新興市場が反発してきた。
今回の戻り相場では日経平均は1月22日の12,573円で底入れして上昇トレンドをたどってきたが、新興市場の方は戻りが鈍く、先週水曜日(13日)にはマザーズ指数が590.35と新安値をつけるなど、第1部市場に比べて逆行した動きで元気がなかった。
しかしこの日のマザーズ指数は+5.81%と大きく上昇した。
特に新興市場が反騰する場合はインターネット株がリードする。この日はNGIグループ(2497・マ)+10.39、楽天(4755・JQ)+8.85%、ミクシィ(2121・マ)+13.21%、フルスピード(2159・マ)+17.65%と、1ヵ月分を1日で上昇する人気であった。
それに第1部のドワンゴ(3715)も+16.60%と、ネット株の人気の仲間に加わった。
特にこれといった材料が出たわけではないが、マザーズ指数が2006年1月の高値から-79%と、ITバブルの反動時の米ナスダック並みの下落を記録したのが、「投機相場の反動も限界」という人気が働いたのだろう。
新興市場の銘柄もここにあげたような銘柄の中には、外資系の証券会社が株券を調達し、ヘッジファンドなどに貸株をして、ショート戦略の便宜を図る。
ヘッジファンドの買戻しだけではなく、個人投資家の買いもはいった。
昨年夏の相場の底入れ時も新興市場の反騰が第1部市場を大きく上回った。日経平均+14.5%に対して、マザーズは+56%も上がった。その時の連想買いが当然にはいるところである。
新興市場は底も天井も第1部に比べて遅行性があった。