足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

欧米株の再評価

2016-11-21 06:21:41 | 投資戦略
トランプ米大統領の実現は世界に大きな衝撃を与える可能性がある。
NYダウ平均は4月に1万8000ドルに乗せてから11月までこの水準を中心に上下に変動してきた。ボックス圏での動きである。しかし大統領選でのトランプ勝利で大きく変わり1万9000ドル台に向かって上昇を始めた。このトレンドが継続するなら2万ドル台乗せも視界にはいってきた。
2003年の東京市場でのアベノミクス相場の再来のような相場になるか可能性も考えられる。このときの日経平均は1万円台に乗せたあと2014年には1万4000円台まで一気に掛けあがった。
2003年のアベノミクス相場は景気の活性化のために3本の矢のテーマをもとにまず財政政策が発動された。民主党政権で減らされてきた公共投資の増額を柱に財政出動に踏み切った。財源は50%強が建設国債の発行で民主党政権が国際公約としてきた「新規国債発行枠44兆円」を取り払い、50兆円規模の新規国債を発行した。日本経済の復活が実現した。
このような積極的な景気対策に加えてトランプノミクスでは減税が同時に行われる。経済成長を先行して経済の活性化をはかる。
まるで日本経済の復活をお手本にしたような政策である。

先週のバロンズ誌はヨーロッパ株の注目をはじめた。米国での活性化はヨーロッパに活力を与える。ユーロ中央銀行のドラギ総裁は米国経済の流れにのり、一段の緩和策を行う。
欧米の株価が世界の市場の活性化につながれば、世界の株式市場のここ1年間の閉塞感も吹き飛ばされる。
東京市場では日本株のシンボル的な存在のトヨタ自(7203)が注目されるだろう。