ゴロゴロと景気よく騒いだ入道雲も、こけおどしで待望の夕立にもならず、落陽を受けて赤くそまりだす。
いいねーー。じつにいいねーーと、頂き物の上物ウイスキーをとりだし独酌。
刻々と変わる光に魅せられながら、チビリチビリとウイスキーを舐める。
酒はワイワイと飲むのもいいがじっくりと天空を飲むといった思いでの独酌はたまらなくいい。
普段は泡盛や芋焼酎だが、在庫を飲み干してしまった。
いただき物をナメル。「上物はウメーのは当たり前だが、味に品があるなーー」と、又チビリ。
赤色に染まった入道雲を背景に、頭上の桜の枝から油蝉が不細工に飛び立ち、五位さぎの夫婦がけたたましい声を上げながら谷をのぼってゆく。
カエルの元気のいい声が、なぜか部屋の中から聞こえる。
いいねーー。頭の中は陶酔境が広がってゆく。
足も本には賢犬サクラと猫のチビクマがじゃれあっている。
蚊に一発やられ、我夢想桃源郷世界は打ち壊され、現実のトバリの時間に引き戻された。
いいねーー。じつにいいねーーと、頂き物の上物ウイスキーをとりだし独酌。
刻々と変わる光に魅せられながら、チビリチビリとウイスキーを舐める。
酒はワイワイと飲むのもいいがじっくりと天空を飲むといった思いでの独酌はたまらなくいい。
普段は泡盛や芋焼酎だが、在庫を飲み干してしまった。
いただき物をナメル。「上物はウメーのは当たり前だが、味に品があるなーー」と、又チビリ。
赤色に染まった入道雲を背景に、頭上の桜の枝から油蝉が不細工に飛び立ち、五位さぎの夫婦がけたたましい声を上げながら谷をのぼってゆく。
カエルの元気のいい声が、なぜか部屋の中から聞こえる。
いいねーー。頭の中は陶酔境が広がってゆく。
足も本には賢犬サクラと猫のチビクマがじゃれあっている。
蚊に一発やられ、我夢想桃源郷世界は打ち壊され、現実のトバリの時間に引き戻された。