一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

足場を解体。スッキリ! 玄関ポーチ。丁寧にデザイン

2015年11月10日 | コの字プランの白い家
コの字プランの白い家の、足場を解体。




目論見どおり、スッキリ!

工事後半では、このコの字に囲まれた中庭は、ウッドデッキや植栽で彩られ、木製フェンスで目隠しします。

LDKの開放感とプライバシーの両立です。



また、玄関ポーチは自然と入りたくなる構えに。




家族や来客を優しく招き入れます。

内と外。私と公。個と社会。これらの接点となる玄関。そこがとても丁寧にデザインされています。 


それにしても、弊社の建物は青空がとてもよく似合います。 そう思いませんかぁ?


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木とガルバの外壁、木とモイスの内壁、そしてオープンハウス。

2015年11月03日 | コの字プランの白い家

「コの字プランの白い家」の工事進捗です。

外部は、ほぼ完了!

玄関廻りの外壁は「木」 杉の羽目板。




ウエスタンデッドシダーのベベルサイディング。




その他は、コスト重視でガルバリュウム鋼板。



更にポーチ内は、これから別の素材を・・・ 

結構多くの種類の外壁材を使い分けしていますが、違和感のないスッキリした仕上げになる予定。

まもなく足場が外れますので、お楽しみに 



内部では、モイス張りが開始! 



一部に木を使っています。 TVが取り付く壁です。

TVの壁掛け金具が、どこでもシッカリと取り付けられる様に、厚めの木を壁に使っています。

機能性と意匠性を兼ね備えた壁面です。

ラフな木目が、モイスとの相性も抜群です 



そして、弊社では定番のこの内装建材モイスは、今週末のオープンハウスでもご覧いただけます 

部分的に採用している会社はたくさんありますが、家中にふんだんに使った例はあまりない様です。

調湿、消臭などなど多くの機能を持った健康素材です。ビニールクロスの家とは違う空気感を、今週末是非ご体感ください 

オープンハウスのご案内はコチラ





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白いガルバ、削れないもの

2015年10月18日 | コの字プランの白い家

コの字プランの白い家。

少し遅くなりましたが 外壁工事が始まりました。

メインとなる外壁、白いガルバリュウムを板金屋さんに張ってもらいました。



やっぱり白って気持ちがいい~

この後、玄関廻りの木の外壁張りが始まります。楽しみ~





ここにきて、どの業者さんも超多忙 職人さん不足がジワジワと感じられる様になってきました。

弊社は基本的に、社員大工だけで細々と工事をしているので、職人不足はさほど脅威ではないのですが

たくさん工事を請け負って、大工さんを外注している会社は、今のうちから(もう遅いのかな?)職人の確保が必要になってきます。



「腕」を問わなければ、たくさん職人さん(職人とは言わない?)はいるのでしょうが、やっぱり住宅は「誰が作るか?」が重要。

ローコストメーカーの建築現場は、大工さんが乗用車やバイクで仕事に来ている・・・ 

悪いことではないが、本当に大工さんなのだろうか?と勘ぐってしまう。

それなりの仕事ができる人がそれなりの賃金をもらう。これってすごく当たり前のこと。だと思うのです。



弊社も「より良い住まいをより安く提供する」ために努力をしております。しかし、どこのコストを削るか?が、とても大切

構造や断熱、耐久性など見えない部分は絶対に削れない。(もちろん、地盤の補強もね・・・

また、それらを丁寧にキチンと施工してくれる職人の手間ももちろん削れない。

では何を削るか? 表面的な装飾だったり、規模を小さくしたり、経費だったり・・・ くらいかな。

う~ん、あまり削るところがありませんね。



じゃあ・・・ よく広告にある「優れたデザインに豪華な設備、全てコミコミで、この値段!」の家を作っている職人さんて

いったいいくらもらっているのかな・・・ 



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気密測定、丁寧さが性能に大きく影響。

2015年09月25日 | コの字プランの白い家

「コの字プランの白い家」にて、中間の気密測定を行いました。

この家に隙間がどの程度あるか測ります。 いわゆるC値の測定です。




結果は・・・ 0.25 c㎡/㎡

文句なし 
測定しながら、手直しして成績を上げる場合もありますが、今回は一発でこの数値。
この数値は、袋入り断熱材の充填工法としては驚異的な数値です。 (実は私もちょっとビックリ)



別に防湿フィルムを貼ったり、外断熱工法、パネル工法、吹付け断熱などの工法であれば、
隙間ができにくく気密性が高くなるのは、なんとなく想像つきますよね。ね。

でもね・・・

弊社の様に袋入り断熱材(アクリアを使用)を柱の間に充填した場合、防湿フィルムは、1袋づつ455ミリ間隔に縦ラインで途切れます。
断熱材を200袋くらい使っているので、その分の継ぎ目が家中にたくさんあるのです。
継ぎ目はテープを貼っているわけではなく、重ねてタッカ(ホチキス)で止めているだけです。
(耐力面材の継ぎ目にはテープしています。)



この状態で、この数値が出るということは、大工さんをはじめ施工に携わる人達がいかに丁寧な施工をしているか。ということです。
(本当、頭が下がります。)

「どんな工法か?」も大切だとは思いますが、「誰が作るか?」がもっと大切だと思っています。 特に住宅は
結局は人の手で作るもの。 職人の技術や丁寧さが性能に大きく影響するんです。

この455ミリ間隔のフィルムの継ぎ目は、このあとの工程でボードや木でシッカリ押さえられます。
するとさらに・・・ ウフフ
竣工時にもう一度測定があるので、どんな結果になるか楽しみにしています。

ですが、あまり数値にこだわりすぎると・・・


じゃあ、
引違い窓や大開口サッシはなくして窓を小さくしれば、イイじゃん。
外皮面積の少ない間取りを考えれば、イイじゃん。

と、なってしまい、他の大切な部分がおろそかになってしまいます。

全てはバランスですね。(高い次元でね)



参考までに、大手ハウスメーカーのC値を比較したサイト
(数値は少ないほうが良い)


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防水テープを圧着するヒミツ道具

2015年08月30日 | コの字プランの白い家

先日のブログで、防水テープは手でなでるくらいでは、本来の粘着力が発揮できない。とお話しました。

では、弊社の職人はどうやっているのか?



写真の様に専用のスキージーを使い、しっかりシゴいています。

接着する対象物の表面にある細かい凸凹を、粘着面で隙間なくおおうことで、しっかりと接着するのです。

濡れたビニール傘のヒダがピッタリとくっつく現象と同じです。

つまり、防水テープをスキージーでギューっとこすることで、空気を抜き 濡れた状態をつくります。

手でいくらこすっても、こういう状態にする事は難しいのです。 ましてや軍手をした状態では不可能です。

検査や施工マニュアルではあらゆる箇所で[テープを貼る]必要がありますが、どのように貼る(接着力を発揮させる)か?については触れていません  残念ながら貼ってさえあればOKなんです。

防水や気密のために必要があるからテープを貼るのですから、もうひと手間かけてテープの性能を100%発揮させたいものです。


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