ギャップ(段差、すき間)やディフェンスについて、練習中によく話していることを簡単にまとめてみました。
ギャップについてよく言われるのは、「DFの外側の選手が前に出すぎると、相手の内側の選手に抜かれやすい」ということだと思います。
ただ、この場合は内側の選手のタックルも問題ではあります。
ギャップについてもう一つ、岡山スクールではこちらの方が問題と思っていますが、外側のDFの選手が遅れて(前に出ず)段差ができることで、外側に大きなスペース(相手が自由に攻めれる空間)ができ、相手に自由に走ったり、パスされたりすることです。
試合中の大きなゲイン(目立つゲイン)は、スクラム等のポイントに近い側(内側)を抜かれる一番上のギャップ(外側が出過ぎる)ですが、実際にトライにつながるのは、2番目(外側が遅れる)の場合が多いと思います。
さて、ディフェンスの練習でよく言われるのは、次のようなことだと思います。
「自分の対面、内側の味方、内側の相手」の3人を目に入れながら前に出る。
このため、ディフェンスの際に、外側の選手は内側の選手より、ほんの少し後ろ気味に出ています。
ただ、岡山スクールの現状としては、後ろ気味に出ることにより、どうしても外にいくほど(特に2セン付近までいくと)相手の前に広いスペースができてしまっています。
また、この少し遅れて出ようとする気持ちが、ディフェンス全体の出足の遅れ、勢いのなさにつながっているのではないかと思います。
このためディフェンスでは、意識的に外側の選手が内側の選手より前に出てもいいので、スペースを埋めるようによく話しています。(第1センターと第2センター、あるいはスタンドオフと第1センターの関係)
ただし、このためには、内側のDFの選手は、ギャップ(外側のDFの選手が出すぎた場合)を見つけてアタックする対面の選手に必ずタックルしなければいけません。
また、スペースを狭めることで、外側のDFの選手は、パスされたボールを相手が捕ると同時にタックルするするような勢いと、パスできずに走り込んできた選手にすぐ反応(ダブルタックル、ジャッカル、ターンオーバー等)する動きが必要です。