足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

コロナウイルス問題も吸収・・・上昇トレンドいり

2020-07-22 17:37:04 | 投資戦略
ヨーロッパ主要国の首脳が会合を開き2兆1000億ドル規模の新しい景気刺激策の発動を決めた。米国が一足先に決定した政策を追いかける。中央銀行が上限を設定しない景気対策だけに、欧米の投資家が株式市場に殺到をはじめた。
ダウ平均が先行役をはたし、欧米の株式市場には機関投資家の資金がセキを切ったように流入しはじめた。

テクニカル分析で使われる代表的な指標にRSI指数がある。プロの投資家や機関投資家が身近な数値として重要視するが、過熱と見られる水準は70で、それまでには大きな余裕がある。目先には大きな壁もなく、株価の上昇を吸収するまでには時間がある。
連銀のバラスシートには資金を供給する準備が整っており、連銀のハト派が自在にマネーの供給に動きはじめた。
当面は余裕資金が株式市場にも流入するお膳立てはできた。景気回復が始まる直前の連銀のバラスシートは8700億ドルであったが、現在は積極的な景気刺激策のために10兆ドルと桁違いに大きな流動性が準備されている。

コロナウイルスの蔓延で投資家が一時は慎重姿勢に傾きかけたが、連銀の一貫した資金供給の拡大で一掃され新しい相場の展開が有力になってきた。しばらくは強い相場の展開のお膳立てができた。