一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

絶対にいけません!

2007年06月28日 | 建築

近くでこんな現場を発見!

Img_1291k

何かヘンだと思いません?

実はホールダウン金物が一本も見当たりません。

現行の建築基準法ではありえない事です。

阪神大震災を教訓に、平成12年の建築基準法改正時に

柱の引き抜きを防止するために、ホールダウン金物

(基礎から太くて長いアンカーボルトが出ます。)が

義務づけられています。

取り付け位置は、スジカイの位置や方向により

決まってきますが、少なくとも出隅(通常通し柱)部には

ほとんどが必要になってくるはずです。

それが一本もない。ありえない。

しかも、工事中は「建築基準法による検査済」表示の看板を

立てなくてはいけないのに、これもない!

完全に違法建築です。

更に、基礎の立ち部分がすべて連続している?

後に、人が入って点検も修理もできない。どうするんだろ?

こんなものを作る 業者、どう思います?

設計者は?監理はしてないの?

近年の耐震偽装をはじめ、今やミートホープなど

他業種でも、偽装、偽装、偽装、偽装・・・・

もうイヤになってしまいますよね

どうしたら、こんなインチキがなくなるのでしょう。

法律の改正も必要なのでしょうが、こんな悪い事をしているのを

見つけたら、とにかく 内部の人でも外部の人でも、

「それはダメ!」って指摘するべきではないのでしょうか。

とってもあたり前の予防策だけど・・・

誰も見てないし、お客に言わなければ分からない事だから、などと言って

悪い事をしているのだから・・・

行政の検査もいいが、まずは社内、下請け業者、または同業者などが

「見てるぞ!」「そんな事していいのか!」って

お互いに注意しあう

「インチキは絶対に許さない!」

そんな環境が作れないものかな・・・。

先週、改正建築基準法が施行されました。

提出図面や書類が増え、設計者の負担が増しました。

結果的には、施主への金額的負担が増す事になります。

<一部に悪人がいたために、善良な消費者の負担を増す。>

とうてい納得のいかない解決策です。

house88_31.gif ←ランキング応援お願い致します。クリックしてね。

人気blogランキングへ  ←もう1クリックお願いします。


最新の画像もっと見る