九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

平和百人一首 (十二)       まもる

2009年02月21日 02時50分23秒 | 文芸作品
 焼け跡の瓦れきの中につはぶきの
     芽吹き初めしか土割の見ゆ     静岡  田中龍子

 街並は焼けて変れど目に触るる
     すべてなつかし還り来れば     兵庫  片岡忠行


★ 戦争は終わったものの、「ひもじい」という言葉が世の中を覆いつくしていた。配給の食料だけでは足りず、栄養失調死する人も少なくなかった。大蔵省は1946年、5人家族をモデルに「月500円の標準家計簿」を発表したが、当時の毎日新聞は、「標準家計簿で生活すると、実際に摂取できたカロリーは1109カロリー。成人男子の必要カロリーの半分以下」との試算を紹介している。

 人々は焼け残った着物や家財を元手に、買い出しとヤミ市に頼る「たけのこ生活」を強いられた。政府の統制を逃れて物資が売買されたヤミ市は値が高く、農家から直接食料を手に入れるための農村行き電車は「買い出し列車」と呼ばれ、混雑を極めた。しかし、買い出しは庶民であっても経済統制違反。当局に見つかれば没収されることもしばしばだった。(毎日新聞の終戦記念びの記事より)




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帝国憲法曲解のやり方  文科系

2009年02月20日 01時16分25秒 | 国内政治・経済・社会問題
18日に落石さんがある帝国憲法解釈を紹介してくださった。多分サイクリングさんが前にここに書いた文章だろう。それは、いかに恣意的な曲解であるか。そのことを例証してみたい。まず、帝国憲法第5条を例にとってみる。
この条項は、国の3権の中で最も重い国会が、天皇とどういう関係にあるかを規定したものだ。明治憲法の最重要条項の一つだと思う。

問題の解釈にはこうあった。
「天皇陛下は議会や内閣から上がってきた法案等にOKを出すのがお仕事。国務長官の補佐なくOKしちゃ駄目だし、そのOKした事柄についてはOKした大臣が責任を持ちなさいよ。(同憲法5条)」

さて実際の第5条はこうだ。
「天皇は帝国議会の協賛をもって立法権を行う」

「行う」の主語は議会でもないし、ましてや国民でもない。天皇である。つまり立法権は天皇のもの。議会は協賛者にすぎない。これをどう解釈したら、議会や大臣が天皇を縛るための条文と読めるのか。僕はこの条文をむしろこう読む。
天皇が具体的に政治を行うと傷を負うこともあるだろうから、天皇が傷を負わないように、責任を議会や大臣らのところでとどめておけるようにという配慮をした条文と。主語が天皇であり、議会、大臣は「協賛」者、「輔弼」者であるというのが、その証拠ではないか。
なおまた、こんな憲法下では、大臣達が天皇に反対されそうな法案など提案できるわけがないはずだ。協賛者が法案を出して、それがご主人に反対されたとしたら、切腹もの。辞表を何枚出しても不足という、大失態。

よって第5条はこういうこと。「立法権の主人は天皇、議会や大臣は切腹要員」と。8,9条に見る「勅令への議会の縛り」のようなものは、当然以上のことを前提に置いて読まなければならない。


サイクリングさんはこうも語る。これまた、こともあろうに天皇の「神聖」を侵すような、とんでもないダイダイ曲解。
「当時の憲法は大日本帝国憲法。その内容は立憲君主制です。簡単にいえば、天皇でも憲法に従わなくちゃだめよん。という内容で」
第1条で「統治」者と規定し、3条で「神聖にして侵すべからず」とされた天皇が、「臣民」に選ばれた議会に「従わなくちゃだめよん」??? どうしたらこんな風に読めるんだ??!! 帝国憲法改正は、「勅命をもって議案を帝国議会の議に付す」(73条)とした上で、議員の出席は3分の2以上、議決も出席議員の3分の2以上となっている(同73条、第2項)。
こんなのの実際は、上に述べたように主人主導の元に、下僕が両者に矛盾が出ないようにするだけの仕組みということは明きらか。万一矛盾が生じたら、「私がやったことです」と下僕が責任を取る。

東条たちが殺されて、天皇が生き恥さらしたでしょう? あれが僕の以上の言い分の何よりの証拠ね。アメリカが帝国憲法を尊重した?わけでした。お粗末。





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中川大臣辞めて済む問題ではない。     ネット虫

2009年02月19日 22時07分29秒 | Weblog
★ネット仲間からの怒りのメール紹介。                   *******************************************************************         
渡邊幸恵です・・・まぁーー黙っておれなくて!!!!!!!!!!!!!

あの中川さんは、どうみてもはめられたんでしょうね。    
 IMFへの最大1000億ドル(9兆円)の融資ですって、
  
 埋蔵金はしっかり国民につかってください自民党さん!

 へろへろ中川さんはG7で何を決めてきたのか?それが問題です。
 わたしの思うにグラスワインに薬を盛られて、もうろうとした中で署名を強要されたのではないでしょうか?

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aNfMpeKlJR_Y&refer=jp_japan

↑みなさん この記事読んでください。

 >IMFへの最大1000億ドルの融資で正式締結-中川財務金融相が署名
 2月13日(ブルームバーグ):7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)出席のためローマを訪問中
 中川昭一財務相兼金融担当相は13日夜(日本時間14日未明)、

 世界的な金融危機の拡大で金融不安に陥っている新興市場国への国際通貨基金(IMF)を通じた支援を後押しするため、
 日本の外貨準備を活用した最大1000億ドル(約9兆円)の緊急融資制度について正式に締結した。
 中川財務金融相とストロスカーンIMF専務理事が同市内のホテルで署名式を行った。
>同制度はIMFの加盟国による資金提供としては過去最大となる。
★日本の外貨準備とは、ほとんどが米国債にばけて紙切れとなってFRBの地下につみあげてあるぶんでしょう?
  現在の外貨準備等の状況によれば、この 総額1兆100億ドルのうち、
  約8900億ドルが米国債のはず。(ほんとうはモットモットのはず、建前だけで・・・)

 で、1兆100億-8900億=1200億

  ということは、中川さんは日本の外貨準備のなかで米国債以外を全てとられてかまわない・・・・
  と、つまり身ぐるみはがされて帰ってきたといえるのではないだろうかと、
  あまりのことに茫然自失しているわたしです。。。。

  アッソ~じゃすまないよ麻生さん!
  
>同省幹部によると、中川財務金融相は署名式で

  ★署名式でね・・・つまり紙に何か書いてあったらしいが・・・
   中川氏にはその中身が分からぬままに、
   薬をもられもうろうとしたまま署名を強要させられたのではないだろうか。
   そしてすぐ後の記者会見がああたったから、署名の時も同様だっただろう。

 先日のアジアサミットで、麻生さんが、インドなどに100億円だったか融資を決めてきたばかりなのに 
   外国にまでバラまくお金が、どこにあるの? と、億とつくだけでも、
   なんとまあ、お大尽、とおどろいたばかりだったのに・・・、
  
   こんどは、なんと9兆円・・・

  昨日のヒラリーさんと 小池百合子と中川秀直の会見ではアメリカ国債60兆円買えなんて、
  とんでもないこと 言われたそうな!?!?!
  
  自民党さん!!!  埋蔵金は国民のためにつかってください、

  自民党さん!!!  これ以上国民をいじめないで、バカにしないでください。

  これでは・・・国民にたたき出してください と云ってるうなものですね!!!

> 同制度による日本の資金提供期間は当初1年とするが、
 状況次第で最長5年まで延長できる
 融資の上限は1週間で約60億ドル、1カ月で約225億ドルに設定。
>焦げ付いた資金はIMFが補てんする。

 ★ほらほら日本が対外的にもみぐるみはがれて、その上IMFへの借金漬けにされようとしている!!!
   
  日本のみんなのお金がテロリストアメリカのわがままさせ放題の資金源になっている。
日本はまさにアメリカの奴隷でしかない。自民党が幼稚園児なのはよく分かったけど・・・
  
  でも、民主党はどうなの? 自民党と同じ土俵でしかないんだったら、
  もう、タガのはずれた底抜けの財政、日本沈没は確実に秒読み・・・。

  民主党、ほんとうに埋蔵金ださせれるのん???
  今すぐ、ストップかけないと、ひょっとして、お札 燃やしちゃってるかもよ!!!   

                          
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驚異の支持率   落石

2009年02月19日 09時48分11秒 | Weblog
麻生内閣の支持率が13%もあるそうです。
まだ13%の人が支持しているなんて???

正確には70%くらいの回答率ですから
9%の支持率ですよね。

このほうが実感できます。

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背広の天皇と軍服の天皇  落石

2009年02月18日 16時07分29秒 | Weblog
天皇について、次のようなコメントがありました。


当時の憲法は大日本帝国憲法。その内容は立憲君主制です。
簡単にいえば、天皇でも憲法に従わなくちゃだめよん。
という内容で、天皇陛下は議会や内閣から上がってきた法案等に
OKを出すのがお仕事。
OK出すときは国務長官の補佐なくOKしちゃ駄目だし、
そのOKした事柄についてはOKした大臣が責任を持ちなさいよ。(同憲法5条)
天皇はその時に文句は言えるが、それによって法律を曲げることはできませんよ。(同憲法9条)
天皇は緊急時には法律に変わる勅命を出せるけど、
その勅命は次の議会にかけないかぎり、効力を失っちゃいますよ。(同憲法8条)
(中略)それが立憲君主制。
これをまた天皇陛下が律儀に護る。
つまり正式に上がってきた事柄については、原則すべてOKを出したわけです。
OK出すのが仕事ですから。
まー戦争することにOKは出したのですが、結構いやいやOK出してます。


これは半分しか正確ではありません。
平時は、指摘のとおりですが、大本営を設置した場合
天皇は軍隊の総指揮官「大元帥」なんです。

軍服を着た天皇の責任について全く触れずに、
背広を着た天皇しか論じないのは不正確です。



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米加州でとんでもないことが  文科系

2009年02月18日 14時27分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
田中宇氏の今届いた配信ニュースに、とんでもないことが報じられている。まず、ショッキングな書き出しから。

【 2月1日、米国カリフォルニア州政府が、財政破綻(支払い不能)を宣言した。加州政府の会計責任者(controller。John Chiang)はこの日、州政府の手持ち資金が底をつき、同日に支払われるはずだった州民に対する福祉手当、奨学金、税の還付金など総額37億ドルが支払えないと発表した。支払いを受けるべき人々に対して借用書(IOU)を発行し、いずれ支払い可能になったら払うことになり、州職員の人件費を浮かすため、平日に2日間、役所を閉めることにした。】

さて、低所得者や、福祉医療の人々はどうなるのだろう? さらに

【 米国で財政破綻しそうな州は、カリフォルニアだけではない。全米50州のうち、昨年12月の段階で41州、先月末の段階では46州が、大幅な財政赤字状態に陥り、今年度中に財政破綻を宣言するかもしれない事態になっている。フロリダ、テキサスなど、不動産債権の債券化ビジネスが先進していた州ほど、金融危機による税収減の打撃が大きい。リーマン破綻前の8月には、29州のみが深刻な財政難だった。リーマン破綻後、各州の財政が急速に悪化していることがわかる。】

国家としてのアイスランドのような州が続出しているわけだ。けれども、米実体経済の冷え込み・崩壊、信用収縮は当面酷くなりこそすれ、好転する兆しはないはずなのである。この証明のように、こんな報告もなされている。

【 米金融界では、最大手のシティ・グループが1兆ドルの資産を持つが、同行の株価は大幅に下落し、株価の時価総額は180億ドルにすぎない。時価総額は、市場がその企業の資産をいくらと評価しているかを示唆している。株式市場は、シティの資産の多くが不良化していることを見抜いている。】

さらに
【 州も銀行も破綻しかけている中で、最後の貸し手となっているのが米連邦政府で、オバマ政権は総額1兆ドル近い経済対策を打ち出した。今の米国では、この経済対策の資金が「お上」から垂らされた、破綻を免れうる唯一の救いの糸であり、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のように、あらゆる勢力が経済対策資金のおこぼれにあずかろうと、オバマと連邦議会に群がっている。】

そして、世界、日本との関わりは
【 今はまだ、米政府はドル発行権など「無限の力」を持っているかに見える。しかし、このまま金融危機と不況の悪化が続くと、金融と経済の救済に必要な資力と信用力が、米国の持つ資力と信用力を上回っていることがいずれ顕在化する。その時、世界的な大混乱が起きると、正鵠をうがつ悲観論で有名な米国NY大学のロウビニ教授が言っている。これは「ドル暴落」や「米国覇権の崩壊」を意味するが、それがどのような形で起きるのか、めったに起きない事態であるがゆえに、予測は難しい。かつて英国の覇権が崩壊したときには、英国は2度の世界大戦を誘発した。
 すでに米政府は、事態の緊急さに気づいているはずだ。日本に金を出せと言っているかもしれない。麻生首相が緊急にワシントンに呼びつけられて日米首脳会談が開かれることになったり、中川財務相がやけ酒して記者会見で醜態をさらして辞めることなどと、関係あるかもしれない。オバマは選挙期間中、自分の名前と同じ町が日本にあるのは素敵だねと言った以外には、日本について何も発言していないのに、オバマがワシントンで最初に会談する相手に日本の麻生を選んだ。日米同盟万歳と喜ぶ前に、何か怪しいと疑った方がよい。】
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NHK報道について  落石

2009年02月18日 10時18分56秒 | Weblog
中川さんが、お酒の飲みすぎ?で、メロメロ記者会見。
このニュース、NHKは当初、ほとんど報道しなかった。
責任追及の風が吹き出したら、やっと記者会見の模様を放映。

これって、なぜ?

また、中曽根さんとクリントンさんが
なにやら署名しているのに、抽象的な日米同盟強化、
というコメントのみ。
これが海兵隊グアム移転の協定に署名だった。

日本はこれで巨額な税金を米軍のために支出することが
法的に義務づけられた。

このことに一切触れない報道って何?

一方、不況については、これでもか、これでもか、
と報道している。

   国民は早期の選挙







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平和百人一首 (十一)       まもる

2009年02月18日 00時07分06秒 | 文芸作品
 かへり来ぬ人のいのちの恋ひしきに
      なほ祈らるるいくさなき世を    秋田  高橋園子

 還りきし父にだかれ眠る子の
     やすけき見れば思ふことなし     兵庫  井上弥生

★ 切ないですね。
  幾万の高橋さんその後幸せに生きられたのでしょうか。
  「父にだかれ眠る子」は今私たち団塊以降の世代でしょう。感慨が胸を去来し ます。
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恐怖VS情報公開?   落石

2009年02月17日 19時04分21秒 | Weblog
ソビエトがまだ存在していた昔、中央アジアへ旅行に。
二人の子供に「行かない?」と聞いたら「こわいからいや」との返事。
ビックリ。我家ではソビエトが怖いという話は一度もしたことがない。
なのに、何故?

このブログに投稿するために少し勉強した時に読んだこと。
国民を戦争に動員するのは簡単。
敵が攻めてくる、と言い続ける。恐怖心を植え付ける。
愛国心を煽り、反対する者を愛国心のない者と言って攻撃する。
この戦略があれば、100%成功。
ナチスの首脳の話です。

この二つの話を説明してくれる本がありました。
「サブリミナル・インパクト」著者は下條信輔。
知覚心理学、認知神経科学の専門家。

現代社会は過剰な刺激に満ちている。直接、快楽を刺激する音楽と映像。
絶え間なくメッセージを投げかけるメデイアやCM。
それらは私達の潜在脳に働きかけて、選択や意思決定にまで影を落とす。
が、私達はそれを自覚しない。意識下にある情動系、認知系への介入は
意識レベルでは認識されないからだ。
と、本に書いてあります。

ビールのCMを見ると、のどが渇いてくることはありませんか?
つまり、繰り返し、繰り返し接触するメッセージは、
感情の記憶となって、ふっと生理的に、無意識に現れるというのです。

政治の世界では、これを組織的に実践したのがナチス。
ナチスの場合は経験的な知恵だったのでしょうが、
恐怖という感情を見事に利用しました。
いまのアメリカでは、この恐怖の利用が、意識的に実践されているといいます。

たしかに、9・11以後、アメリカでは、
イスラム原理主義=過激派テロリスト、国家の安全=国防=愛国という
二分法にもとづくメッセージが流され、続けました。
(これにはアメリカの主要メデイアが大資本に買収されたという事情も)
イラクが大量破壊兵器を持っていないことが明確になっても、
時に応じて、テロ情報が流され、恐怖という情動系に
刷り込まれた記憶が消えないようにコントロールされているように
著者には感じられると言います。

著者は、問題は、この事実が個人の意思決定に作用しても
そのことが自覚されない点にあると、指摘します。
大脳皮質が意識・思考の領域ですが、その下を流れる無意識な感情と感覚運動の回路、
情動という潜在的な認知レベルにあらわれる反応は、集団に感染しやすいとも。

二人の子供がソビエトはこわい、と言ったのは、まさに自覚できないけれども、
ソビエトに行くという体験に直面した時に、刷り込まれていた恐怖という感情が
記憶のなかから呼び起こされて、旅行に参加しないという行動を決定づけたのです。

北朝鮮が怖い、という刷り込みは、
恐らくすでに充分行われていると思います。
ちょっとテポドンのニュースがあれば、あっという間に甦り、
日本中に恐怖の連鎖が起る可能性が高いようです。

それにしても無意識という点。
北朝鮮に関して、情報がほとんどなく、一部の人々が
情報操作をしやすい状況にある点、
いずれも、対応を非情に難しくしています。





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死刑強化に垣間見る怖さ  文科系

2009年02月16日 15時30分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
1 「廃止国138、存続国59」で、なぜ日本だけ?

日本国家が実施しつつある裁判員制度が話題を呼んでいる。また、「犯罪被害者家族の痛み」の問題などがマスコミによって大々的にキャンペーンされてもいる。死刑相当重罪犯の時効廃止も論議され始めた。いずれも死刑制度強化方針に連なっていることは明白であろう。国家による死刑執行件数が急に増えていることでもあるし。
これらの事態は、世界に目をやると日本だけの何か非常に特殊な傾向と言えるのではないか。まず、死刑を巡る世界の情勢を見てみよう。日本とは逆方向なのだ。本日の毎日新聞にこうあった。
「『アムネスティ・インターナショナル日本』によると、死刑を維持する国・地域は59。廃止した国・地域は、10年以上執行を停止している『事実上廃止』を含め138。廃止は潮流になりつつある。主要先進国で維持するのは、日本と米国。欧州連合(EU)は、死刑廃止が加盟の条件。日本と同様、国民が裁判に参加し、量刑まで決めるフランスやドイツの国民が死刑を言い渡すことはない」
先進国には少ないとされる死刑維持国には、人権意識の低い国が多い。国連の死刑廃止条約などに反対する代表的な国は、日本、米国のほかには中国、イスラム諸国などの名前がよくあがる。中国はネット検閲問題などを見ても全体主義的な国といって良かろう。イスラム諸国は女性や身分制度などに見るように、人権意識の低い国が多いのではないか。僕の感じにすぎないがイスラム原理主義は強硬な死刑維持派ではなかろうか。

この問題は、日本などの諸般の社会情勢を考えてみても、「国家と主権者の関係、そもそも論」を考える上でも、「人間論」という哲学の問題としても、非常に重要な問題を無数に含んでいると僕は考える。そしてまた、それらの重要問題は日本人が討論し慣れていないモノばかりのようにも、僕には見える。

2 制度強化の背景と思われるもの

制度強化の行方は、その背景と思われるものから、予測されるだろう。犯罪多発で、世界一安全といわれた日本の雲行きが怪しくなっている。これが何よりの国家動機だと思う。
昔捕らえたようなこそ泥、物損犯罪などはもはや警察の対象ではなくなったと見るのは、僕だけではないはずだ。「地縁」が消え、くっきりとしていた「日本人国境」もかなり怪しくなってきた。かって少なかったような種類の殺人も増えているのではないか。地縁、血縁は消えて、二つのバブル弾けをはさんだ新自由主義横行の中で失業者もまだまだ増え続けるだろう。地域の保護力、扶養力のようなものがなくなってしまい、困窮者は急増中であり、その生活ははなはだ厳しくなるばかりだ。
国家が「見せしめ、警鐘としての死刑制度」を強化しているのは、これらが背景となっているに違いない。それだけに、このままだと死刑囚は増えていくだろう。そんな時の裁判員制度設立は、「国民が死刑維持と言うのだ」と世界に対して国家が言い訳しようとしているようにしか僕には見えない。「国でなく、民意の死刑制度」と言えば、全体主義的臭いを消せるとの狙いもあるはずだ。日本の官僚の考え出しそうなことである。

3 僕の主張いろいろ

ところで、死刑とは国家の名で国民の命を奪うことだ。このこと自身が先ず「国家というものの土台に関わる例外的なこと」という認識がなければならないだろう。現代国家は、国民、その人権を基礎に成り立っているはずのものであり、その主権者の命を国家が奪うということなのだから。中国で死刑が多いことを日本国民はほぼこう捉えているはずだ。
「あの国は国家が人権以上に強いからなー。全体主義的だし」
裁判員制度とはいえ国家が死刑を増やすのであって、その全体主義的臭いを世界にまき散らすことを、国民は支持して良いのか。

また人権の中でも最も重い人の命の問題だということで、宗教的問題も絡んでこよう。「人の命の名前で人の命を奪う」という自己矛盾をはらんでいるとともに、そこから宗教的な問題も生じてくるということである。
そもそも人Aたちの「かけがえのない」命の名前で、人Bの「同じ重さの命」を奪って良いモノか? Aの命は帰ってこないうえに、もう一人殺すのだ。国家の意図とは逆に、国民が命を軽く考えるようになるということはないのだろうか。国家自身をして人の命を軽く見させるようになるという側面はないのだろうか。
被害者の親族の中でも最近は、犯人に死刑は望まないという方々もいる。立派な宗教者に多いだろうという気がするし、殺人犯にも親族がいるとの共感の思いの強い方々でもあろうかという気もする。これらの方々を傍らに見るとき、こんな言葉だけをマスコミが取り上げるかに見える現状は、いかにも単純かつ原始的だと僕には思える。
「こんなに哀しいのだから、この人に極刑を求めます」
ちなみに、死刑廃止がEU加盟の条件となっているというのも、彼の地が人権思想の発祥地であるとともに、キリスト教国であることとも無関係ではあるまい。もちろん、急いで言わなければならないが、キリスト教国が歴史的に殺人に荷担してこなかったという積もりは、僕には毛頭ないのだが。

最後に、この貧富の世襲が強まっている世の中では、死刑制度強化には強者の安全のために「危険な」弱者が手早く処理されるという側面が確かに存在すると僕は思うのだが、どうだろう。ニューヨークのハーレムと、厳重な塀によって世の中から隔離された「金持ち村」とがあるアメリカを思い描いている。超格差社会の中では、教育などの「チャンスの平等」はとっくに吹っ飛んでいるし、そういう階層が食えなくなる機会はどんどん増えている。他方、弱者を顧みない強者が日本などでどんどん増えているとも思う。

死刑制度強化が、「放置された弱者に対する、強者の報復、見せしめを強者が組織して、庶民がこれに荷担する」というような構図にならないことを望みたい。

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満期以前に死ななきゃ一千万円取り戻せないって。 まもる

2009年02月16日 14時22分35秒 | Weblog
 友人が相談に来た。投資型年金の解約の是非についてである。
 私のようなど素人に聞きに来るのだから余程動転しているのだろう。

 彼によると退職金一千万円をはたいて、十年満期の投資型年金保険に入ったのだという。
 つまり、満期までは無配当だが彼が死ねば最低一千万は保証される生命保険で
満期がくれば積み立てた原資が外国証券の投資なのでかなりの額が月々年金として戻ってくるはずだったという。
 しかしである、彼がびっくりしたのは郵送されてきた運用の原資の目減りを知らされたからである。
 原資は昨年夏から急速に減り始め七百万円台に落ち込んでいるという。
 毎日一万円の下落である。
  「傷口の浅いうちにさっさと解約したら」と言うと、損失の二百五十万はどうなるという。
 保険会社に電話したら、解約はご自由ですが手数料がかなりになるという。
 もう少し様子を見たらと勧められたそうだ。
 どうしても一千万を取り戻したいなら、満期前にあなたが死ぬのが一番確実だとの選択肢もあると暗示されたそうだ。

 もっと早く気がつけと言いたかったが他人ごとではないので、さらに解約を強く勧めると「景気が満期までの三・四年の間によくなるかもしれんし。」とまだ未練たらたらだ。                                年金だよりの同期の桜に深く同情した次第であるが、私の素人アドバイスははたて正しかったのか?

 

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保育園民営化問題の新ブログ紹介     まもる

2009年02月15日 22時21分50秒 | 国内政治・経済・社会問題
今展開されている「名古屋市立保育園の民営化についての住民投票請求」の署名運動にかかわるブログが立ち上がっています。
 この運動にかかわり始めて、公式のブログまたはHPのないのが不思議でしたが、あると聞いて早速読ませてもらいました。
 ところがこれがなかなか面白い。公式な宣伝ビラのような内容でなく、問題の核心に平易に迫っていていいのです。
 その一つを紹介します。関心のある方はぜひお読みください。
************************************************************
 「真の問題点はなんだ?」

確かに、表面上は、公立保育園の廃園・民営化の問題です。
でも、そこで問われているのは、市のお金の使い方なのです。

公立保育園の廃園・民営化に反対する人たちと話していて、しばしば引き合いに出されるのは、本丸御殿復元事業です。
曰く、保育園に掛ける予算は無いと言いながら、本丸御殿復元には多額の費用がつぎ込まれているじゃないか!!
ま、確かにその通りなんですが、「そうだ、そうだ!!」とは、簡単に同調できないのです。

保育園か、本丸御殿か。
ことは、そんな単純な二者択一ではなかろう、と思うのです。
少なくとも、次の3つの問題が頭に浮かぶのです。
ひとつめの問題は、いつ、何に、いくら使うのか、ということです。
ふたつめは、それがどのように決定されているのか。市民の大多数から、合意を得られているのか。
みっつめは、その説明をきちんとしているのか。市側は、説明責任を果たしているといえるのか。また、裏を返せば、市民の側は、関心を持って注目し、説明を要求しているのか。
という点です。

例えば。(数字には、なんら根拠はありません。単なるたとえです。)
市には、自由に使えるお金が100円しかないとします。
本丸御殿の復元には、80円かかるとします。
保育園の整備拡充にも、80円かかるとします。
両方同時には出来ないので、どうしましょうか?というような場合です。

本丸御殿の復元か、保育園の整備か、どちらか一方を選ぶ、というのではなく。
ましてや、どちらを選ぶにしても、市民の声を全く聞かずに決める、というのではなく。
市民一人一人にとって、また、近い未来の社会にとって。今、何をすべきか。何にいくら使うべきか、という最低限の共通理解・合意が形成されているかどうかが重要だと思うのです。

ところで、本丸御殿復元事業というのは、そんなに意味の無い、無駄なものなんでしょうか?
名古屋城天守閣は、戦災で消失しました。焼失をまぬかれた、本丸御殿にあった襖絵などの調度品類は、文化的、歴史的価値が低いものでしょうか?これらを展示し、一般の観覧が出来るようにするのは、意味の無いことでしょうか?

文化財を保護したところで、すぐに目に見える具体的な効果は実感しにくいものです。
だからといって、文化財の保護をしない、という選択は正しいこととは思えません。
名古屋市だけでなく、日本全体で考えても、決して意義は小さくないと思うのです。

よく考えたいのは、ここからです。
それらが歴史的価値のある文化財だとしてですよ。きちんと保存・管理が出来る状態で一般の観覧に供するのは意味のあることだ、としてですよ。
本丸御殿を復元して展示しなければならない、のでしょうか?
美術館や博物館の収蔵品とすることでは、こと足りないのでしょうか?
復元事業を実施するのは、なぜ「今」なのでしょうか?例えば、5年後、10年後では、市民の生活に、著しい不利益を生じるのでしょうか?
というようなことです。
こういったいろんな可能性が検討され、充分議論が尽くされ、市民に向けて丁寧に説明がなされ、総意として合意が得られた、と言い切れるでしょうか?
問題とすべきは、復元事業そのものではなくて、事業決定に至った経緯とその説明の有無、責任の所在の明確化ではないのか、と思うのです。

となると、行き着くところ、現時点での私の到達点は、こうです。
真に問われているのは、市民が市政に関心を持って注目しているのかどうか?という、市民の姿勢なのだ。自戒を込めて。

★このブログのアドレスは http://nkh.blog.so-net.ne.jp/ です。


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平和百人一首 (十)       まもる

2009年02月15日 11時45分58秒 | 文芸作品
  夢にさへ恋やまざりし青畳
    ただうれしくて足伸ばしけり      東京  三澤正男

 大陸の野戦にひとり病みし日を
    吾子抱きつつ夫は語りぬ         愛知  瀬尾文子

★先日、ある方から
「平和百人一首の連載を読ませていただいています。
戦争直後を想像しておおよそを推察することはできます。戦争をくぐり抜けた安堵、未来への希望。
理解に多少の時間がかかるのは、戦後世代には実感のない当時の事情をかなり想像しなければならないことや、新生日本の未来像が漠然としていることから来るのでしょうか。
今でも私たちの心に飛び込んで来るような、鮮やかでわかりやすい短歌はありませんでしたか。
まもるさんのイチオシは?」

というお便りをいただきました。
読んでいただいているとのお知らせに嬉しく思いました。
 たしかに、その時代の人々の感情を共感するのは難しいなあと思っております。
 終戦直後の人々の解放感や安堵感もいまいち伝わりにくいと感じますし、とりわけ戦争中の人々の死をも顧みない愛国心などは理解しがたいものです。
 その辺り国民感情の高揚をもっと評価し、戦争の必然性や、合理性を認めるべきだという歴史家もいます。
 
 しかし、今回のような平和百人一首をまとめて読むと時代の感情をひしひしと想像することができます。
 そうした自分の感性を信じて平和運動を続けたいと思っています。

 今日、紹介しました二つの短歌などは、鈍感な私にも最も心にひびいてくる歌です。
 まだ、二十首ほどを紹介したところですのて、今後感じられる短歌に出会われましたら是非感想をコメントください。


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竹島問題で、なぜ韓国が血気盛んになったのか?   落石

2009年02月14日 19時17分50秒 | Weblog
どうも背景に民主化が関係しているようです。
民主化といえば100%良いと考えていましたが、
案外、そうとばかりはいえないかも。

韓国は90年代以降、軍事政権から文民へと大きく変わりました。
政治が変わると、前の時代を暗黒時代として考えます。
韓国でも「歴史の清算」といって、日本占領時代のことが
再び取上げられて、親日だった人々が断罪されているようです。

こうした現象は日本でも同じようにありました。
明治維新のあと、江戸時代は暗黒時代として描かれてきましたが、
敗戦と高度経済成長を経て、
近代が見直されていくなかで、良い面に光が当てられるようになりました。
江戸時代はエコ社会だったというように。

韓国の歴史の清算は、外交問題では竹島問題の表面化という
新たな事態を生み出しているようです。
民主化がナショナリズムを呼び起こしたわけです。

「竹島密約」という本によれば、
日本政府と軍事政権は国交正常化に際して、
竹島問題は解決せざるを持って解決したとみなす、と
玉虫色の方法で合意したそうです。
国交回復の障害となる問題を先送りしたわけです。
解決にふさわしい時がくるまで棚上げです。

最近、ある方と話をしていたら、
麻生さんは決断症候群に陥っているという話が出ました。
決断しなければならない状況であっても、即断は事態を悪化させてしまう、
時間にまかせるのも解決方法のひとつだそうです。

よく時は解決するといいますが、そういう知恵も必要という意味でしょう。

韓国の民主化は大歓迎ですが、ちょっと血の気が多すぎるように感じます。

竹島問題は、どう解決していったら良いのか?難しい問題です。




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いくさよあるな麦生に金貨天降るとも

2009年02月14日 12時37分01秒 | Weblog
麦生(むぎう)天(あま)と読みます。

中村草田男の句です。

戦後間もなくの句だと思いますが、
また、リアリティを持ってきましたね。

もう戦後ではなく、戦前と詠んだ俳人もいましたが。

                  落石

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