ZENZAIMU(全財務公式ブログ)

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学生さん、いらっしゃ~い

2011-12-20 19:55:24 | 日記

12月19日(月)、人事院中国事務局主催の国家公務員ガイダンスに出席しました。
これは、来年、国家公務員試験を受験する大学生のため、各官庁の職員が大学に赴き、それぞれの官庁について具体的な仕事内容などを説明するという催しです。
大学生にとっては、自分が来年受験する公務員試験の後、実際どこの官庁を志望するかの目安にする場であり、我々官庁職員にとっては、将来(=再来年)の新人公務員へのPRの場といったところでしょうか。

ということで、私、中国財務局をPRすべく広島大学に赴きました。なお、中国管内でのガイダンスなので、所属する中国財務局についての説明に限定しております。他局を蔑ろにする意図はありません。
何故、中国財務局から私が行くのか?という疑問が浮かぶのですが、答えは、うちの人事係長と私が同期の間柄で、単に頼みやすかったから、といったところでしょう。まず頼みやすそうな人にお願いしてしまうというのは、組合活動も当局側の活動も同じなんでしょうかね。

さて、官庁名簿を見てみると、財務局以外にも、行政評価局、国税局、税関、労働基準監督官などなど、10を超える官庁から人事又は総務担当者が来ておられましたね。中には担当者2~3人で来場している官庁もある。
「って、他官庁は皆、人事か総務担当じゃないの!?私ゃ、主計課ですよ。は、畑が違うの独りだけじゃない?」と同期の人事係長を恨めしく思っているうちに開催時間が近づいてきます。

広島大学の会場に行くと既に200人近くの学生で溢れかえっていました。ちょっと学生多すぎ、、予想外。。

さてさて、人事課からの指示で説明する内容は、主に2点。
1つは業務の説明。もう1つは試験の説明です。
そう、ご存知の方も多いと思いますが、来年度から「財務専門官採用試験」という試験が新設され、財務局職員になるためには、この試験を受験しなくてはなりません。
多くは、国家2種、3種試験を受験して入局していると思いますが、来年度から2種、3種試験の合格者から財務局職員は選考されないのです。
※そもそも来年度からは国家公務員試験そのものも改正されて、1種、2種、3種の名称もなくなるんですけどね。

「財務専門官試験」や「国家公務員試験改正」の詳細は、人事院や、財務局のHPに譲るとして、ちょっと厄介なのが、試験日程。
我らが「財務専門官試験」は、「国家公務員試験(旧1種、2種、3種)」、「地方公務員試験」との併願は可能なのですが、「国税専門官試験」とは受験日が重複しており、併願が出来ません。

国税局の採用者数は、財務局に比べてかなり多いことから、そちらに受験者が偏る可能性が否定できません。
よって、「“財務局”と“国税局”の業務の違い、「財務専門官試験」と「国税専門官試験」との違いをよく説明して、財務局職員を目指してもらえるよう、しっかりPRして来い」というのが人事(=同期)から指示。
とはいえ、このガイダンス。
官庁ごとにブース(=コーナー)が作られており、学生が話を聞きたいと思う官庁のブースに自ら行き、職員から説明を受けるというスタイルです。まさか「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」と呼び込みをするわけにもいかないし、財務局のブースに学生が話を聞きに来てくれるか否か、保証はないわけです。

1回30分×3回の説明が行われます。
つまり、学生にとっては10以上ある官庁のうち、3つの官庁だけ説明を聞くことができ、私にとっては、3回、学生に説明できるということになります。

始まってみると、私が勝手にライバルと位置づける国税局のブースは満員御礼。3回とも満員で、大盛況でしたね。映画「マルサの女」効果がまだ続いているのか、それとも、採用者数の多さからか?
“やっぱり国税専門官試験と同じ試験日ってマズくない??”
と傍目で見ていましたが、我が財務局ブースにも3回で30人程の学生が集まってくれました。
“ありがとう、君たちが神様のように見えるよ”と心で思いつつ、業務と試験の説明をします。

一方、学生たちは、私の思いとは裏腹に真剣そのもの。リクルートスーツに袖を通し、若さが弾けんばかりの容姿ですが、その表情は「ちょっとでも職場の内容を知り、今後の参考にしよう」という気概で満ちています。

「初心忘るべからず」といいますが、この学生たちは初心を持つどころか、今からスタートラインに立とうとする人ばかり。そんな学生たちに気圧されそうになりました。
歳を取ったなどと嘆く前に、学生時代、公務員試験の勉強をしていた頃や、入局した頃のことを思い出さなきゃならんなぁと思いました。

果たして、私の説明がどれだけ効果があったのか分かりませんが、出逢った学生の中から一人でも多く同じ財務局の仲間になる日が来ることを想像しながら、帰途についたのでした。

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