足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが投資戦略を語る・・・トランプ当選は問題ない

2016-11-12 10:31:07 | 投資戦略
NY株は堅調。ダウ平均は5日間の連騰で史上最高値を更新した。
金融、製造業、建設、ヘルスケア、ハイテクが相場の主流である。
“トランプ相場”の色彩が一段と強まり、新興国からの輸入問題に批判的な選挙期間中の発言が影響して新興諸国株は下落した。
東京市場に比べてウォール街のトランプ当選に対しての人気の切り替えは早い。NY株は年末ラリーに向かってのコースは決めた。

バフェットがCNMCの番組に出演した。
選挙結果をみて株価は下落するとみたと語った。クリントン候補を支持してきたからだ。
トランプ新大統領の能力には疑問を持つ。事業の成功者というが、失敗した実績もあり実業家として評価はしていなり。
しかしトランプ大統領になっても米国の国力が失われることはなく、将来は明るい。株式市場の機能が失われるわけでなく、相場観測に中国、メキシコなどとの軋轢を問題にするのは問題だと一蹴した。
トランプ新大統領にはすぐれた事業家としての資質が欠けていても、第2次大戦後のトルーマン大統領は商店経営に失敗したが、政治家としては偉大な実績を残した。大統領にはすぐれた企業経営者の資質は必要でないと語る。
株式投資は10年、20年、30年先を考えるのが第一で、米国経済の長期見通しが肝心である。確信をもつて「株価は上がる」と投資家に呼びかけた。
株式投資の世界の神様的な存在の言葉である。
バフェットは不生口座開設問題が出た大手銀行ウェルズファーゴ(WFC)の筆頭株主だが、問題発生で株価が大きく売られた。「11月まで沈黙」としてきたが、昨日、初めて口を開き先行きの投資価値にはあいささかの問題はないと発言した。すでに株価は戻り基調である。
バフェットの先行きへの確信と、現実主義には感心させられる。目先の投資戦略に大いに役立てたい。NY相場はそれを先買いしている。

東京市場は2日間で息切れした感じである。
先行きの相場の人気の流れが決まるのはこれからだが、ウォール街の人気からみて金融、医薬品、製造業が人気を集めるだろう。