足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

好決算買い人気・・・ウォール街

2015-10-16 06:46:14 | 投資戦略
NY株は2日間の下落のあと反発した。
この日の相場の牽引役は金融株でシティ(C)とゴールドマン・サックス(GS)。これまで下落していたセクターに押し目買いがはいった。決算内容に注目した。第3四半期の決算発表がはじまったが、好調な企業には率直に反応するあたり相場の地合いの変化を感じさせる。
懸案の中国株も昨日は上昇したほか、東京市場、欧州、新興諸国の株価も軒並み高。
ウォール街で米連銀の金融政策の転換の時期につての問題が残るが、この日は来年第1四半期の後半という見方も出てきた。
ウォール街での好決算買いの人気が東京市場にも反映されるかどうかが、目先の人気株を探るカギのひとつである。

任天堂(7974)の株価にウォール街では注目する向きが出てきた。市場でのアナリスト、投資家の集合知に注目して投資分析するZacksが再び任天堂に注目をはじめた。日米ともアナリストの評価は分かれるが同社は目標値を3万円台にしている。
いまひとつ任天堂についてウォール街で注目されているのはグーグル社内ベンチャーであった「ナイアンテック」との提携である。拡張現実技術を利用したオンラインゲーム開発に、任天堂と関連企業ポケモングループが2000~3000万ドル(24~36億円)を投じる。
任天堂は年末から本格的に携帯電話のオンラインゲーム分野に進出するが、その成長のためにはこれまで底流では着実に手を打ち、成功の布石を築いてきた。ゲームの世界での王者は群小のゲーム開発企業とは異なり、新分野への進出には万全の施策を打っている。
任天堂の足元の業績は久しぶりに大型ソフト「スプラトゥーン」(WiiU向けのイカが主人公の陣取り合戦)と「マリオメーカ」が好調で9月中間決算ではサプライズ材料が出そうである。