黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

あの「ゴッホ」を追いかけてみよう! (№.12)

2020-10-22 | 日記
1888年12月 ゴッホが自分の耳を切る事件を起こします。
喧嘩や議論の絶えない二人。

ゴーギャンがアルルのホテルに泊まった。
一人家に帰ったゴッホは、左耳の耳たぶの一部を切り落とし、
その肉片を自分の馴染みの娼婦に届けて警察沙汰になりました。

ゴッホの耳切り事件は新聞沙汰になり、さらに話が大きくなっていきます。
 一般市民の野次馬根性に、ゴシップこそ書きたいジャーナリズムの
性質が重なり、ゴッホはたちまち「狂気の人」に仕立て上げられてしまい
ました。

入退院後、徘徊して意味不明なことを口にし始めたゴッホ。
もう一度病院に入院させてくれと警察に通報されたほか、いろいろな
噂が立ち、ゴッホはアルルに居ずらくなってきたのです。
               (頭に包帯をした自画像 ゴッホ)


 市立病院のレイ医師
 「サン=レミという近くの町に修道院があり、付属の療養院がある。
   そこだったら絵も描ける。
   行ってみたら~」と提案された。

  ゴッホはたった一人で行く決心をする。

  おそらくゴッホはまともだったのではないでしょうか。
   医師から、「絵が描けるところに行くべきだ」
  普通の考え方ができる、狂人だったら・・・
   とても言える言葉ではないでしょう? …

  その環境に飛び込んでいくことが、彼の選択でした。
  きっと、自分の起こしたことで大騒ぎになったこと。
  まずいという気持ちもあったと~
   絵を描き続けることしか自分にはできない。
  前向きな選択だった。
  それに、もうひとつ、テオのためを思ったからでは?…。


 アルルでの作品をすべては無理なので~前回から続いて・・・
  ここでゴッホがアルルで描いた作品を鑑賞しましょう。
  
    「アルルの病院の中庭」
       
  ゴッホのメモリアル
     現在が当時そっくり復元したもの
        

 ゴッホは、ここでわずか15か月の滞在中に300点を超える作品を残す。

     
                  「 自画像 パイプをくわえ麦わら帽子をかぶったもの
          

     「自画像 坊主としての自画像
          

     「アルルの老女」
        
 
      「ラ・ムスメ、座像」
        

      「男の肖像」
        
   
      「花咲く果樹園」
           
        

      「オリーブ畑」
        

      「アルルの跳ね橋」
        
        
       「アルルのダンスホール」
        

       「売春宿」
           

 
  サン=レミ修道院の精神科病院へ

  ゴッホは、たった一人で馬車に揺られてアルルからサン=レミへ。

    サン=レミへは…プラタナスの並木道が延々と続く~
  


  修道院の門をくぐったのは1889年5月。

   門をくぐると、入口からまっすぐ修道院の教会に向かって
   小径が続きています。
   その小径の花壇に、アイリスの群生が咲き乱れている。
   たった一人のゴッホを迎えてくれたのは~
     この「アイリス」だった。
       
         
         
            (中庭)
    
       

糸杉街道を通って、
修道院付きのサン=ポール=ド=モゾール療養院に到着。

        

   サン・レミ修道院には、
 今でもゴッホが入院していた部屋が残されています。
        
   冷たい」石畳の三畳一間くらいの狭いもの。
   窓には 講師が嵌められています。
        

   この窓からは、アルピーュ山脈、そして修道院で働く農民たちが
 耕す畑の様子が・・・・

  サン=レミの修道院で過ごしているあいだに回復してきたゴッホは、
キャンヴァスを持って屋外に出かけていきました。

アルルとは違って、誰も話しかけない代わりに、後ろ指を指す人もいない。
きっと、心の中で木や山々と会話をしながら絵を描いたことでしょう。

ゴッホのここでの一年間は、彼の作品の中で、最も優れた作品が
生み出されています。
素晴らしい風景画を残しています。
                        続く

続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。