今回はそのたたき台としてピープルズ・プラン研究所のHPに報告されている※の山口響氏の <民主党マニフェストを採点する>【1】外交・安全保障/憲法編を紹介し皆さんの判断の材料とします。長文ですが読んでいただければ幸いです。(ネット虫)

※HPによればピープルズ・プラン研究所は、さまざまな分野の社会運動に取り組んでいる人びと、地方議員、国会議員、研究者、ジャーナリストらとともに「オルタナティブな社会」めぐる討論をして、報告書となる提言文書をまとめることをめざして、いくつかのテーマを立てて、月1回のペースで研究会を開き、討論を積み上げている。http://www.peoples-plan.org/jp/
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・評価にあたっては、民主党の「民主党の政権政策Manifesto2009」に加え、その数日前に出された「民主党政策集 INDEX2009」も参照します。
・民主党マニフェスト評価各論の他に、総選挙に対して私たちが取るべき立場を一般的に示した、帝国の危機の中での「チェンジ」と「政権交代」(武藤一羊)もあわせてご覧ください。
・表明されている見解は、ピープルズ・プラン研究所の団体としての見解ではなく、評者個人に属するものです。


<民主党マニフェストを採点する>

        山口響 ピープルズ・プラン研究所運営委員

【1】外交・安全保障         2009年8月14日

<外交・安全保障>

 私自身が望んでいるのは、武力によらずに紛争を解決し平和を創り出していくこと、戦争放棄を定めた憲法9条を変えさせないことである。その視点から民主党のマニフェストを評価していきたい。

◆基本線は日米同盟堅持
 マニフェスト全体をみると、「5つの約束」と題された大きな柱は「ムダづかい」「子育て・教育」「年金・医療」「地域主権」「雇用・経済」であり、外交・安全保障にあまり重きを置いていないようにもみえる。よく言われるように、安全保障分野に関しては民主党内での意見の差が大きく、統一見解として市民に約束できることが何もないということだろう。

 とはいえ、党主流派の本音はやはり日米同盟堅持である。マニフェストは次のようにいう――「日本外交の基盤として緊密で対等な日米同盟関係をつくるため、主体的な外交戦略を構築した上で、米国と役割を分担しながら日本の責任を積極的に果たす」。米国と「役割を分担」するということは、米国と戦略目標を同じくすることがあらかじめ前提になっているということだ。それで「主体的な外交戦略を構築」などできるのかと疑ってしまう。

◆在日米軍と沖縄
 マニフェストには「日米地位協定の改定を提起し、米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」と書かれている。子ども手当として月26,000円支給するといった具体性に比べて、「改定を提起」「見直しの方向」とはいかにもあいまいな感じが否めない。

 沖縄については、「政策集 INDEX」で基地の「負担軽減を目指すとともに、基地縮小に際して生ずる雇用問題にはセーフティネットの確保も含め十分な対策を講じます。また、当事者としての立場を明確にするため、在沖米軍の課題を話し合うテーブルに沖縄県など関係自治体も加わることができるように働きかけます」(p.2)と述べている。

 しかし、個別の基地について、無条件撤去を求めるとか県外移設を求めるとかいう確定的なことは一切かかれていない。2008年に改定された民主党の「沖縄ビジョン2008」で、「地位協定の抜本的な見直し」「普天間基地返還アクション・プログラムの策定」「思いやり予算の削減」などが出されていたことからすると、ずいぶんと後退してしまった印象だ。また、辺野古の新基地建設をやめるとか、グアムへの米海兵隊移転に関する日米協定の廃棄を目指すとかいう内容もまったくない。沖縄の自治体を加えた交渉テーブル作りについては評価できると私は思うが、そうした手続き的なことを約束するだけで、実質的な内容としてはほぼないに等しいのではないか。沖縄の「負担軽減」など、自民党ですら言っている内容である。

 地方分権の観点から言えば、民主党は、国の役割を外交・防衛・治安・通貨・市場経済の確立などに限定し、地方との役割分担を図る「補完性の原理」を長らく主張している(p.7)。下手をすると、「安全保障は国の専管事項」というおなじみの論理で地方の声が圧殺されかねない。他方で、「政策集」で住民投票法の制定に言及している点は評価できる。

◆ほぼ継続の海外派兵
 民主党はこれまで、インド洋、イラク本土、ソマリア沖と立て続けに政府与党が提起した自衛隊の海外派遣にことごとく反対してきた。ただし、その論拠は、「国会の事前承認がない」「国連決議がない」「自衛隊よりも海上保安庁を前面に」といった手続き的なものが多かった。政策目的を与党と共有した上での、瑣末な理由による反対論なのである。

 マニフェストや政策集では、すでに終了したイラク派兵の総括はまったくない。海賊対処については、政策集で「海上保安庁のみでは対応が困難な場合は、シビリアン・コントロールを徹底する仕組みを整えた上で、海賊発生海域に自衛隊を派遣することも認めます」(p.15)と述べており、事実上の現実追認だ。インド洋での多国籍軍への給油については、マニフェストと政策集にはないが、鳩山由紀夫代表が、来年1月に改正テロ特措法の効力が切れる段階で海上自衛隊を撤退させると口頭で明らかにしている。しかし、その後アフガン本土での「人道支援」に移行することもありえる。

 そこで気になるのが、「国際協力」や「平和構築」に対する民主党の態度だ。マニフェストでは「わが国の主体的判断と民主的統制の下、国連の平和維持活動(PKO)に参加して平和の構築に向けた役割を果たす」とあり、政策集ではさらに踏み込んで、「国連憲章第41条および42条によるものも含めて、国連の要請に基づいて、わが国の主体的判断と民主的統制の下に、積極的に参加します」(p.17)と述べている。国連憲章41条とは、国際の平和および安全の維持・回復のための非軍事的措置を定め、42条は軍事措置を定めている。つまり、民主党政権の下では、国連の集団的安全保障の一環として、自衛隊が派遣される可能性があるというを意味する。

 また、「テロとその温床を除去するためには、『貧困の根絶』と当該国の『国家としての再建』に日本が積極的な役割を果たすべきです」(p.15)とも書かれている。自衛隊が「平和維持」のために派遣され、平和構築=国家再建のためにそのまま居座るということも十分考えられる。イラクでもアフガンでも、他国の軍の介入によって平和を作り出すことの非現実性が日々明らかにされているのに、民主党はまだそういうビジョンに固執しようというのだろうか。

◆北朝鮮政策
 核・ミサイル開発や日本人拉致問題への断固たる姿勢を示している点で自民党とほとんど変わりがない。前国会では法案が成立しなかった北朝鮮籍船の貨物検査もやるとの主張で、むしろかなり強硬だと言えるだろう。

 他方で、北朝鮮核開発疑惑をめぐる、北朝鮮・韓国・日本・中国・米国・ロシアによる6者協議については、日本がそれを自発的に推し進めていこうという意思がマニフェストと政策集からはほとんど感じ取れない。対中、対韓、対ロ政策を述べているところで(p.15)、6者協議への協力を求めると言っているだけで、日本の主体性はみられない。ことあるごとに拉致問題を持ち出して6者協議をかき乱し、国際的にみてもかなり強硬に対北制裁を唱えてきたこの間の日本外交をほぼ踏襲する路線である。

◆核政策
 北朝鮮問題との関連で、核兵器に対する民主党の見方にも触れておこう。核軍縮外交については、オバマ政権でも飲めるレベルのかなり微温的なものだといわざるを得ない。「包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効やカットオフ条約(兵器用核分裂性物質生産禁止条約)の早期実現」はオバマですら言っているし、「2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議において主導的な役割を果たす」とはいかにも弱い表現だ。どのように「主導」していきたいのか、そのビジョンは明確でない。

 他方で、東北アジアや日本自身の核兵器政策については、以前より後退、ないしは沈黙の態度である。民主党核軍縮推進議員連盟は2008年8月に「北東アジア非核兵器地帯条約案」というすばらしい案を発表しているが、それは総選挙での公約にはならず、「北東アジア地域の非核化を目指す」と方法論抜きで書かれるにとどまった。

 日本自身についても、日米外務当局による「核の傘」の意味合いをめぐる協議の開始や、非核三原則(もたず・つくらず・もちこませず)の第三原則の違反となる米軍による核持ち込み密約の暴露など、この間いくつかの動きがある。しかし、日本の安全保障において核兵器の役割を低減するという、もっとも肝心の部分については、マニフェストに何も書かれていないのである。いくら核兵器廃絶を目指すといったって、自分自分がそれへの依存をやめねばまったく意味はないのに。

◆ミサイル防衛と宇宙開発利用
 この分野は、以前から民主党と自民党の間にほとんど差がない。ミサイル防衛については、政策集で「2009年4月の北朝鮮によるミサイル発射の際には、万が一の事態に備え、初めて迎撃ミサイルの実戦配備が行われました。ミサイル発射情報の誤探知や情報伝達体制の不備など、明らかになった問題を踏まえつつ、自衛権行使のあり方も含め、シビリアン・コントロールを徹底する見地から、国会の関与、国民への公表、迎撃の原則等について、さらに検討します」(p.16)と述べており、事実上の推進。

 宇宙については、「2009年度中に各省庁の宇宙関係セクションと宇宙航空研究開発機構(JAXA)企画部門を内閣府のもとに再編一元化するとともに、将来的にはJAXAを含む独立した組織の創設を検討します」(p.2)と述べているが、「不審船・武装工作船やミサイル発射の意図、北方領土での漁船拿捕(だほ)など、わが国に対する脅威、威嚇を事前に察知し、専門家による継続的かつ総合的で徹底的な情報収集・分析を行う組織の抜本的な強化が必須です」(p.16)と主張していることとあわせて考えると、この間出ている早期警戒衛星の保有論など、宇宙の軍事利用が懸念されるところだ。

<憲法>

 憲法問題に関しては、かなり低い位置づけしか与えられていない。マニフェストでは、「『憲法とは公権力の行使を制限するために主権者が定める根本規範である』というのが近代立憲主義における憲法の定義です。決して一時の内閣が、その目指すべき社会像やみずからの重視する伝統・価値をうたったり、国民に道徳や義務を課すための規範ではありません。民主党は、『国民主権』『基本的人権の尊重』『平和主義』という現行憲法の原理は国民の確信によりしっかりと支えられていると考えており、これらを大切にしながら、真に立憲主義を確立し『憲法は国民とともにある』という観点から、現行憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改めることを国民の皆さんに責任を持って提案していきます」と総論的に述べられている。おそらく、民主党は明文改憲にそれほど熱心でない。

 しかし、政策集の方を読んでみると、かなり重大な解釈改憲につながるような内容がさらりと書かれてある。

 ひとつは、「自衛権は、これまでの個別的・集団的といった概念上の議論に拘泥せず、専守防衛の原則に基づき、わが国の平和と安全を直接的に脅かす急迫不正の侵害を受けた場合に限って、憲法第9条にのっとって行使することとし、それ以外では武力を行使しません」(pp.16-17)という言明である。集団的自衛権の行使は認めないとする、歴代の自民党政権ですら認めてきた政府解釈をいともたやすく乗り越える重大な変更だ。「専守防衛」のためなら、場合によっては米軍を支援することになってもかまわない、という結論を導き出したいのだろうか。たとえば、ソマリア沖でシーレーンを防衛している米軍が何者かに襲われたとき、近くにいた日本の自衛隊が米軍を支援して反撃を加えることは、日本の利益を守ることにもつながることだから「専守防衛」の範囲内だ、と言われてしまったら、こちらは反論のしようがない。

 他方、「国連の平和活動は、国際社会における積極的な役割を求める憲法の理念に合致し、また主権国家の自衛権行使とは性格を異にしている」(p.17)との記述もある。これは、小沢一郎前代表の持論で、現憲法下でも国連の「平和維持活動」のために自衛隊を出してよいし、武器を使用してもよいとの主張だ。これであれば、国連安保理決議さえあれば、地球のどこにでも自衛隊を出せるようになる。

 このように、憲法を変えずとも、集団的自衛権と集団的安全保障の両方において自衛隊を使うことが可能になってしまう。民主党はもともと、「政権担当能力」があることを示すために、外交・安全保障分野で「現実主義」(=米国の意向に沿うこと、「武力による平和」を主張すること)に流れやすい傾向がある。民主党が与党、自民党が野党となったら、安全保障分野について事実上の大連立状態となることも考えられるのではないか。平和運動にとって民主党左派はひとつの拠り所だったが、彼らが政権入りしたらいったいどうなってしまうのであろうか
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★このテーマのほか
2009-8-17
<民主党マニフェストを採点する>【9】農業政策編◎大野和興
2009-8-17
<民主党マニフェストを採点する>【8】教育政策編◎大内裕和
2009-8-17
<民主党マニフェストを採点する>【7】分権改革編◎稲村和美
2009-8-16
<民主党マニフェストを採点する>【6】税制編◎白川真澄
2009-8-16
<民主党マニフェストを採点する>【5】雇用・社会保障編◎白川真澄
2009-8-16
<民主党マニフェストを採点する>【4】障害者政策編◎つるたまさひで
2009-8-15
<民主党マニフェストを採点する>【3】子ども・男女共同参画編◎漢人明子
2009-8-14
<民主党マニフェストを採点する>【2】刑事政策/治安対策編◎山口響
2009-8-14
<民主党マニフェストを採点する>【1】外交・安全保障/憲法編◎山口響
2009-8-14
<民主党マニフェストを採点する>スタートにあたって&目次/編集部

☆ などが掲載されています。興味のある方はHPへ                             http://www.peoples-plan.org/jp/
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随筆  不整脈ランナーの記    文科系

2009年08月26日 13時16分22秒 | スポーツ
随筆  不整脈ランナーの記    文科系

不整脈はますますひどくなったが、まだジムで走っている。時速や心拍計とにらめっこしながら。ランニング日記を見ても、暑くなりはじめたころ、6月~7月は「走行中に心房細動、ランニング中止」が多い。すると当然、走力は落ちてくる。59歳の初めに走り始めてちょうど10年、ずいぶん遅くなった。その初めの頃には、10キロマラソンで49分22秒という公式記録があるのに、今はもう1時間で8キロ走れるかどうかだ。時速で比較しても12キロ時から8キロ時に落ちたということ。精密検査をしてくれた大病院の医者が、半年ほど前、走っても良いと言ってくれたことだけが頼りなのだが、心房細動は脳梗塞などを引き起こすことがあるから、きちんと管理しなければならないのである。毎日の投薬、走行中は心拍数の常時確認、日々日常の適度な補強運動などに気をつかっている。

さて、7月31日に8.1キロばかりを1時間で走ってからは、なんとかなっている。昨日なども何とか無事に8キロ走れているから。先ず歩く。時速6キロぐらいで始めて、7キロに速め、5分ぐらいしてこの速度のままで走り始める。15分か20分ほど経ったら8キロ時ほどに上げて、あとは適当に様子を見ながらその日の調子によって9キロ時、10キロ時などと上げていくのだが、最近10キロ時はめったになくなってしまった。こんな程度の速さでは息苦しい感じはまったくないのであって、ただ心拍異常を起こさないように加減しているだけなのである。こんなやり方は、昔を思えばとても寂しいものだが、この寂しさもだんだん薄らいできた。こんなジム・ランニングでも、毛細血管などの太さ、密さなども含めて酸素が体に良く回ることを初めとして、無数の効用を生むのである。

ギターを日に3~4時間弾いても、体も手指も痛めないだけではなく、肩もこらない。持病の腰痛(椎間板ヘルニアで若い頃に手術をしている)もランニングを始めてからはほとんど出ない。走らない日が続くと確実に眼が疲れるようになるところを見ると、酸素補給力は視力にも良いのだろうと思う。つまり、2~3時間の活字、ブログなどにも全く疲れるという感じがないのである。歩いたり階段登りなどの足が軽いのも、日々とても気分のよいものだ。つまり、今の速度で走るよりもはるかに酸素を必要としない程度の「運動」の2~3時間ぐらいは、なんともないということなのだろう。
走った1~2日あとは食欲も凄いから昔のように夏痩せ、冬太りもない。つまり、30歳までの体型が基本的に維持できているのである。現に新婚旅行の時の背広が今でも着られるのは自慢だ。必要なだけの栄養というものを体がちゃんと知っていて、過不足ないように調節してくれているのだと思う。

皆さん、走るのは良いよ。それができなければせめて早足歩きを、できれば6~7キロ時でと、是非おすすめする。

最後に、僕が昔ある小説に書いた文章を一部転記しておきたいと思います。題して、まー、「人間、この歩き好き!」とでもしておきましょうか。
【 〈 ボスについて走り続けるのは犬科動物の本能的快感らしいが、二本脚で走り続けるという行為は哺乳類では人間だけの、その本能に根差したものではないか。この二本脚の奇形動物の中でも、世界の隅々にまで渡り、棲息して、生存のサバイバルを果たしてこられたのは、特に二本脚好きの種、部族であったろう。そんな原始の先祖たちに、我々現代人はどれだけ背き果ててきたことか?! 神は己に似せて人を造ったという。だとしたら神こそ走る「人」なのだ 〉
 そして慎治(主人公です)は今夜、この言葉を軽く自分流儀に引き取ってみる。
 「徒に緩み、弛んだ尻・腿は、禁断の木の実を食べた人というものの、原罪を象徴した姿である。システィナ礼拝堂の天井絵、最後の審判を下す神に帰るべきなのだ!」
 いやあ!、我ながら実にお洒落、お洒落! 】
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舛添厚労大臣への抗議文    ネット虫

2009年08月26日 09時42分45秒 | Weblog
中日新聞【社会】2009年8月19日 朝刊に次のような記事が載りました。
「怠けている連中に税金使わぬ」 派遣村めぐり舛添厚労相
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009081902000169.html
 舛添要一厚生労働相は18日午後、横浜市内の街頭演説で、昨年末から今年1月にかけて東京・日比谷公園に設けられた「年越し派遣村」に関し、「(当時)4000人分の求人票を持っていったが誰も応募しない。自民党が他の無責任な野党と違うのは、大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」と述べた。
 これに対し、派遣村実行委員だった関根秀一郎・派遣ユニオン書記長は本紙の取材に「求人として紹介されたのは確かだが、誰も応募しなかったというのは全くのでたらめ。たくさんの人が応募したが、断られたのがほとんどだ。舛添氏の発言は現場の実態が全く分かっておらず、あきれてものが言えない」と批判した。
 舛添氏の発言は、与党側が「バラマキ政策」と批判する民主党との違いを強調する狙いがあるとみられるが、厳しい雇用環境が続く中、労働行政を担当する厚労相が失業者を「怠けている連中」と指摘したことは、不適切との批判は免れない。
 派遣村をめぐっては坂本哲志総務政務官が1月に、集まった失業者らの就業意欲を疑問視する発言をして批判を浴び、謝罪した経緯がある。

------------- この桝添要一厚生労働相の街頭演説の発言につき、24日に「元派遣村名誉村長 弁護士 宇都宮健児、元派遣村実行委員会有志一同」名で舛添大臣宛てに抗議文を発送したそうです。
 桝添要一氏は、厚生労働相なのですから、事実確認が最も容易な立場です。
 なのにデタラメを並べて、派遣村に来た人々は怠け者であると断じ、「大事な税金を、働く能力があるのに怠けている連中に払う気はないところだ」などと発言することは到底看過し得ません。
 選挙のドサクサ(?)で発言自体をなかったことにして誤魔化すわけにはいきません。
 桝添発言には悪い意味で今の政府の「貧困問題への視点・姿勢」がよく顕れています。
 最近の桝添氏は与党唯一の人気大臣として、全国からお呼びがかかり、お疲れのようですが、ちと問題発言が多すぎるのではないでしょうか。

 ところで大臣、政権が変わったら税金は執行できませんからご心配なく。
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竹内バッテンの記事ががサンデー毎日に    ネット虫

2009年08月26日 08時44分34秒 | Weblog
★今週のサンデー毎日に「竹内バッテン」が記事になりました

イ・ビョンホンの表紙には 最高裁判事「ネット罷免運動」 『ネット罷免運動盛り上がる 国民審査 最高裁判事』 とあり竹内の写真には「バッテンな人?」とのキャプションまで付いています
いいぞ!!サンデー毎日!!

★ 覚えて見えるでしょうか?八月十八日このブログに『竹内最高裁判官をあなたがチェック!!』という記事を入れました。そこに次のように書きました。    
 衆議院選挙の投票の時に、ひっそり行われている最高裁判所の裁判官の「国民審査」、ってご存じでしょうか?

投票所で、選挙の投票をしたときに、よく知らない人の名前が何人か書いてある紙を渡されますよね。
それに、×をつけるかそのまま白紙で出すか、というあの投票を「最高裁裁判所の裁判官の国民審査」といいます。

 実は、去年、イラク派兵違憲判決が出た後に、「竹内行夫」さんという人が最高裁の裁判官に任命されました(任命したのは麻生内閣です)。
この竹内行夫さん、実は、外務省の「事務次官」と言って外務省のトップだった人です(裁判官出身ではなくて、外務行政のトップだった人です)。
 しかも、小泉さん時代に外務省のトップに君臨していて、ブッシュのイラク戦争支持や自衛隊のイラク派兵を決定し、実際に実行していった外務行政の責任者です。
イラク戦争に反対したレバノン大使(天木直人さん)を「クビ」にしたのも竹内さんです。
 また、高遠さん達3人がイラクで身柄拘束されたときにも、「自己責任だ」と切って捨て、3人へのバッシングを引き起こしたのも竹内さんです。

今振り返ってみてどうでしょうか?

 今やイラク戦争についてブッシュ元大統領でさえ「間違っていた」と反省をしています。 そして、イラク派兵については、名古屋高裁が違憲と判断しています。
 竹内さんは、まさに間違っていたイラク戦争を支持し、違憲と批判されたイラク派兵を進めた張本人です。
 麻生首相は、その違憲行為の張本人である竹内行夫さんを、あろうことか憲法の砦である最高裁に送り込んだわけです。

最高裁は、「憲法を守る砦」であるはずです。

行政が仮に憲法に反する政策を行った場合には、しっかりと「間違っている」と指摘していくことが求められています。「三権分立」からも当然のことです。

 憲法を守る最高裁の裁判官にふさわしい人に裁判官になってもらいたい。
 最高裁裁判官ふさわしくない人には退場頂きたい。

そのためにとても大事な手段があります。
それが、「最高裁裁判官の国民審査」です。

裁判所を良くしていくのも、悪くしてしまうのも、本当は審査をする立場にある有権者である私たちひとりひとりにかかっているのです。そして、裁判所が平和憲法を守る立場に立たせるか、憲法をないがしろにする立場に立たせるか、も私たちにかかっているのです。

私たちの「平和憲法を守らせる」意思をしっかりと伝える。

そのために、今回の国民投票では、「竹内行夫」さんに「×」をつけることで、「平和憲法を守れ」という「平和への意思」を表明していきたいと思っています。裁判所に対して、政府に対して「平和憲法を守れ」という声を示していきたいと思います。 「バッテン」の数値は全選挙区で出てきますので、どれだけの人が平和への意思を示したかがはっきりします。

 また、「公職選挙法」の対象になりませんので、ビラ配りも自由ですし、投票日に投票所近くで「竹内さんにバッテンを」と街頭宣伝することも道交法にあたらない限りは全くの自由です。ネット上での運動も自由です。

 これは、これまでにない「平和」の意思表示の貴重な機会となると考えます。
 みなさんと一緒にいろんな形のとりくみをつくっていければと思っています。



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デマの見本!!田母神氏の選挙応援演説      まもる

2009年08月25日 11時54分53秒 | Weblog
 今朝の朝日新聞の社会面に、大阪で選挙の応援演説をしていた元航空幕僚長が「私は広島に行ったが、広島の平和記念式には被爆者や広島市民はほとんどいない。並んでいるのは左翼ばかり、左翼の大会なんですよ。総理が挨拶したのは、マンガです、ほとんど。」
と発言した。これに対して広島市幹部は「市民・県民もたくさん参加している。事実誤認も甚だしいコメントに値しない」と言い、被爆者団体は虚偽の発言で許しがたい」とコメントしたそうである。
 おまけに、新聞社の取材に「広島の知人が皆そう言っている。」と説明したそうである。
 式は広島氏の主催で、市によると今年は五万人が参加し被爆者やその遺族用の二千五百の席は一杯だったし、一般席にも被爆者が多く見られたという。

 明らかに田母神氏は自分の主張に都合のいい思い込みと、お友達からの伝聞?で選挙民ばかりか哀悼の意を表した参加者を愚弄したことになるのではないか。
 このような人物が一部でもてはやされ、世論形成に利用されているのは怖い事である。見過ごしがちな事件を丁寧に報道した朝日新聞に敬意をひょうする。 
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ここまでやる?! 自民党の対民主ネガティブキャンペーン

2009年08月25日 11時39分50秒 | Weblog
「政策論争どころか、誹謗中傷・デマ攻撃ぶりに驚くばかり」というJANJANの 櫻井智志氏の記事が目をひきました。私もここ二週間ほどの自民党の選挙キャンペーンには驚いています。四十日間の長い選挙期間を仕掛けた果てに、やりだしたのは、政策より古色蒼然とした保守回帰キャンペーン。そのうえ最近ではテレビで見るたびに繰り返される麻生総理の対民主ネガティブ発言である。
 末期症状と言えばそれまでだが、そんなものに国民が乗せられないようにねがうばかりである。
                       (ネット虫)
{櫻井氏の記事です}
8月22日、自宅のポストに自民党が配布した宣伝パンフレットが入っていた。表紙には『知ってドッキリ 民主党 これが本性だ!! 民主党には秘密の計画がある!! 民主党にだまされるな!』と書いてある。

 概要を、見出しを中心に書き出そう。

 第1章 民主党と労働組合の革命計画
 ○「教育は“現場の判断”」の罠
 民主党INDEX2009(抜粋)として学習指導要領の大綱化をあげ、「ここがコワイ!!」として、民主党の教育政策は日教組の主張そのものです、としている。民主党の教育政策は、愛国心のない国をつくり、社会主義化しようとする日教組の主張を推し進めることだと非難している。
 ○「子ども手当」支給の罠
 民主党マニフェスト抜粋として、子ども手当創設と農山漁村再生の個別所得保障制度をあげている。「ここがコワイ!!」として、これらの支給は担当の自治体公務員を増やすことにつながり、公務員を増やせば労働組合の勢力を拡大させ、勤務時間内の違法な組合活動や政治活動が横行する、としている。それにより、労働組合の思惑通りに進める革命計画に、民主党は加担しているとしている。

 第2章 日教組 教育偏向計画
 ○「学校理事会」の罠
 ○「教員免許更新制度」見直しの罠
 この章でも、民主党と日教組とをやり玉にあげて、民主党は日本人の誇りを失わせ、学校を政治闘争の場にしようとしていると決めつけている。

 第3章 日本人尊厳喪失進行中
 ○「対等な日米関係」の罠
 ○歴史、伝統、国益にかかわる「取り組み」の罠
 民主党は、靖国神社、従軍慰安婦、戦争責任にまつわる問題について我が国を貶める国家観、歴史観を民主党の主張のいたるところで押しつけている、としている。

 自民党は投票日までまだ1週間もある現在で、このようなネガティブ・キャンペーンに入りかけている。政策論争どころか、ここまで民主党への誹謗中傷とデマ攻撃をくりだしていることに、驚きを禁じ得ない。

 今回の総選挙でも、マニフェストが精巧な数値を競っているけれども、日本をどのような国家として世界平和秩序に位置づけるかはお粗末だ。そんな情勢の中でこのように貧弱なデマ攻撃しかできない政権与党のパンフレットには情けない思いがする。このようななりふり構わぬ攻撃をせざるを得なくさせているほど、自民党にとって危機的なのだと感ぜられる。

 総選挙で市民団体「平和の風」は、民主党に、総選挙比例区における80議席削減というマニフェストの見直しを公開で要請した。自民党はもちろん新党日本までもが総選挙比例区の削減をマニフェストに掲げる中、日本共産党は比例区削減を否定している。

 民主党内部の矛盾はあきらかだが、中曽根政権以来「日本社会解体」の準備を進め、小泉政権によって解体を徹底させた自民党中心の政権ほどには酷くはない。選挙区は民主党と護憲勢力へ、比例区は共産党と社民党に投票するなら、日本は再生の端緒をつかむだろう。
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国民が、今考えているのは。   かえる君

2009年08月24日 09時19分50秒 | Weblog
 麻生総理は、選挙終盤の断末魔絶叫・・真の保守は自民党!!
 全国で「家族や国家、歴史、伝統、それに国旗や国歌、皇室をきちんと守っていく」のが「真の保守政党」である自民党だと言ってます。
 民主党大会での日の丸改造党旗事件などに、鬼の首でも取ったかのように噛みついて得意顔です。
 今回問われているのは「真の保守」ではありません。
 歴史やら伝統やらでメシは食っていけません!そんなもの,それこそ一部の金持ちが趣味で勝手に守っていけばいいことで、政治家が努力して守るべきもんじゃないですよ。と言いたくなります。
 麻生さん政権選択選挙と言われると怒りだし血が昇って、「政権交代選挙じゃない。」と間違えて言いそうな雰囲気です。
 しかし国民の大多数は「政権交代選挙」のつもりですよ。
 
 国民が今考えているのは、民主党にどの程度勝たせるかです。
 絶対単独多数もちょと怖いし。
 連立ぎりぎりでも不安定で政策が実行できないだろうし
 自民・官僚・財界の巻き返しによる混乱も予想されるし

 国民は次を見据えて悩んでいます。参院選まで見通してね。

 しかし、自公政権の幕引きは大前提ですから譲りませんよ。
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本日のグラ、ガンバ戦  文科系

2009年08月24日 02時45分39秒 | スポーツ
0対2を、後半の後半、最後20分ほどで3点入れて勝ったが、けっして良いゲームだとは思わなかった。前半があまりにもひどすぎたからだ。勝ったのは、ただ以下のような理由だけというように思う。
「前半に走力をものすごくセーブして、後半の後半に走り回って点を入れる作戦?」
こんな不信から出発して、勝ったから良いではないかと言うにはあまりにも見過ごせない数字を発見した。しらべたら、出てきたのである。

Jリーグがいろんな資料を出していて、その中にこんなものがある。前後半45分ずつを3つに分けた合計6つの時間帯それぞれの今シーズンの得失点数である。グラの得点はこんな風だった。1、4、4、2、4、14 と。これは作為的なものだと確信する。「後半の後半にあんなに走れるなら、前半ももっと走っとけや」と思ったのだから。もちろん、こんな偏った点取りをしているところは他には存在しない。これは強者の戦い方、つまり王道ではないとも思った。
では、前半に走らないことが一体、どういう点に表れていたか。

①味方ボールを受ける走りがないから、横パスが多く、前に出すとすぐにボールを取られる。
②たまにゴール前までボールを運んでも、人が走ってきていないから人数が足らなくて、シュートまで行けない。
③味方ボールを取られた時に、守備への切り替え走りが遅いし、攻守とも球際でガンバに負けていることが多かった。アグレッシブに走っていないということだろう。

ただ、ダビがいた時には見られなかった良い点も見られ、改善はされているとの思いはあった。
FWの守備ラインが低く、その分守備が良く機能して、結構敵ボールが奪えているのである。ボール回しの上手いガンバ相手にボールキープ率でそんなには負けていなかったのだし、結局ゲームには勝ったというのは、このことが関係しているのではないか。

目立った選手、長所はこんな所か。玉田と津田のスピード、巻のねばり強さ。サントスのサイド攻撃、ブルザノビッチとマギヌンのキープ力である。先発スリーバックはたくましいし、バヤリッツァと吉田は結構器用だと思った。中村が攻守にわたって重要な役割を果たしていたというのは、改めて言うまでもないだろう。
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「親もいろいろ」 父・小泉に捨てられたチルドレン哀れ

2009年08月23日 16時43分45秒 | Weblog
JANJANで http://www.news.janjan.jp/election/0908/0908198977/1.php 田中龍作氏が表題のような皮肉たっぷりな記事を書いている。紹介したい。                              (ネット虫)

★ 前回の衆院選では比例名簿1位で担ぎ出した猪口邦子氏が出馬断念に追い込まれる事態となっても「人生いろいろ、総裁もいろいろ」とうそぶいた小泉元首相。同じくチルドレンで苦境に立たされている佐藤ゆかり候補(東京5区)の決起集会では「茶飲み話」に終始した。


「自民党は負けてもいい・・・」と演説する小泉元首相。右は佐藤ゆかり候補(世田谷の私立学校体育館で筆者撮影)
 ゆかり候補の選挙区は東京・世田谷と目黒にまたがる高級住宅街だ。地方や弱者の間では批難轟々の「小泉改革」も、ここでの評判はさほど悪くない。富裕層が多いからだろう。決起集会の会場(私立学校の体育館)で有権者に聞いた――

 「ここじゃ全然批判されないね。だって豊かな人が多いもの」(50代・男性)。「改革はやるべきだった」(40代・男性)。「小泉さんはスパッと言うからいい」(60代・女性)。「小泉改革はやり過ぎ」(70代・男性)。

 批判的なコメントは極めて少なかった。「小泉さんが来るから行こう」と誘い合って来た有権者も少なくない。

 他地区ではめったに見られない「追い風」を受けて小泉元首相は颯爽と演壇にのぼったのだが……。

 「佐藤栄作さんの息子さんが(ゆかり候補の)後援会長を務めるなんて凄いですね。私は学生時代、別邸にお邪魔したことがあるんですよ」。元首相は昔話から始めた。

 ちょうど4年前、自らの手で行った解散総選挙で「郵政改革は殺されてもやる!」と宣言した人物とは全く別人ではないかと思うほどだった。声に張りはなく話にも全く迫力がない。隠居ジジイの茶飲み話である。

 当時「改革の本丸」とまで言われた郵政改革については、正当性を主張した。「かんぽの宿は官僚が天下り先にするために建てたんですよ。私はそれを改革しようとしたんですよ。でもそのことは誰も言わない」。
 
 ゆかり候補の応援にやっと話が及んだと思ったら、枕は強烈なスカシだった。「自民党が野党になっても負けても、佐藤ゆかりさんは国会議員として大事な人」「自民党が野党になってもかまわない。しかし佐藤ゆかりさんには当選してもらわなければならない」。

 『自民党をぶっ壊す』と言っていた小泉さんの口から「自民党が野党になっても…」という言葉が出ても別段驚きはしない。だが候補者や支持者にとってはとんでもない話だ。党が負ければ比例復活の可能性は低くなるからだ。

 ゆかり陣営の運動員は「小泉さんの話は一週間前に6区の越智(隆雄)さんの集会で話したのと95%同じですよ」と顔をしかめた。

 小泉さんは子供たちの面倒を見ることなくサッサと政界を引退してしまった。チルドレン83人のうち生き残るのは、わずか5~6人というのが大方の予想だ。無慈悲でいい加減な親を持つ子供たちが哀れなのは何処の世界も同じだ。

 派遣法を改悪して労働者を使い捨てできるようにした小泉さんは、政治家をも使い捨てにした。

この記事は『田中龍作ジャーナル』でも読むことができます
◇http://tanakaryusaku.seesaa.net/
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「自公政権は退場するとき」作家・財界人の 辻井喬さん語る

2009年08月23日 11時30分37秒 | Weblog
「しんぶん 赤旗」(日曜版・09年8月16日号)が「総選挙目前 作家(財界人でもある)「 辻井喬さん語る」という特集記事を組んでいる。 
的確な情勢分析と傾聴に値する問題提起が少なくないので紹介したい。                                   (ネット虫) 
=============================
【自公政権退場は第一歩です 次へ踏み出すために 憲法守る政党が伸びないと】  
★アメリカの一極支配は終わった 

 今回の経済危機でアメリカの一極支配は終わった。世界は多極化の時代を迎える。中国、EU(欧州連合)をはじめ、アメリカと並ぶ複数の極が生まれるだろう。そうなると、日本にとってアジアでどういう役割を果たすかが一番大きな問題だ。アジアには大きな発展の可能性がある。金融資本・独占企業中心のグローバリゼーションと対抗するためにもアジアの地域的な連携が必要だ。 
 一言つけ加えれば、私は日本を多極化時代の極の一つに考えていない。 
 
★憲法を守る政党が伸びないといけない 

 現在の日本は中国、韓国などアジア諸国から信頼されていない。憲法「改正」を党是に掲げる政党がいつまでも政権についているのでは、信頼されるわけがない。自民党はマニフェスト(政権公約)で、いまだに「自主憲法の制定」を掲げている。総選挙でこの勢力を退場させるのが第一歩だ。共産党が言うように、いまの(自公)政権を倒すことがまず第一歩だ。 
 その後、第二歩、第三歩をどう踏み出すのか。民主党の中にも改憲志向がある。憲法をしっかり守る政党が伸びないといけない。平和主義に徹して、本当の意味で豊かな生活を送れる社会を実現する。憲法を掲げて、世界中にその道を示せるのは日本だけである。 
 
★大事なのは平和と自然環境 

 日本経済は大きな転換期にある。転換期とは経済だけ考えていれば、経済がうまくいく時代は終わったということで、こういうときは、大事なものから押さえいかなければいけない。それは平和と自然環境だ。人間生活の根本は衣食住。日本の食料自給率40%は深刻だ。この点からみれば、日本は国際的な平和のなかでやっていくしかない。もう一つはきれいな水と空気。これを守ることは国民のためはもちろん、外国から来る人にも魅力だ。 
 
★政治に問われるのは自民か民主かではない 

 政治に問われるのは深刻な不況で苦しんでいる人の側に立つか、それとも、前と同じもうけを維持しようという側に立つのかだ。あえていえば自民か民主かではない。 
 メディアは「大きい政府か小さい政府か」「バラマキか財政均衡か」と、すぐに短絡的な図式をつくるが、これは国民を誤誘導するものである。政府は必要なところは大きくしていいし、不必要なところは徹底的に減らす。その結果、全体として減ればいい。
 
 この政策をみると、まことに筋が通っている。 
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「手紙~親愛なる子供たちへ~」を聴いて    まもる

2009年08月22日 20時24分17秒 | Weblog
この「手紙~」って詩と歌のことNHKの放送で知りました。

介護の世話になっている親が子供に語りかける歌です。
身につまされ恐いほどの感動と衝撃でした。
老いの現実がものすごくリアルに表現され、もうその役割を果たした私にも、あの時の光景が強烈に思い起こされました。
次は私たち老夫婦の番です。本当に身につまされました。妻などは思わず席を立ったほどです。

シンガーソングライターの樋口了一さんの歌いぶりも淡々としているだけに、迫りくるものが強烈でした。

★ユーチューブのアドレスを載せておきました。(青転して右クリックし検索ください。
http://www.youtube.com/watch?v=DNuEUygU1vA&eurl=http%3A%2F%2Fyuki%2Dwan%2Eat%2Ewebry%2Einfo%2F200903%2Farticle%5F26%2Ehtml&feature=player_embedded

 取りあえずその詩の一部を書いてみます。

「手紙~親愛なる子供たちへ~」(一部です)

年老いた私がある日、今までの私と違っていたとしても

どうかそのままの私のことを理解して欲しい。

私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても

あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい。

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も繰り返しても、

その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい。

悲しい事ではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げて欲しい。

いずれ歯も弱り 飲み込むことすら出来なくなるかも知れない

足が衰えて立ち上がる事すら出来なくなったなら

あなたが弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように

よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい。

あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように

私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい。

あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと

あなたに対する変わらぬ愛をもって笑顔で答えたい

 私の子供たちへ 愛する子供たちへ

歌詞の詳細は下記へ
http://www.teichiku.co.jp/artist/higuchi/disco/cg17_lyric.html

この詩は作者不詳なのだそうです。ネットに流布しポルトガル語で書かれた詩をシンガーソングライターの樋口了一さんが歌にしたとのことです。

このあとネットを検索すると多くの人が感動を語っていました。その中の一節です。

「詩を読んだ瞬間、わが身を隠したい思いにかられました。

子供に気を使い、遠慮し、常に手もみ状の関わりの中で云いたいことの半分も云えず子供にうとまれることに怯えながら、正面からぶつかる事を避けて偽りの”いい関係”でいる。

そんな親はこんなに堂々と”見守って欲しい、うなずいて欲しい、人生の終わりに
付き添って欲しい”なんてとても云えない・・・。
「ぼけたら施設に入れて~、あんた達に迷惑かけたくないから」というのが常套。

親と子の関係は時の流れとともにステージを変え、それに伴なって関係も変化するのに、親と子の双方に、この変化を受容出来ない現実があるように思います。

福祉の現場では、子供が老いた親を虐待するのは日常的に起きています。そのかたわらで虐待されても仕方ないよなぁ~、あれじゃ~って思っている自分等がいます。
ジブンの直近の将来なのに、そう思ってしまう自分が無性に情けない気がします。
今からでも遅くはない!子供と正面からわたりあってみよう!傷つくことを怖れずに!」
                 
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見られるか?岐阜VS中京   落石

2009年08月22日 19時52分30秒 | Weblog
今日の準々決勝で、愛知と中京と
岐阜の岐商が勝ち進みました。
明日の準決勝で両校が勝てば
夢の中京VS岐商戦が実現します。

ずっと優勝から遠のいていた東海勢が
ここ数年の間に復活してきました。

かっての栄光の時代が再来するのでしょうか?
中京の強さはホンモノ。
老いの楽しみが増えました。

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