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「メディアの憲法報道を問う」⑯

2008年12月24日 11時21分11秒 | Weblog
東海放送人九条の会 2周年記念講演。
「メディアの憲法報道を問う」⑯
(飯室勝彦中京大学教授)の続きです。(落石)



新聞を読まない若者

それにしましても、僕は相変わらず「風」、
冒頭に申し上げた風というのをたいへん怖いと思ってます。
小泉さんと云う強風のお陰で今のワーキングプアとか
そういうたいへん悲惨な状態が生まれています。
こんなこと申し上げると有権者のみなさんを前に
たいへん失礼な言い方ですけども、
あの安倍さんという危険人物でさえ一時は、日本の有権者は酔ったんですよね。
血筋がいいだの、なんだのって言って、ね。

だからいつなんどき風が吹く、どんな風が吹くか判らない、
そういう警戒感は持っていたいなぁと云う気はするんです。
身の回りで見てるとほとほと感じるんですが、
今の若い人たちは新聞を読まないんです。全然読んでません。
活字は割りに冷静な議論をしようと思えば、
冷静な議論を伝えることも出来ますし、読み取ることも出来ます。
新聞を読まないで何から情報を得るかというと、
インターネットの一行情報、テレビの云って見れば情報番組ですね。
で、今度もたいへん失礼なことを申し上げますが、
新聞の社説なんてお読みいただけるのは年配の方ばっかりなんですね。
お手紙やメールをいただくのは年配の方ばっかりで、
めったに20代の若者から感想は来ません。

僕は何を言ってるかとというと、その若い人たちが
実はこれからの日本を決めていくんですよね。
そうすると、その冷静な活字による論理というものの読み取りをしないで、
空気のようなテレビの報道とか、インターネットの一行情報で動いてしまう、
という危険性をいつも感じているんです。
じつはこれまでの憲法改正報道問題って云うのは、
テレビはあんまりやってこなかったんですね。
テレビは抽象的な概念、理念的な部分の報道ってのは苦手ですから、
あんまり詳しくやってきません。
ですから良かったと思ってるんですが、
もし憲法改正が具体的な議論になってきたら、テレビもジャーナリズムですから、
そんなこと言ってられません。
当然報道に参戦してくるでしょう。そうなると僕は怖いと思いますね。
あのある種感覚的な手法で改憲問題に参戦してきたら、
風がたちまち吹き起こりかねない。
そういう意味で僕はテレビを一所懸命、警戒しています。

                  つづく




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天皇家にもっと基本的人権を       ネット虫

2008年12月24日 00時32分30秒 | Weblog
天皇誕生日にあたり仲間が次のようなメールをくれた。

天皇は、年齢には過酷な公務のため、病気で健康状態が低下されていると新聞は伝えていた。美智子妃殿下は、国際児童図書に詳しく一流の歌人としても通用する知識人でもあるが、若き日を知る我々世代には、その後の重圧を想わせるに十分である。
 また皇太子妃は、外交官時代のはつらつとした姿とは別人のように強いプレッシャーで健康を損ねている。
 天皇制度賛美の国民も多くいよう。だが、現実の天皇一家はいかに不幸を受苦されていることか。

 象徴天皇制という憲法上の規定は、広く国民になじんでいる。現行憲法を擁護するとともに、長期の展望として天皇制を考える際に、まずは天皇家が基本的な人権を享受されるよう、宮内庁などの官僚は天皇一家の人間としての権利を理解し、無理無体な天皇ご一家の政治的引き回しをやめるべきである。出産も結婚も育児も、人権擁護に基づいての配慮がなされるべきである。現在の天皇制に手をつけなくとも、最低天皇家の人権を擁護すべきである。

 天皇家の基本的人権を遵守するために、天皇制特権の立場によるさまざまな弊害を今日的な時点から廃止して天皇家の苦難を減らしていくべきと考える。天皇陛下の誕生日を御祝いするとは、そのような人権擁護の観点からなされるべきであり、天皇制の政治的利用など論外である。

★ この意見を読んで、皇室の人々の人権の回復には天皇制の廃止しかない、そしてそのことが真の国民の人権の徹底につながるという自分の考えには変わりないものの、天皇制の廃止か当面非現実的であるなら、暫定措置として現在の皇室の人々の人権を大幅に拡大していく必要があるように思える。
コメント (4)
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