ウォール街では新規公開ブームが始まった。インターネットのソフト関連でこれまで水面下に蓄積されてきたエネルギーが吹き上げはじめた。
今週の水曜日にウォール街で2銘柄が新規公開市場にデビユーした。
スノーフレイク(Snowflake)はIPO価格$120に対して初値は+111.60%と2倍を超えた。
東京市場では、この程度の公開人気は普通に見られるがウォール街ではIPO価格の2倍の初値をつけるようなケースは多くはない。
ビジネス・モデルはデータベース・ソフトウェのクラウド関連で1ヵ月前には、IPO価格は$100~$110の価格帯で決まるという見方が有力であった。公開日には$253.93とIPO価格の2倍強で引けた。短期間で評価基準が大きく変わった。
クラウドに使われるソフトは新分野では必需品で今後の成長には大きな期待が集まる。
注目点はこの会社の大株主はウォーレン・バフェットが経営するバークシア・ハザウェイであることだ。これまでバフェットはこの種の先端的な未公開株への投資は避けてきた。
クラウド構築の際には必需品で、いま先行きの成長分野として市場の関心が集まりはじめたところである。そこにバフェットの経営する会社が顔を出した。
これまでなら考えられないことだが、バフェットも長年の投資哲学を大きく変換しはじめたのか。銘柄選択には大きな地殻変動が出てきたことを認めた。
そういえば最近、バフェットは日本株投資に乗り出し商社株をワン・セットという表現が当てはまる代表的な投資をした。投資の世界でも地殻変動が始まった。