みずほフィナンンシャル、トヨタ自、三菱UFJ,ソニー、新日鉄、三井住友、三菱商、キャノン、任天堂、住友鉱。
ここに並べたのは本日の売買代金ビッグ10銘柄である。
いずれも日本を代表する大型株である。それぞれの売買代金はトップのみずほの1100億円から第10位の住友鉱の381億円まで、ほどほどの売買代金である。
ビッグ10が全て株価が上昇し、上昇率は1.77%~6.11%で、ここに並べた銘柄を所有している機関投資家やヘッジファンドは大満足であった1日だ。
日本株投資を敬遠していた投資家は「うーん!」と考えさせられたはずである。
以前にも本欄で紹介したことがあるが、有名なバートン・ビッグス(かつてはモルガンスタンレーの国際投資の最高責任者、現在はヘッジファンド・トラクシスを運用)は「相場の底入れはだれにも分からない」と書いている。
また「投資で成功するのには経歴は関係ないし、私の考えでは、年も関係ない。昔の皮肉屋のジョージ・バーナード・ショウがいった通りだ。“ひとの賢さは経験に応じて決まるのではない。経験から学ぶ能力に応じて決まるのだ”」(「あぶない金融錬金術師たち・ヘッジホッグ」バートン・ビッグス著・望月衛訳、日本経済新聞刊)。
最近の株式相場をみていて、もちろんNY株の底堅さもあるが、割安の日本株に投資の合理性が、わずかながら示現し始めた感じを受ける。しばらく見られなかった現象である。
今週の米バロンズ誌にはウォーレン・バフェットがサブプライム問題の渦中にある銀行株ウエルズー・ファゴーを買い増し、食品株のクラフト(KFT)を取得して、大量報告書をSECに提出したとある。経験から学ぶ能力にかけてはヘッジファンドも足元にも及ばない投資家の行動をどう読むか?