足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街で日本株に再認識か

2020-09-17 14:57:01 | 投資戦略

ウォール街では新規公開ブームが始まった。インターネットのソフト関連でこれまで水面下に蓄積されてきたエネルギーが吹き上げはじめた。

今週の水曜日にウォール街で2銘柄が新規公開市場にデビユーした。

スノーフレイク(Snowflake)はIPO価格$120に対して初値は+111.60%と2倍を超えた。

東京市場では、この程度の公開人気は普通に見られるがウォール街ではIPO価格の2倍の初値をつけるようなケースは多くはない。

ビジネス・モデルはデータベース・ソフトウェのクラウド関連で1ヵ月前には、IPO価格は$100~$110の価格帯で決まるという見方が有力であった。公開日には$253.93とIPO価格の2倍強で引けた。短期間で評価基準が大きく変わった。

クラウドに使われるソフトは新分野では必需品で今後の成長には大きな期待が集まる。

注目点はこの会社の大株主はウォーレン・バフェットが経営するバークシア・ハザウェイであることだ。これまでバフェットはこの種の先端的な未公開株への投資は避けてきた。

クラウド構築の際には必需品で、いま先行きの成長分野として市場の関心が集まりはじめたところである。そこにバフェットの経営する会社が顔を出した。

これまでなら考えられないことだが、バフェットも長年の投資哲学を大きく変換しはじめたのか。銘柄選択には大きな地殻変動が出てきたことを認めた。

そういえば最近、バフェットは日本株投資に乗り出し商社株をワン・セットという表現が当てはまる代表的な投資をした。投資の世界でも地殻変動が始まった。


個別物色に個人投資が動く

2020-09-16 16:35:51 | 投資戦略

日経平均は+20.64円で小高い。相場の動向にこれといった好悪材料は見られなかった。

目先の動きに目ざとく投資家が動いたが業種別の牽引役はみられなかった。これまで本欄で取り上げてきた「買い」銘柄のうち、目だったのは個別物色人気の動きである。

エムスリー(2413)+6.38%、MonotaRO(3064)+4.12%,ULSグループ(3798)+6.17%、日本ペイント(4612)+3.10%、ソフトバンク(9984)+4.64%であった。

ソフトバンクは市場の顔に復帰し、日々の人気銘柄の間を巧みに動け回れる投資家にとって、相場全体を読む日経平均株価よりもソフトバンクの動きに注力。われわれも目先を読む材料の大きな柱として注力してきた。孫社長の巧みな企業の拡大政策が評価を一段と高め、ミスター・ジャパンの座を占める。

ここに上げた銘柄の材料を個々まとめると。

エムスリー(医療情報のネットサイト)これまでに日本では見られなかったビジネスサイトを医療分野で立ち上げ新成長ビジネスを創出した。

MonotaRO(工事用資材の通販)ネット通販で新分野を開く。

ULSグループ(ITシステム構築)ネット利用を利用して新ビジネスを開拓。

日本ペイント(ペイント業界を再構築)伝統的なビジネスに成長の新風。

ソフトバンク(情報通信での成長をリード)代表的な成長企業の座に座る。

いずれも投資家が銘柄ごとに成長分野を発掘し注力を続ける。

 


トランプ人気に再燃の兆し

2020-09-14 11:34:55 | 投資戦略

米国の大統領選の11月3日まで1ヵ月余になってきた。

依然として現職トランプ大統領に対して挑戦者バイデン氏が一歩先を行くが、一時の大差は大きく縮小し両者は接近してきた。最近の選挙戦をみていると、トランプ人気が大きく盛り返し、2016年の選挙戦と同じように逆転人気が確実という観測が急に強まってきた。

4年前のときと同じように逆転の可能性が大きく高まってきた。

メデイアでは「トランプ大統領には追い風が集中し選挙民の人気が大きく傾いてきた。トランプ大統領にとっては景気の追い風が続く。それに一時はトランプ人気に大きな打撃を与えたコロナ19が沈静化の兆しが出てきて、選挙当日には感染の勢いも相当に落ち着くという専門家の意見が有力になってきた。

国民の党派を超えた声援がトランプ大統領に集中しはじめ、欧米の医薬品メーカーが全力を上げてワクチンの開発を進めている。第2の冬期感染に向けて選挙前にはワクチンが出現するという動きも濃厚になってきた。トランプ大統領にとっては大きな好材料である。 

大手銀行JPモルガン銀行では「トランプ大統領の人気に大きな好材料になる」と、4年前の大統領選で直前に対抗馬のクリントンを覆した再来を報じている。

これまでトランプ流のエネルギシュな選挙戦が見られなかったが、終盤での追い込みが見物である。

株式相場には意外性のある好材料だ。

ソフトバンク(9984)に注目。


ソフトバンクの資金回転はじまる

2020-09-13 15:13:53 | 投資戦略

 ソフトバンクが忙しい。海外での大口投資であった英半導体メーカーのアーム・ホールディングス(Arm Holdings)をNvidia Corpに最低400億ドル(4兆円強)での売却が決まった。

 最近のソフトバンクは海外での大口買収を続けてきたが、市場では一時的には資金負担による収益への圧迫を危惧する向きが出ていた。ソフトバンクはインターネット時代の代表的な成長企業に踊り出て大企業にのし上がった。

 市場が気にしているのは大口買収による資金負担が急増するととともに、大手企業の買収で金利負担が重く、すぐに収益化に結びつかないことを気にした。ソフトバンクは、情報通信分野で急成長を遂げてきたが、昨今はハイテクの製造分野にもビジネスを広げてきたのを市場は不安視。投資家の先行きにつての危惧も散見されるようになり、株主のソフトバンク離れが気になる。

 これまでは株価の上昇がソフトバンクの成長の原動力になってきたが、最近は孫社長の「休み」のない拡大路線の成り行きを気にする投資家も増えてきた。

 今回のアーム・ホールディングスの売却で資金面での不安がやわらぎ、株主に安心感を与える。

 孫社長も本来の情報通信部門に経営の軸を回帰することを市場にメセッジーとして送ったとみたい。傘下にいれてきたグループ企業のアーム・ホールディングスのようなケースが出始めたのは、株主には大きな朗報である。

ソフトバンクのフアンとして、日本のウォーレン・バフェットのような存在になってもらいたい。

 


ソフトバンクに注目

2020-09-13 13:26:36 | 投資戦略

ソフトバンクが忙しい。海外での大口投資であった英半導体メーカーのアーム・ホールディングス(Arm Holdings)をNvidia Corpに最低400億ドル(4兆円強)での売却が決まった。

最近のソフトバンクは海外での大口買収を続けてきたが、市場では一時的には資金負担による収益への圧迫を危惧する向きが出ていた。ソフトバンクはインターネット時代の代表的な成長企業に踊り出て大企業にのし上がった。

市場が気にしているのは大口買収による資金負担が急増するととともに、大手企業の買収で金利負担が重く、すぐに収益化に結びつかないことを気にした。ソフトバンクは、情報通信分野で急成長を遂げてきたが、昨今はハイテクの製造分野にもビジネスを広げてきたのを市場は不安視。投資家の先行きにつての危惧も散見されるようになり、株主のソフトバンク離れが気になる。

これまでは株価の上昇がソフトバンクの成長の原動力になってきたが、最近は孫社長の休みのない拡大路線の成り行きを気にする投資家も増えてきた。

今回のアーム・ホールディングスの売却で資金面での不安がやわらぎ、株主に安心感を与える。

孫社長も本来の情報通信部門に経営のエネルギーを回帰することを市場にメセッジーとして送ったとみたい。傘下にいれてきたグループ企業のアーム・ホールディングスのようなケースが出始めたのは、株主には大きな朗報である。

ソフトバンクのフアンとして、日本のウォーレン・バフェットのような存在になってもらいたい。