「メディアの憲法報道を問う」
(飯室勝彦中京大学教授)の4回目です。(落石)
制服組が平気で首相官邸に出入り
細かく新聞記事を読んでいる人は既にお気づきだと思いますが、
そのころから制服の自衛隊員が公然と政治家に接触出来るようになっています。
それまでは文民コントロールということを非常に重視して、
政治家に説明するのは、同じ防衛庁の職員でも内局という、
軍人じゃない人たちがやるという職掌になっていた。
それを、判りにくいからと直接制服組に説明させた。
これは石破茂さんが最初の防衛庁長官のころにやった政策の変更ですよね。
新聞記事を読んでみますと、制服組が平気で首相官邸に出入りしている。
今申し上げたことは僕固有の知識でもなんでもありません。
みんな新聞に載ってます。
田母神問題が起きた時その辺を掘り下げて歴史的に振り返って欲しかった。
それによって、あの問題に対する理解はもっと深まったんじゃないか、
という気はしてるんです。
ただ、そんなまとまった形にしない気持ちというのは
僕は38年新聞記者をやってますから判るんです。
さっき、今話したことはみんな新聞で知ったことだと云いました。
で、記者にしてみれば、もう書いてあるという意識があるんですね。
書いてあるから読者もみんな知ってるという気になっちゃうんです。
だけども立場を変えてみると新聞記者は自分は書く側だから
書いたことを憶えているんですけれども、
読者の側は新聞で読んだって三日も経てば忘れちゃうと思うんですね。
大事な問題はこういう時には繰り返し繰り返しまとめて
総括していかなければいけないんじゃないかなぁという物足りなさを感じました。
田母神問題は突発的な事態ではなくて、
深い根のある問題だと考えた方がいいんではないか、
とまとめて別の話題に入りたいと思います。
つづく
(飯室勝彦中京大学教授)の4回目です。(落石)
制服組が平気で首相官邸に出入り
細かく新聞記事を読んでいる人は既にお気づきだと思いますが、
そのころから制服の自衛隊員が公然と政治家に接触出来るようになっています。
それまでは文民コントロールということを非常に重視して、
政治家に説明するのは、同じ防衛庁の職員でも内局という、
軍人じゃない人たちがやるという職掌になっていた。
それを、判りにくいからと直接制服組に説明させた。
これは石破茂さんが最初の防衛庁長官のころにやった政策の変更ですよね。
新聞記事を読んでみますと、制服組が平気で首相官邸に出入りしている。
今申し上げたことは僕固有の知識でもなんでもありません。
みんな新聞に載ってます。
田母神問題が起きた時その辺を掘り下げて歴史的に振り返って欲しかった。
それによって、あの問題に対する理解はもっと深まったんじゃないか、
という気はしてるんです。
ただ、そんなまとまった形にしない気持ちというのは
僕は38年新聞記者をやってますから判るんです。
さっき、今話したことはみんな新聞で知ったことだと云いました。
で、記者にしてみれば、もう書いてあるという意識があるんですね。
書いてあるから読者もみんな知ってるという気になっちゃうんです。
だけども立場を変えてみると新聞記者は自分は書く側だから
書いたことを憶えているんですけれども、
読者の側は新聞で読んだって三日も経てば忘れちゃうと思うんですね。
大事な問題はこういう時には繰り返し繰り返しまとめて
総括していかなければいけないんじゃないかなぁという物足りなさを感じました。
田母神問題は突発的な事態ではなくて、
深い根のある問題だと考えた方がいいんではないか、
とまとめて別の話題に入りたいと思います。
つづく