足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

出遅れ分野を狙う・・・トランプ人気の背景

2016-11-28 06:36:48 | 投資戦略
“投資家が追いかけているのが気になる。遅れないようにと走りはじめた。このようなアニマル・スピリッツが出てくると危険信号だ”
“金融株が先走り過ぎ投資家は乗り遅れトランプ相場には乗れなかった。金融株は買われすぎたのでいま飛び乗るのは危険だ”
“むしろヨーロッパや日本の方に魅力が出てきた”
“金融株でなく、同じように規制緩和が期待されるヘルスケアや、インフラ投資の拡大の製造業に魅力が出てきた”
“ハイテクも選挙後はすぐにマイナスの反応をしたが、フェイスブックとアマゾン・コムは3%近く上がりはじめハイテクにも人気が戻ってきた”
このような雑音が乱れ飛び交うウォール街の模様をバロンズ誌は伝えている。
最近のメデヂアはトランプ効果の記事でいっぱいだが、そのなかで米大統領選で小政党からでた「緑の党」のスタイン氏の票再集計の要求に、クリントン氏も乗った。覆る可能性は低く相場への影響はないとみる。
 出遅れたのはハイテク、ヘルスケアであったが、強気人気がこの分野にも必ず還流する。
 ヘッジファンドのスターであるダン・ローブ(サードポイント)はアップル、デル、アリババに大きなポジションを取った。
 
日本ではトランプ人気は低い。本日の日経新聞の世論調査では「歓迎せず」56%と出た。同紙は過激な物言いが影響したとしている。
同紙の日曜版の「経済論壇から」には慶応大学教授の渡辺靖氏が「政治エリートに反旗を翻すという、優れて米国的な現象」と指摘したのを取り上げている。少数意見だが的を射ている。「平和裏に権力を獲得したという意味で米国の民主主義が健全に機能した」とみる。NY株が大幅高になった背景が分かる。

東京市場でハイテク株が底入れた。TDK(6762),ローム(6763)、日東電工(6988)、HOYA(7741)に注目。