足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

来月18日の定例FOMC前に利下げか?

2008-02-09 16:21:27 | 株式

昨日のウォール街ではナスダック指数は上昇したが、ダウ、S&P500は下落した。

年初来ではダウ‐8.2%、S&P5009.3%、ナスダック‐13.1%で、相場の下落トレンドは続いている。

一時はナスダックが昨年10月の高値から‐20%超も下げたので「いよいよベアー・マーケット入りした?」とヒヤットさせる場面もあった。

またウォール街では「リセッションにはいったかどうかは別として、景気が悪化していることは確認ずみ」という見方で一致してきた。

ヘッジファンドの運用者たちは、景気の悪化を前提にした戦略を立てている。

相場の世界で目立った動きは金、石油の上昇である。新高値を抜くのは時間の問題となってきた。ほかにも銅、小麦、砂糖などの商品相場も高い。これまでの米連銀の利下げは株価には大きな影響を与えず、インフレの先行指標である商品市況には影響が明確に出てきた。景気対策よりもインフレ要因として作用している。今週の連銀のFOMCの一部のメンバーがインフレ懸念を表明したのも当然だ。皮肉な現象である。

ただエコノミストの間では「318日の定例FOMCまでに0.5~0.75%の再利下げがある」とみる向きが増えてきた。景気指標の悪化と株安の継続が理由だ。

「連銀の政策については、バーナンキ議長とコーン副議長の2人のコンセンサスづくりで決まる」というのが市場の見方である。

NY株が目先、方向性を転換することは考えにくい。

われわれが関係しているヘッジファンドは金、銀、プラチナ、食品などの商品相場に力をいれ、株価の下落の影響のヘッジの戦略をとっている。また商品関連ファンドの成果が新年来は好調である。

われわれの戦略にも引き続き加えていきたい。