岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

3対2(その1)

2010年04月17日 | 技術
4月17日(土)の練習では、1対1~3対2までやりました。

特に3対2では、2年生、3年生は、ディフェンスの間を切り裂こうとしたり、斜めに走って相手ディフェンスの穴を作ろうとしたり、考えたプレーができるようになってきました。

ただ、全体的には同じ方向に攻めてタッチライン際に詰まる場面が多く見られ、3対2の優位を十分活かせていません。

以下は、インサイドセンターが、クロス気味に方向を変えることで、攻めている場面です。

スタンドオフやセンターは、ラック・モールやそこから出てくるボールばかりを見るのではなく、相手ディフェンスを広い視野で見ることが大切です。
また、スタンドオフ(センター)は、ボールを受けたら、自分の前のディフェンダーの動きを確認しなければいけません。

岡山スクールではインサイドセンターがキャプテンでもあり、試合中の様々な局面で、方向を変える動きを積極的に入れる(相手ディフェンスを考えさせる)ことで、攻め方が飛躍的に増えます。



今回のブログの写真11枚は、相手ディフェンスがスタンドオフ(SO)に向かってきて、SOが持って走ることが難しい場合です。


相手ディフェンスにSOが抑えられています。


インサイドセンターが外に引っ張り、アウトサイドセンターが内側に走り込んでいます。
岡山スクールのサイン●●と、最初の動きは同じです。
※もし、この3人がインサイドセンター、アウトサイドセンター、ウイングならば、サイン●●と、最初の動きは同じです。(ポジションを読み替えてみてください)



(パターン1)
外側のディフェンダーが走り込んできた選手を見た場合は、外に開いたインサイドセンターにパスします。







(パターン2)
外側のディフェンダーが、外に開いたインサイドセンターについていった場合は、走り込んだ選手の前のスペースが空いているので、その選手にパスします。







(パターン3)
もし、スタンドオフのディフェンダーが、入ってきた選手の方にずれた場合は、スタンドオフはそのギャップをつきます。
※さらにポイントは、ぬけたスタンドオフに、すぐに味方の選手がサポートすることです。






<写真出典>ラグビーマガジン&ラグビークリニック

(2) Support 「支援」

2010年04月17日 | ラグビーの基本
「支援」とは、主に、ボールを持っていないアタック側のプレーヤーの役割です。

ゲーム中、最も活躍したようなプレーヤーでも、実際にボールに触れたり持っていた時間は、1分もないと思います。
それではボールを持っていない残りの時間に、何をしたらよいでしょうか
その答えは、サポートに走り、最良のサポートポジションにいることです。

誰もが、自分がボールを持っている時は一生懸命プレーしますが、ボールが自分の手から離れたとたんに終わったという感じで、急に動きが悪くなるプレーヤーが多くいます。

ゲーム中、プレーヤーが自分一人だけで長い時間ボールを持って前進することが不可能であるなら、味方のサポートを待つしかありません。

しかしサポートさえあれば、個々のプレーヤーの前進は止められることがあっても、チーム全体としては前進し続けることが可能です。

「ボールを持たないプレーヤーは、今どうしたら良いか?」 → 「サポートできるポジションに走れ

さて、サポートに欠かせないのは、「サポートし続けようというプレーヤー自身の気持ち(精神力)」、「サポートへの最良のポジション(位置取り)」、「サポートを続けられるだけのフィットネス(体力、持久力)」の3つです。

まず、FWのサポートですが、自分の走力も考えた上で、ゲームの流れや味方プレーヤーの動き(サインプレーは当然予測できる)を瞬時に読み取った素早いサポートが求められます。   
FWの優れたサポートは、優れた継続パスや有効なラック、モールのプレーにつながります。

また、サポートプレーが予想もしないような効果を引き起こすのは、カウンターアタックです。
優れたカウンターアタックは、最初にボールを手にしたプレーヤーが相手ディフェンスを一人二人かわすことからスタートしますが、もしその時に味方プレーヤーがサポートしていれば、楽々と前進できます。

カウンターアタックが優れていれば、相手チームにとって不用意なキックは非常に危険なプレーになり、それだけ相手チームのアタックの選択肢を少なくし、キックに対してプレッシャーをかけることにもなります。

(1) Go Forward 「前進」

2010年04月15日 | ラグビーの基本
「前進」とは、攻撃の方向に関することです。

ラグビーの目的はトライであり、チームは常にボールを前に動かし進まなければいけません。そのためには、「前進」(Go Forward)と「展開」(Develop)が基本です。

しかし、実際のゲームでは、ボールを持って無意味に目の前の密集に突っ込んだり、横走りするプレーヤーも多くいます。
もちろん、チームが前進するチャンスを作るために、一時的に密集の真中に突っ込んだり、横への動きが必要なこともありますが、「前進する」基本を忘れてしまったら、勝利はありません。

「前進」は、まずセットプレーから始まります。

その第一は、スクラムやラインアウトですが、アタックを前進、展開させるためには、セットプレーで少しでも前に押し込む(押し合いのない中学生のスクラムでも、前にブレークするなど)ことが大切です。
セットプレーで少しでも押し込めば、相手のディフェンスラインを後退させ、アタックのための余裕(時間とスペース)が生まれます。

「前進」についてもう一つ大切なことは、「ゲインライン」を意識することです。

例えば、スクラムからのアタックでは、相手チームのディフェンスが5m下がっているとはいえ、組織的なプレッシャーも強烈で、ただ単純にボールをオープンに回したのでは、ゲインラインの突破は普通は不可能です。

そのため、個々のプレーヤーのスキルで相手を抜くとか、サイド攻撃をするとか、エキストラマンが参加(フルバック参加等)するとか、ショートパスで縦を突くとか、モールやラックでポイントを作り次の二次攻撃でゲインラインを突破するといったことが必要です。
これに対し、ラインアウトからならば、相手BKのディフェンスラインも、スクラムよりもずっと離れており、FWから遠い位置にオーバーラップする(バックスが前に仕掛ける)方法を用いることもできます。

モールやラックからでは、相手チームのディフェンスが組織化される前、つまり、BKのディフェンスラインができる前に、思い切って外側のスペースを使うアタックも効果的です。

BKラインの攻撃が横流れしないことも、前進するために大切な点の一つです。
BKラインを立て直すのは、主にインサイドCTBの役割です。
インサイドCTBがラインを立て直してくれなければ、それより外側のプレーヤーでは難しく、この役割をスムーズに行ってもらうために、他のプレーヤーはボールをインサイドCTBに供給する努力をします。

相手にアタックを仕掛け、攻撃的に当たること、その際に有利な姿勢を作ることも、前進的なアタックのために必要なスキルです。特に正しく当たる姿勢、倒され方等を日頃の練習で身に付けなければいけません。

相手プレーヤーを抜くスキルも、アタックで前進するために重要な項目の一つです。
これには1対1のサイドステップやスワーブ等のランニング技術と、ある方向へアタックすると見せかけて他の方向にアタックする(空クロス)といったチームとしての戦略があります。


ドロップアウト

2010年04月13日 | ルール
○ドロップアウトとは
 
 攻撃している側がインゴールに持ち込んだ(蹴り込んだ)ボールが、
  ①防御側によってデッドされた(グランディングされた)
  ②タッチインゴール(横)に出た
  ③デッドボールライン(外)を越えた
 時に、競技を再開するために行なうドロップキック

 ドロップキックは、22mラインから後方の任意の地点から行なう。

 ○ドロップキックの際の、味方や相手の位置
 (味方の位置)
  ・キックする選手の後方にいなければならない。
  ・キックが非常に早く行なわれ、後ろに引くことができない味方の選手は、罰されることはないが、オンサイドの位置になるまで引くことをやめてはならない。

 (相手の位置)
  ・ボールがキックされる前に、22mを越えてチャージしてはならない。
  ・22mの区域内にとどまり、ドロップキックを妨害した場合はペナルティ。


試合でよくあるのは、攻撃側がキックしたボールをインゴールで押さえた際に、相手が22mの区域から十分に戻れていない場合です。
このような場合は、ゆっくりと陣形をつくってドロップキックするより、相手の背後に大きくキックすることで、大きなゲイン(前進)の可能性があります。
逆に言うと、ドロップアウトになったら、それまでのアタック側はすぐに22mラインを越えた位置(ディフェンスの位置)に戻らないと、非常に危ないということです。


一般的な形です。
ドロップキックの相手側(ディフェンス側)は、キッカーの前(22mラインをはさんで)に一人チャージに立ちます。(チャージに立つことで、ロングキック等をできなくします)
フォワードの位置は、キックオフと同じような形ですが、相手の陣形をよく見て、それにあわせて立ちます。


ドロップキックする側は、相手が油断していれば、ショートキックで転がし(ドロップは必要)、味方に捕らせて走らせるといったこともOKです。



大型選手を相手に

2010年04月12日 | ビデオ連続画像
大型の兵庫県スクールを相手にあと一歩の写真です。

最近意識している1人、2人と低く連続するスイープ(低い突っ込み)の重要性がよくわかると思います。
(逆に、相手が大型選手でも、低く足をかくスイープ(2人目、さらに3人目)ができれば決して負けません。)


タックル後、岡山と兵庫の選手一人づつが地面に倒れています。
岡山の選手が、ボールに絡もうとする姿勢で、低く入ってきています。(相手の選手よりもかなり低く、背中も伸びて姿勢もまずまずです。(少し頭が腰より下がっています))


兵庫の選手も低いですが、岡山の選手は姿勢が低い上に足が前に出ていっており、見事に兵庫の大型選手をスイープしています。


課題はここからです。
兵庫の選手が2人、サイドから出ようとしています。
ここで、岡山の選手が1人でも低く入っていれば、相手をさらに下げることができたと思います。
今回は岡山の選手が相手をさらにスイープするのではなく、ボールを取りにいきました。


ボールを取りにいっても、練習通りの低い姿勢ができていれば大丈夫ですが、姿勢が高いため、兵庫の選手に足下に飛び込まれ、ボールをとられてしまいました。

結果論ですが、ここで最初の人は倒れている人やボールを乗り越えて低く構え、ボールを拾うのを次の選手に任せていれば、マイボールになったいたと思います。


何とかボールをとろうとしますが、相手の選手に低く入られ、下の写真のように姿勢を崩されてしまいました。


この時点で完全に相手ボールです。
このようになったら、どうせ味方にはボールはでないので、岡山のフォワードはポストに立ち、ディフェンスの意識をしっかり持たなければいけません。
その際、ハーフのしっかりとした指示も必要です。


写真のフォワードはポストディフェンスの意識はあるようですが、立つ位置が、ポイントに近すぎるようです。
モール・ラックと自分の間を相手が走ってきても、自分がディフェンスできる程度あけて、もう少しモール・ラックから離れて立たなければいけません。


立つ位置が悪かったため、サイドを攻めてきた兵庫の選手を後ろから引っ張るだけになりました。

4月11日(日)合同練習

2010年04月11日 | 練習日記
あいにくの雨模様のコンディションでしたが、美作スクールからも参加して合同練習を行ないました。

新1年生や、スノーボードの練習が無かった○崎も参加してくれるなど、4月29日に向けてのチームの盛り上がりを感じます。

また、試合は雨の日にもあります。雨の日の足の重さ、ボールの滑りやすさもわかったと思うので、いい練習でした。

今年のチームは、ポジション毎に、ある程度の高いレベルでこなせる選手が複数おり、コーチとしては、相手チームとの相性や、その時その時の選手の状況でメンバー編成が可能な結構おもしろいチームです。

当日、3年生をはじめ、各選手がベストの状態に持っていけるよう、体調管理等にも万全を期してください。

今日も昨日と同様に、次のような練習を集中的に行ないました。
 ①コンタクト&スイープの連続
   走り込んでコンタクト。ボールを確実に後ろに残すよう低く足をかいてスイープ。
 ②キック(アタック&ディフェンス)
   ディフェンスの際の、バックスリー(フルバック、両ウイング)の動き、他のバックスのカバーリング、全体のコーリングが大分よくなりました。
   また、アタックの際のオフサイド意識等も再確認できたと思います。
 ③アタック&ディフェンス
   コーチ陣も入って、アタック、ディフェンスを集中的に行ないました。
 ④フォワード、バックス別の練習

これらのこと、また、個人個人で各コーチから指摘されたことを思い出し、是非、お風呂の中や布団の中でイメージトレーニングしてください。

1年生はいきなり一緒にハードな練習ですが、5月になると、落ち着いた中で基本的な練習も行なっていきます。
ただ、一つの試合に向けて上級生が自分たちで盛り上げていこうとする姿を経験することは、試合の結果に関係なく大切なことです。
とりあえず、今のチームの雰囲気の中に、ドップリとつかってみて下さい。小学生時代以上にラグビーが面白いと感じられると思います。

なお、4月24日(土)は、美作の中学生の人数がそろえば、美作ラグビー場で練習の予定です。





















4月10日(土)の練習

2010年04月11日 | 練習日記
4月10日(土)は次のような課題で練習しました。

①スイープ
  1人または2人で、ボールを確実に後ろに残すよう低くスイープ
②フォワードとバックスの連携
 ・モール、ラック周辺、スタンド付近等へ残ったフォワードと、スクラムハーフやバックスとの連携(フォワードの積極的な動き)
③フォワード
 ・ポストプレーヤーのディフェンス
 ・セットプレイ(スクラム、ラインアウト)
④バックス
 ・キック処理

忘れないように、家でもイメージトレーニングをしてください。

※イメージトレーニングの中では、誰でも、ハードなタックラーや、スピードランナーになれます。





















関西大会中国地区予選

2010年04月10日 | (旧)中学生・保護者へ連絡事項
4月29日(木・祝)の関西大会中国地区予選の試合開始時間が決まりました。

 14:00 山口県vs岡山県 レフリー広島

 15:00 岡山県vs広島県 レフリー山口

 16:00 広島県vs山口県 レフリー岡山

   ※15分ハーフ、メンバー交代は自由

山口県、広島県とも強敵ですが、練習量や内容とも決して負けていません。

岡山としては、美作との合同練習も繰り返しながら、ラグビーや仲間に対する意識や責任感の強い集団として、全員がベストの状態で当日の試合に臨みたいと思います。

光月三智選手

2010年04月10日 | ラガール(女子選手)特集
3年生の皆は、山口県の女子プレーヤーの光月三智(こうづきみさと)選手を覚えていると思います。
小柄ですが、岡山との試合に出場した際に、顔面を強打して腫らしながらも、全くひるまなかった選手です。

日本ラグビー協会のホームページによると、その光月選手が4月11日(日)、埼玉県熊谷ラグビー場で行なわれる、「U18女子日本代表 対 U18女子香港代表」のメンバーに選ばれています。(ポジション:ウイング、背番号21)

中学生は22人中4人だけです。

男子選手と一緒に活動しながら、最近は、女子の全国クラスの活動にも参加しているという話は聞いていましたが、素晴らしいことだと思います。
活躍を期待します。

山口県にはもう一人能力の高い女子中学生選手がいたと思います。

4月29日の試合には出るのかな? 
岡山の選手は女子選手と思っていると、痛い目にあうぞ!!

ラグビーとは少年をいち早く大人にし・・・

2010年04月10日 | ラグビーの基本
今日は結構暑かったですが、新1年生から3年生まで多くの中学生が参加しました。

1年生と一緒になると、これまで何となくひ弱に見えていた2年生が、立派なラガーマンに見えてくるから不思議です。
吉○が大人に見えてきました。

やはり、成長期の1学年の違いは、肉体的にも精神的にも大きなものがあります。

ラグビーは、「少年をいち早く大人にし、大人にいつまでも少年の心を抱かせてくれるスポーツである。」と語られています。
 
一度ゲームが始まると、監督・コーチはプレーヤーに指示することができず、プレーヤーだけで判断します。
一人一人の行動に責任が伴い、一人一人のプレーヤーが非常に尊重されます。もちろんこれは、試合だけでなく練習も同じです。

ですから、ラグビーは責任感の芽生えや自我の発達等、精神的にも成長できるスポーツと言われています。
中学生の成長期にラグビーを体験することは、肉体的にも精神的にも大きく成長する良いきっかけになります。

新1年生はもちろん、2年生、3年生もコーチと一緒に頑張っていこう。

練習の課題は後のブログで紹介しますが、練習の最後に4人~5人×4組に分かれて、タックル、タックルの台、ランニング、筋トレを繰り返し行ないました。

今日も、題○、武○、森○コーチが参加してくれ、藤○、三○、鬼○、中○とあわせて7人のコーチ陣でした。
これだけコーチがいると、FWとBKが別れた練習、AT&DF、1年生と上級生の別れた練習等、様々なパターンに対応できます。




















4月11日(日) 合同練習

2010年04月10日 | 練習日記
4日に続き、4月11日(日)の練習にも、美作スクールの中学生が参加してくれます。

言わなくてもわかってくれているでしょうが、岡山スクールの選手は、4月29日に向けて、時間をかけて参加してくれる美作スクールの選手に感謝するとともに、その気持ちをもって、合同チームの練習に真剣に取り組まなければいけません。

なお、サイン等は、岡山も美作もこれまでの練習や試合を通して十分理解していると思いますが、せっかくの合同練習ですので、参加人数が十分いれば、12時まで通常練習した後、場所を自由広場に移動して、さらに徹底したいと思います。(午後1時まで予定)

よろしく。(1年生は、予定通り12時までの練習です)


※4月中に一度、岡山スクールが美作に行く予定です。
 (美作スクール(小学生も含む)の練習日(土曜日)に、美作の中学生の人数がそろう日があれば、その日に美作ラグビー場に行きます)

ギャップ & ディフェンス

2010年04月10日 | 技術
ギャップ(段差、すき間)やディフェンスについて、練習中によく話していることを簡単にまとめてみました。


ギャップについてよく言われるのは、「DFの外側の選手が前に出すぎると、相手の内側の選手に抜かれやすい」ということだと思います。
ただ、この場合は内側の選手のタックルも問題ではあります。



ギャップについてもう一つ、岡山スクールではこちらの方が問題と思っていますが、外側のDFの選手が遅れて(前に出ず)段差ができることで、外側に大きなスペース(相手が自由に攻めれる空間)ができ、相手に自由に走ったり、パスされたりすることです。

試合中の大きなゲイン(目立つゲイン)は、スクラム等のポイントに近い側(内側)を抜かれる一番上のギャップ(外側が出過ぎる)ですが、実際にトライにつながるのは、2番目(外側が遅れる)の場合が多いと思います。



さて、ディフェンスの練習でよく言われるのは、次のようなことだと思います。
「自分の対面、内側の味方、内側の相手」の3人を目に入れながら前に出る。

このため、ディフェンスの際に、外側の選手は内側の選手より、ほんの少し後ろ気味に出ています。
ただ、岡山スクールの現状としては、後ろ気味に出ることにより、どうしても外にいくほど(特に2セン付近までいくと)相手の前に広いスペースができてしまっています。

また、この少し遅れて出ようとする気持ちが、ディフェンス全体の出足の遅れ、勢いのなさにつながっているのではないかと思います。



このためディフェンスでは、意識的に外側の選手が内側の選手より前に出てもいいので、スペースを埋めるようによく話しています。(第1センターと第2センター、あるいはスタンドオフと第1センターの関係)



ただし、このためには、内側のDFの選手は、ギャップ(外側のDFの選手が出すぎた場合)を見つけてアタックする対面の選手に必ずタックルしなければいけません。
また、スペースを狭めることで、外側のDFの選手は、パスされたボールを相手が捕ると同時にタックルするするような勢いと、パスできずに走り込んできた選手にすぐ反応(ダブルタックル、ジャッカル、ターンオーバー等)する動きが必要です。



合同練習

2010年04月09日 | 練習日記
美作スクールが4日に続き、11日(日)も練習に参加してくれます。

4月29日の試合に向けて、土日の練習は6回だけです。

チームとしての動きを確認する練習も増えてくるので、一人でも多く練習に参加しよう。


基本が大切

2010年04月06日 | ビデオ連続画像
尼崎スクールとの試合は接戦に勝利するなど、関西スクール大会では岡山にも良いところはたくさんありますが、やはり岡山の反省点がわかる画像を使って説明します。

今回は、尼崎のそれほど大きくない選手が、しっかりラック(ボールが地面にあって押しあう)から球出ししている場面です。
是非、手本にしてください。


尼崎・・決して大きくないですが、低く当たり、味方のサポートが来るまでがんばっています。
岡山・・姿勢が高く、しかも手だけで受け止めようとしています。


尼崎・・岡山の選手がたくさん集まっているため、サポートの選手は倒れた選手を乗り越えることはできませんが、ボールの上に、低い姿勢でしっかりと立っています。
    
岡山・・一番前の選手が、相手に下に入られており、頭も横を向いてしまっているため、後ろからいくら押しても相手に力が伝わりません。


尼崎・・倒れた選手が、体と手を伸ばして、しっかりとボールをコントロールしながら後ろに送っています。
     ※岡山の選手は、この動きがなかなかできません。
      だからボールを簡単にとられたり、後ろの選手がボールをけったりします。
      ボールを大切にする気持ち、冷静なボールコントロールを是非お手本にしてください。


岡山は、尼崎よりラックに多くの人数をかけていますが、簡単に相手にボールを出されてしまいました。
ボールを後ろに送った尼崎の選手は、まだボールやハーフの動きを目で追っています。


相手ハーフがパスしますが、上の写真で手をあげているポストプレーヤーが、前に出て行っていません。


キャッチング時点で相手スタンドオフの前のスペースが相当広く、上の写真ではわかりませんでしたが、岡山のバックスラインも全然プレッシャーをかけていない(前に出ていない。姿勢も立っている。)ことがわかります。
相手スタンドオフは、内側からのDFが全然無いことから、余裕を持って内を攻めてきています。

まず、相手に全力でプレッシャーをかけること、相手の動けるスペースをできるだけ狭くすることが大切です。