ソフトバンクが忙しい。海外での大口投資であった英半導体メーカーのアーム・ホールディングス(Arm Holdings)をNvidia Corpに最低400億ドル(4兆円強)での売却が決まった。
最近のソフトバンクは海外での大口買収を続けてきたが、市場では一時的には資金負担による収益への圧迫を危惧する向きが出ていた。ソフトバンクはインターネット時代の代表的な成長企業に踊り出て大企業にのし上がった。
市場が気にしているのは大口買収による資金負担が急増するととともに、大手企業の買収で金利負担が重く、すぐに収益化に結びつかないことを気にした。ソフトバンクは、情報通信分野で急成長を遂げてきたが、昨今はハイテクの製造分野にもビジネスを広げてきたのを市場は不安視。投資家の先行きにつての危惧も散見されるようになり、株主のソフトバンク離れが気になる。
これまでは株価の上昇がソフトバンクの成長の原動力になってきたが、最近は孫社長の「休み」のない拡大路線の成り行きを気にする投資家も増えてきた。
今回のアーム・ホールディングスの売却で資金面での不安がやわらぎ、株主に安心感を与える。
孫社長も本来の情報通信部門に経営の軸を回帰することを市場にメセッジーとして送ったとみたい。傘下にいれてきたグループ企業のアーム・ホールディングスのようなケースが出始めたのは、株主には大きな朗報である。
ソフトバンクのフアンとして、日本のウォーレン・バフェットのような存在になってもらいたい。
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