東海放送人九条の会 2周年記念講演。
「メディアの憲法報道を問う」⑯
(飯室勝彦中京大学教授)の続きです。(落石)
新聞を読まない若者
それにしましても、僕は相変わらず「風」、
冒頭に申し上げた風というのをたいへん怖いと思ってます。
小泉さんと云う強風のお陰で今のワーキングプアとか
そういうたいへん悲惨な状態が生まれています。
こんなこと申し上げると有権者のみなさんを前に
たいへん失礼な言い方ですけども、
あの安倍さんという危険人物でさえ一時は、日本の有権者は酔ったんですよね。
血筋がいいだの、なんだのって言って、ね。
だからいつなんどき風が吹く、どんな風が吹くか判らない、
そういう警戒感は持っていたいなぁと云う気はするんです。
身の回りで見てるとほとほと感じるんですが、
今の若い人たちは新聞を読まないんです。全然読んでません。
活字は割りに冷静な議論をしようと思えば、
冷静な議論を伝えることも出来ますし、読み取ることも出来ます。
新聞を読まないで何から情報を得るかというと、
インターネットの一行情報、テレビの云って見れば情報番組ですね。
で、今度もたいへん失礼なことを申し上げますが、
新聞の社説なんてお読みいただけるのは年配の方ばっかりなんですね。
お手紙やメールをいただくのは年配の方ばっかりで、
めったに20代の若者から感想は来ません。
僕は何を言ってるかとというと、その若い人たちが
実はこれからの日本を決めていくんですよね。
そうすると、その冷静な活字による論理というものの読み取りをしないで、
空気のようなテレビの報道とか、インターネットの一行情報で動いてしまう、
という危険性をいつも感じているんです。
じつはこれまでの憲法改正報道問題って云うのは、
テレビはあんまりやってこなかったんですね。
テレビは抽象的な概念、理念的な部分の報道ってのは苦手ですから、
あんまり詳しくやってきません。
ですから良かったと思ってるんですが、
もし憲法改正が具体的な議論になってきたら、テレビもジャーナリズムですから、
そんなこと言ってられません。
当然報道に参戦してくるでしょう。そうなると僕は怖いと思いますね。
あのある種感覚的な手法で改憲問題に参戦してきたら、
風がたちまち吹き起こりかねない。
そういう意味で僕はテレビを一所懸命、警戒しています。
つづく
「メディアの憲法報道を問う」⑯
(飯室勝彦中京大学教授)の続きです。(落石)
新聞を読まない若者
それにしましても、僕は相変わらず「風」、
冒頭に申し上げた風というのをたいへん怖いと思ってます。
小泉さんと云う強風のお陰で今のワーキングプアとか
そういうたいへん悲惨な状態が生まれています。
こんなこと申し上げると有権者のみなさんを前に
たいへん失礼な言い方ですけども、
あの安倍さんという危険人物でさえ一時は、日本の有権者は酔ったんですよね。
血筋がいいだの、なんだのって言って、ね。
だからいつなんどき風が吹く、どんな風が吹くか判らない、
そういう警戒感は持っていたいなぁと云う気はするんです。
身の回りで見てるとほとほと感じるんですが、
今の若い人たちは新聞を読まないんです。全然読んでません。
活字は割りに冷静な議論をしようと思えば、
冷静な議論を伝えることも出来ますし、読み取ることも出来ます。
新聞を読まないで何から情報を得るかというと、
インターネットの一行情報、テレビの云って見れば情報番組ですね。
で、今度もたいへん失礼なことを申し上げますが、
新聞の社説なんてお読みいただけるのは年配の方ばっかりなんですね。
お手紙やメールをいただくのは年配の方ばっかりで、
めったに20代の若者から感想は来ません。
僕は何を言ってるかとというと、その若い人たちが
実はこれからの日本を決めていくんですよね。
そうすると、その冷静な活字による論理というものの読み取りをしないで、
空気のようなテレビの報道とか、インターネットの一行情報で動いてしまう、
という危険性をいつも感じているんです。
じつはこれまでの憲法改正報道問題って云うのは、
テレビはあんまりやってこなかったんですね。
テレビは抽象的な概念、理念的な部分の報道ってのは苦手ですから、
あんまり詳しくやってきません。
ですから良かったと思ってるんですが、
もし憲法改正が具体的な議論になってきたら、テレビもジャーナリズムですから、
そんなこと言ってられません。
当然報道に参戦してくるでしょう。そうなると僕は怖いと思いますね。
あのある種感覚的な手法で改憲問題に参戦してきたら、
風がたちまち吹き起こりかねない。
そういう意味で僕はテレビを一所懸命、警戒しています。
つづく