ガンバ大阪がマンUに3対5、パチューカに1対0で、クラブ・ワールドカップの3位になった。二つの闘いを僕流に振り返ってみたい。
まずマンU戦。
世間は大げさに差があると皆言うが、僕はそうは思わない。結論を言えば、ほとんどFWの差だけであると思う。端的に言えば、ルーニー、ロナウドがいるかいないか、これに尽きるのではないだろうか。2得点の差だって、結果的に言えば敵セットプレーの2得点だけではないかということになる。そして、これ以外のサッカーの基本は日本の得意な部分だが、結構同格以上にやっていたと思うのだ。
スペースに走ってボールを繋ぐ組織技術、ボールを止めて蹴る技術、組織的な高いプレスなどなどは、あのゲームでは互角以上にやっていたのだから。ただ、日本にルーニーかロナウドがいたら、向こうはガンバをもう少し自由にやらせずに、プレッシャーをかけてきたかもしれない。がとにかく、日本のペナルティーキック獲得も含めて、3得点すべてが流れの中からの得点であるというのは明白な事実である。「マンUは油断していた」などと言うならば、それは日本も同じこと。「5分で3点は油断していた」となろう。
ルーニー、ロナウドのことだが、守備が進んだ今は、世界中が良いゴールゲッタ-を渇望している。それが特別かつ極少数しか世界にいないから、100億円などという値がつくのだ。そういう人間が今、イングランドに集中している。だからイギリスにはチャンピオンズリーグ本戦トーナメントに出るようなチームが4つもあるのだと思う。ドログバ(チェルシー)、アデバイヨール(アーセナル)、トーレス(リバプール)。ルーニー、ロナウドだけが特別というわけでなく、今のイギリスが特別なのだと考えたほうがよいと思う。
というような以上の意味において結論であるが、ガンバは本当に良くやったと思う。ボールを奪い、繋ぎ、ゴールを狙う。この基礎的技術では、やる気において相手を圧倒していたゲームではなかったか。とにかくあのゲーム、ルーニーが日本にいたら日本が勝っていた。これは誰もがそう思うことのはずだ。つまり、ルーニー、ロナウドの差だけのゲームだったということである。
パチューカ戦
北中米カリブ海は戦術的に世界から遅れているのではないかと、すでにリガ・デ・キトとの闘いで思った。今時あんなに足元だけでボールを繋ぐやり方で、世界に通用するわけがない。スペースへ走りこまないし、スペースを作りもしない。これでどうやってゴールを落とすのかと思った。守備が高度になった今、ゴール前のスペース利用の発想法がなければ得点できないはずなのである。
ガンバ戦も案の定だった。個人技術があるからボールは保持するが、スペース的発想法がないからゴールには迫れない。敵陣への最後4分の1ぐらいの所でいつも出足が止まってしまった。こういうチームはボールを持たせて味方ゴール前のスペースを消しておいて、必要なときに高い位置で足元狙いの敵パスをカットして攻めて行けばよいのだ。こうしてガンバは面白いように攻めていた。ボール保持率はガンバの40対60以下だったはずなのにである。1対0は順当過ぎる当然の差である。ガンバは得点される気がしなかったのではないか。
なお、この二つのゲームでガンバは一皮向けたと思う。「いくら攻めさせても、味方ゴール前のスペースにだけ注意すればよい。攻撃のほうが難しいのだから」、「高い位置での一瞬のボール奪取からシュートまでは切れ味」この二点において。
どうも25日の天皇杯準々決勝では、グランパスが不利になったようだ。ガンバが疲れていて、グラが急に伸びているはずと、期待するしかない。
なおこの準々決勝の僕の予想は見事に全部外れた。勝つと思っていた広島、清水、鳥栖が全部負けた。グラが負ければ、4つとも外れとなる、情けない。
まずマンU戦。
世間は大げさに差があると皆言うが、僕はそうは思わない。結論を言えば、ほとんどFWの差だけであると思う。端的に言えば、ルーニー、ロナウドがいるかいないか、これに尽きるのではないだろうか。2得点の差だって、結果的に言えば敵セットプレーの2得点だけではないかということになる。そして、これ以外のサッカーの基本は日本の得意な部分だが、結構同格以上にやっていたと思うのだ。
スペースに走ってボールを繋ぐ組織技術、ボールを止めて蹴る技術、組織的な高いプレスなどなどは、あのゲームでは互角以上にやっていたのだから。ただ、日本にルーニーかロナウドがいたら、向こうはガンバをもう少し自由にやらせずに、プレッシャーをかけてきたかもしれない。がとにかく、日本のペナルティーキック獲得も含めて、3得点すべてが流れの中からの得点であるというのは明白な事実である。「マンUは油断していた」などと言うならば、それは日本も同じこと。「5分で3点は油断していた」となろう。
ルーニー、ロナウドのことだが、守備が進んだ今は、世界中が良いゴールゲッタ-を渇望している。それが特別かつ極少数しか世界にいないから、100億円などという値がつくのだ。そういう人間が今、イングランドに集中している。だからイギリスにはチャンピオンズリーグ本戦トーナメントに出るようなチームが4つもあるのだと思う。ドログバ(チェルシー)、アデバイヨール(アーセナル)、トーレス(リバプール)。ルーニー、ロナウドだけが特別というわけでなく、今のイギリスが特別なのだと考えたほうがよいと思う。
というような以上の意味において結論であるが、ガンバは本当に良くやったと思う。ボールを奪い、繋ぎ、ゴールを狙う。この基礎的技術では、やる気において相手を圧倒していたゲームではなかったか。とにかくあのゲーム、ルーニーが日本にいたら日本が勝っていた。これは誰もがそう思うことのはずだ。つまり、ルーニー、ロナウドの差だけのゲームだったということである。
パチューカ戦
北中米カリブ海は戦術的に世界から遅れているのではないかと、すでにリガ・デ・キトとの闘いで思った。今時あんなに足元だけでボールを繋ぐやり方で、世界に通用するわけがない。スペースへ走りこまないし、スペースを作りもしない。これでどうやってゴールを落とすのかと思った。守備が高度になった今、ゴール前のスペース利用の発想法がなければ得点できないはずなのである。
ガンバ戦も案の定だった。個人技術があるからボールは保持するが、スペース的発想法がないからゴールには迫れない。敵陣への最後4分の1ぐらいの所でいつも出足が止まってしまった。こういうチームはボールを持たせて味方ゴール前のスペースを消しておいて、必要なときに高い位置で足元狙いの敵パスをカットして攻めて行けばよいのだ。こうしてガンバは面白いように攻めていた。ボール保持率はガンバの40対60以下だったはずなのにである。1対0は順当過ぎる当然の差である。ガンバは得点される気がしなかったのではないか。
なお、この二つのゲームでガンバは一皮向けたと思う。「いくら攻めさせても、味方ゴール前のスペースにだけ注意すればよい。攻撃のほうが難しいのだから」、「高い位置での一瞬のボール奪取からシュートまでは切れ味」この二点において。
どうも25日の天皇杯準々決勝では、グランパスが不利になったようだ。ガンバが疲れていて、グラが急に伸びているはずと、期待するしかない。
なおこの準々決勝の僕の予想は見事に全部外れた。勝つと思っていた広島、清水、鳥栖が全部負けた。グラが負ければ、4つとも外れとなる、情けない。