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「メディアの憲法報道を問う」④

2008年12月11日 16時43分44秒 | Weblog
「メディアの憲法報道を問う」
(飯室勝彦中京大学教授)の4回目です。(落石)

制服組が平気で首相官邸に出入り

細かく新聞記事を読んでいる人は既にお気づきだと思いますが、
そのころから制服の自衛隊員が公然と政治家に接触出来るようになっています。
それまでは文民コントロールということを非常に重視して、
政治家に説明するのは、同じ防衛庁の職員でも内局という、
軍人じゃない人たちがやるという職掌になっていた。
それを、判りにくいからと直接制服組に説明させた。

これは石破茂さんが最初の防衛庁長官のころにやった政策の変更ですよね。
新聞記事を読んでみますと、制服組が平気で首相官邸に出入りしている。
今申し上げたことは僕固有の知識でもなんでもありません。
みんな新聞に載ってます。
田母神問題が起きた時その辺を掘り下げて歴史的に振り返って欲しかった。
それによって、あの問題に対する理解はもっと深まったんじゃないか、
という気はしてるんです。
ただ、そんなまとまった形にしない気持ちというのは
僕は38年新聞記者をやってますから判るんです。
さっき、今話したことはみんな新聞で知ったことだと云いました。
で、記者にしてみれば、もう書いてあるという意識があるんですね。
書いてあるから読者もみんな知ってるという気になっちゃうんです。

だけども立場を変えてみると新聞記者は自分は書く側だから
書いたことを憶えているんですけれども、
読者の側は新聞で読んだって三日も経てば忘れちゃうと思うんですね。
大事な問題はこういう時には繰り返し繰り返しまとめて
総括していかなければいけないんじゃないかなぁという物足りなさを感じました。

田母神問題は突発的な事態ではなくて、
深い根のある問題だと考えた方がいいんではないか、
とまとめて別の話題に入りたいと思います。

                    つづく


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制服組の権限強化 防衛省、自衛隊運用で方針 ネット虫

2008年12月11日 09時48分10秒 | 国内政治・経済・社会問題
★2008年12月10日夕刊の 中部日本新聞によれば、「抑制的に管理する時代から的確に運用する時代に変化している」と、統幕の権限を強める内容の防衛省改革が着々と推進されているようです。大丈夫でしょうか? 要注意です。

******************************

 防衛省が前次官守屋武昌被告の汚職事件など一連の不祥事を受け取りまとめた省改革の「基本的考え方」(基本方針)の全容が判明した。自衛隊運用の所掌事務を内局(背広組)の運用企画局から、制服組主体の統合幕僚監部に移管。統幕の副長級に背広組を充てるが、内局の役割は大幅に縮小される。

 防衛省は防衛省設置法改正案など関連法案を2010年の通常国会へ提出、成立を目指す方針。ただ田母神俊雄前航空幕僚長が政府見解と異なる歴史認識の論文で更迭され、シビリアンコントロール(文民統制)が問われる中、自衛隊運用をめぐる制服組の権限強化に批判が強まりそうだ。

 基本方針は、取りまとめ途中で田母神氏の問題が起きたため省内であらためて調整したが、官邸に設置された防衛省改革会議の7月の報告書を大筋で踏襲した。ただ「人事、教育・訓練部門」の項目は修正。田母神氏が統合幕僚学校長時代に「歴史観・国家観」の講座を新設し自身に近い歴史観の講師を招いたことを問題視し、バランスの取れた中立的な教育の必要性を追加する方向だ。

 基本方針は「運用企画局が所掌する『自衛隊の行動の基本』は内局の所掌として維持しない」と明記。一方、内局と陸海空各幕僚監部の防衛力整備部門を一元化して、新たな部局を内局に設置。防衛政策局の次長級に制服組を充てる。

 自衛隊の運用に関しては「抑制的に管理する時代から的確に運用する時代に変化している」との認識を示し、統幕の権限を強める内容。具体的には運用の企画、立案や他省庁との連絡調整に制服組が当たるとしたが、国会答弁については課題として持ち越した。

 【防衛省改革】とは・・前防衛次官汚職事件や海上自衛隊のイージス艦衝突事故など不祥事の続発を受けた動き。官邸に設置された有識者会議が7月、防衛相を中心とする政策決定機構の充実や防衛力整備部門の一元化、自衛隊運用の統合幕僚監部への移管を柱とする報告書を公表した。これを受け防衛省は8月、2009年度に背広、制服組の幹部でつくる防衛会議を最高審議機関として法律で明確化し、10年度に運用企画局を廃止するなどの実施計画を発表。現在、具体的な組織再編の検討を進めている。

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