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中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

「紬の会'17-着る愉しみ」展 (大塚文庫)終了しました

2017年05月09日 | 紬の会

                   会場入口に展示していた公募展へ出品していた頃の作品で着物の袖部分

昨日、自由ヶ丘の大塚文庫に於いての「紬の会'17-着る愉しみ」展が無事終了しました。
ご来場下さいましたみなさまありがとうございました。
サブコーナーへご出品頂きました林まさみつさん、小川郁子さんにも心から御礼を申し上げます。

今回もドラマチックな場面などがありました。また初めてご覧いただく方もあり、有意義な時間を共にさせていただきました。

会場の様子などのスナップを幾つかあげておきます。

また5月27日~6月1日まではいつものように「紬の会」の櫻工房版展示と着物に関するさまざまな相談事など承りますのでこちらへもご来場下さい。詳細は後日お知らせします。



林さんの竹バッグと大塚文庫玄関ポーチにて。着物生地を傷つけけたりしない丁寧な作りで美しさと安心感があります。


小川郁子さんの新作帯留をさせていただいて・・


カッコイイ!!です。このカットは難しかったとのことでした。


ミニ紬塾は1時間半以上の濃厚な内容となりました。 
障子越しの光に慣れてくると暗さをかんじません。落ち着いて集中して話をすることが出来ました。
戦国時代に茶の湯が尊ばれ、小さな空間で亭主と客が向き合い、多くを語らずも気持ちのやり取りをしていたことが忍ばれます。
一座建立でした。

取り合わせの話では茶室の取り合わせも参考にさせてもらいながら着物の日本的な取り合わせワークショップをしました。
みなさん真剣に考えてくださいましたが、同じものはなく、とても良かったです。


予定外で最後に笹山さんがさらに現代美術における用と美の考え方や、ジャコメッティの初期の作品を例にとって説明してくださいました。重い作品集をジャコメッティの彫刻のように細い体で持ってきてくれて、この方は本当に工芸の本質を一般の方に伝えたいのだと改めて思いました。
このプラスαのこの時間もとても良かったです。


ミニ塾へ参加くださった方が私の紬を着てきてくださいました。帯揚げ、帯締(糸染)も私の作です。更にはずっと以前に買っていただいた出袱紗と小袱紗までわざわざお持ちくださり、写真を撮らせてもらいました。若かりし頃の力を感じました。


初めてご覧頂いた30代の方が「ほんとうに綺麗」と自然な色や風合いに感激されていましたので、肩にかけて更に身につけた時の目線でもご覧いただきました。


お茶のお稽古の帰りに素敵なお召し物で夕方ご来場くださった方には外光で布の見え方を確認していただきました。
光によって随分見え方が違いますので驚いておられました。


座り込んで布と近づいた目線でご覧いただきました。


笹山さんがオニタビラコを活けてくれました。花器は瀬沼健太郎作、卓布は中野作です。


日を替えて青もみじと。


花/笹山央 花器/松原成樹 卓布/中野みどり


一日だけ袷の紬を着ました。暑かったので襦袢は半襦袢にしました。
帯は御所解文様八ツ橋。杜若とともに桃、松、笹などが配されています。
しかし紬の袷は5月はもう着れませんね。。。


引き続いての櫻工房展も楽しみにお出かけ下さい。詳細は後日。


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「紬の会’16―冬の装い」終了いたしました

2016年12月15日 | 紬の会
「紬の会’16―冬の装い」櫻工房展示も終了いたしました。
ご来場、またお力添えをいただきましたみなさまありがとうございました。


工房内では午前中の冬の日差しが座敷の一番奥まで差し込んでいました。
そんな中で草木の色や節のある立体的な紬の風合いを視線や光線をさまざまな角度に変え、生き生きとしたものの命をご覧いただきました。

お手持ちの着物に帯や小物を取り合わせてご覧頂いたりもしました。
自然とものと自分とのせめぎあい・・・時間をかけ逡巡し、自分と真摯に向き合い出会いを確かなものにする。。。

創り手は本当にいいものとは何かを一生をかけ追求し、自然物がそこにあるように、そしてそれをも超えて自然体な創作物を提示する。ただそれだけに命をかける。

これからの制作に向け、ご来場のお客様から静かに、そして多くの力をいただきました。

また次の機会もご期待に添えるよう精進してまいります。ありがとうございました。

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「紬の会’16―冬の装い」工房展・・・着方ミニ塾

2016年12月12日 | 紬の会


「紬の会’16―冬の装い」工房展示に昨日ご来場くださった方の着姿をHPにUpしました。

着物初心者のかたでしたので、着方のミニ塾もいたしました。
画像はアドバイス後にご自分で着直した着姿です。
良くなりました!細かな点は慣れていくしかありません。写真を撮ってもらいチェックすると良いですね。
15日(木) まで櫻工房内(町田市・鶴川)で展示をしております。詳細はブログ前記事をご覧ください。

早めの時間帯は障子越しの光も差して、草木染の色もきれいです。初めての方もお気軽にご来場下さい。お待ちしております。(*^^*)
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「紬の会’16―冬の装い」櫻工房展

2016年12月06日 | 紬の会
「紬の会’16―冬の装い」神楽坂での展示は終了致しました。
ご来場くださいましたみなさまありがとうございました。

今回の「紬の会」もまたドラマがいくつかありました。
初めて来てくださる方も多く、みなさん植物の色や布の不思議さ奥行き自然な美しさに魅了されているご様子でした。
2回来場する方はよくあるのですが、今回は3回の方が二人いらっしゃいました。
時間帯の違いによって色の見え方も違ってきますので、何度来ていただいても構いません。(^-^) 

古くからのお客様が初期の作品(独立して間もない35年ぐらい前の)を着てご来場下さいました。帯、帯揚げの染も私の手によるものです。
ご高齢ですが、とても可愛らしい雰囲気の方で今もよくお似合いです!!
「この着物を着ていると幸せな気持ちになる」とおっしゃられていました。嬉しい限りです!
やはり作品は若い感じですが、糸質もよく、素朴で力強くおおらかな紬らしい作品だと懐かしく思いました。初心を忘れずに‥です。
近日中にHPの着姿ページに詳細アップします。

さて、引き続き今週末 9日(金)~15日(木)まで櫻工房内でも展示を行います。内容は神楽坂と同様に冬の装いですが、少し手の込んだ公募展入選作品なども展示いたします。また工房コレクションの染帯、更紗、織帯も取り合わせてご覧頂きたいと思います。仕立て上がりの帯もあります。
そして糸や見本布をご覧いただき、着尺のセミオーダー(納期1年~)のご相談も承ります。

他に、草木染め帯揚げや草木染紬に合う色相の帯締めなども用意してありますので、お手持ちの着物や帯をお持ちになられて合わせて下さい。 
また、紬を着ることに関してのご相談ごとも受け付けます。一般論でもなくその方のニーズにあった答えをご一緒に見いだせたらと思っています。
きもの初心者の方の着方についてでも構いません。
ミニ紬塾@工房版も参考までご覧下さい。

この会期中限定でお仕立て代無料(裏地代別途)です。
工房割(5%引き)も併用できますのでぜひご利用下さい。※一部除外品もあり

10日(土)のみ9時半から12時までの受付となります。
それ以外は10時から16時まででご都合の良い時間帯をお知らせ下さい。
草木染めの紬は午前中の光が特に美しくご覧いただけます。
上の画像は11時ごろの工房内から庭を眺めた冬の日差しです。お早めにお出かけ下さい。
駐車スペース1台分ありますが、お車の方はその旨もお知らせください。
ご予約時に鶴川発のバスの時間や道順をお知らせいたします。タクシーですと1,000円ほどです。

ご予約と詳細はこちらから。不明な点などもお気軽にお問い合わせください。

ではお待ちしております。(*^^*)


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「紬の会’16ー紬から始めよう」(可喜庵)ご来場ありがとうございました!

2016年06月07日 | 紬の会




「紬の会」(工房展)は6月25日(土)~30日(木)です。
ご予約の上、ご来房ください。


可喜庵での「紬の会」無事終了しました。
ご来場くださいました皆さま、サブコーナーへご出品くださいました林まさみつさん、小川郁子さん、瀬沼健太郎さん、桶谷寧さんありがとうございました。

今回特に印象に残ったいくつかのことがあったのですが、一つだけお話したいと思います。

会場に活けられた小さな花が、人の心に何かを語りかけたと思われることがありました。

瀬沼健太郎さんのガラス器にかたちの会代表・笹山さんがどくだみの花を生けようとしていたところ、展示をご覧になられ帰りかけたお客様の目に触れ、もう一度戻って、私の織った卓布とともにガラス器もお買い上げいただきました。私は他のお客様と話をしておりその場は見てはいなかったのですが、その方は初めてお会いする方で、作品はゆっくりご覧になられていましたが「着物は着ません」とおっしゃられていました。
お母様の選んでくださった着物はあるけれど、故郷に置いてあるそうで着るつもりもなさそうなお話でした。ご自分の好みにも合わないようでした。

でも布とガラスの器とどくだみの花、そしてそれを取り合わせて出来上がった空間に心を動かされたのだと思います。
それは好きな布を見出し、他の素材と組み合わせ、季節を添えて創る世界、着物の取合せの愉しみとなんら変わりのないものだと思うのです。

そしてなんとミニ紬塾にも当日お申込みくださり、ちょうどキャンセルされた方の代わりにご参加いただきました。
帰りには「夏に故郷へ帰り、タンスの中の着物をもう一度確認してきます」とのことでした。
ぜひものの美しさ、自然の美しさを大事にして紬の着物も着て頂ければ嬉しいです。


竹バッグ/林まさみつ作


切子帯留め/小川郁子作


ミニ紬塾では長く着られる単衣紬について糸や取合せ、下着などの話をしました。
蚊帳生地タオル(ヘンプ、リネン)で作る汗取り伊達巻の作り方も説明しました。
みなさん全く着ない方から、初心者、上級者まで熱心に話を聞いてくださいました。
時間オーバーで私も一生懸命話を致しました。



櫻工房内でも下旬にセレクトしましたもので展示をいたしますので、ぜひご来場ください。






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「紬の会」自然を着るー秋冬コレクションより ②

2015年10月15日 | 紬の会

11月初旬からの「紬の会」に向け、帯揚げも染めています。
玉ねぎ外皮、亜仙薬、茜などで染めたものです。
秋の澄んだ日差しの中でとても綺麗です。
写真技術があれば、オートではなくマニュアルで撮ればもう少し鮮やかさを再現できるのかもしれませんが残念です。。。



柿と桜の落ち葉を当ててみると・・・酷似しています。
自然の色は鮮やかさの中に灰味を含んでいて、いくら見ていても飽きないのです。

生きた色は太陽の光で見るのが一番です。
草木染めの着物や帯と調和します。
他にも秋の梨の枝で染めた深い秋冬ピンク系も染め上がっています。
帯揚げは脇役と思いがちですが、ときにはハッ!とするような使い方も良いと思います。
秋の装いのお供に加えていただけたらと思います。

「紬の会」詳細はこちらから。

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「紬の会―自然を着る」秋冬コレクションより ①

2015年10月10日 | 紬の会

工房の桜の木の木漏れ日が部屋の中まで差し込むようになってきました。
織り上がった桜染の帯2本をその午前中の光の中で撮影しました。
秋の光の中で糸も色も落ち着いた輝きを放っていました。


以前のブログにも書きましたが絹糸は断面が三角形のせいでしょyか、また節糸や真綿から紬いだ糸の毛羽のせいでしょうか、ガラスの粉を撒いたかのように表面が輝きます。
写真では伝えられないのですが、直射を糸の毛羽に当てると見えると思います。
特に糸の立体感を残した扱いをするとその兆候は大きいように思います。
歓声を上げてしまうほど本当に綺麗です。自然のなせる技です。


柿の木の紅葉の木漏れ日も美しいです。

若い頃には秋は肌寒くなり、日が暮れるのも早くてあまり好きではなかったのですが、歳のせいかだんだん寂しさも冬に向かっていく厳しさも受け入れられるようになってきました。

秋の豊かな実りを楽しみつつ一年の締めくくりを迎えたいと思います。

さて画像の吉野格子帯などを中心とした秋冬コレクションの「紬の会」を11月初旬から中旬にかけて行います。

会場は櫻工房ですが、11月2日、3日は駿河台の山の上ホテルでプレヴューも行います。
ぜひご覧ください。

詳細はHPをご覧下さい。
またブログでもお知らせいたします。





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「紬の会」お知らせ⑥――小川郁子切子帯留めの取り合わせを中心に

2014年11月13日 | 紬の会
「紬の会」無事終了しました。ご来場くださいました皆様、関係者の皆様本当にありがとうございました。


[「紬の会」―紬帯とお江戸切子の帯留めの取り合わせを中心に]
アートスペースK和室2F(神楽坂)が明後日の15日(土)に迫ってきました。
最後のお知らせ!?です。(*^_^*)
今日は新作の着尺の伸子仕上げをしました。明日の搬入、ぎりぎりセーフでした。^^;

小川郁子さんからも本日後便の切子帯留めが届きました。
すべて私の帯と取り合わせることができ、どんな展示にするか思案中です!

帯留め用の三分紐も小川さんの切子に合いそうな色目で手組のものを用意しました。
取り合わせるのが楽しみです!


私の紬は着尺も帯も経にも紬糸や節糸を使っていますので、着心地が軽くて、滑らず、初心者でもとても使いやすいです。
そして同時に次代にも繋げられる堅牢さも大切に制作しています。

着尺は単衣向きのもので価格を抑えたものもあります(工房作品)。
着物は初めてという初心者の方や予算を抑えて着たい方には特にお勧めです!
着方のアドバイスなどもさせていただきます。

帯はすぐにご着用いただける仕立て上がりのものも数点用意しました。

また広幅や角帯、マフラーもあります。
男性にもこの機会に是非ご覧いただきたいと思います。
 
取合せの草木染帯揚げも充実していますので、お手持ちの帯や着物の残布などと遠慮なく合わせてご覧ください。

この展示ではかたち21の特別なサービス企画もあります!
夕方時までですがなるべく草木の色を自然光でご覧いただきたいと思いますのでなるべくお早めにお越しください。午前11時openです。
最終日19日(水)は4時までです。

詳細はこちらから。
お問合せはお電話の場合は、080-6775-4892 (かたち21)まで。

ご来場をお待ちしております! 





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「紬の会」お知らせ④――ショールとショール留め

2014年10月31日 | 紬の会

紬の会向けの1点ものショールが織り上がり仕上げ作業も終えました。
経に節糸のすごい太いのも入っていて刷毛で糊をつけながら織りましたので、湯通しを念入りにして糊を抜きました。

張木という道具を使い天日干し、そのあと軽くスチームアイロンをかけ、体に馴染むように更に砧打ちで仕上げました。
真綿や大量の繭から手で引き出された味わい深い糸を使っていますので糸に嵩高性があり、薄手のようでいて、温かいです。
まだコートを着るほどではない季節にも、バッグに忍ばせておくと重宝します。
手洗いが可能で、洗うほど使うほどに柔らかく、シワになりにくくなるのが特徴です。

そして今回は金属ジュエリーの鴨下蓉子さんにショール留めのピンを制作してもらいました。
こちらも届いたばかりですが、真鍮製のシンプルな作りのものですが、よく合っています。
止めることでポンチョ風に纏えます。
ショールは着物にも洋服にもお使いください。
ピンブローチは普通にセーターなどにももちろんよいですね!



房のあるタイプのものもあります。
無地系と格子があります。

「紬の会」で是非ご覧ください。「紬の会」11月15日(土)~19日(水)のこの期間にご都合がつかない方で作品をご覧になられたい場合はかたち21へお問い合わせください。櫻工房内でご覧頂くことも可能です。

詳細、お問い合わせはHPからお願いします。











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小川郁子江戸切子帯留め――紬の会お知らせ③

2014年10月26日 | 紬の会
  

来月15日からの「紬の会」に出品する着物と帯です。
帯留めはもちろん小川郁子さん。カットは「菊つなぎ」です。

着物は百日紅を何度も染重ねた墨色。縞の色糸は紫根の紫、藍、玉ねぎなどの黄色。

一見クセがあって人を選びそうなこの着物は、纏ってみると誰にでも合うので不思議です。
いえ、不思議ではないのですよね。人工的な黒、紫、青、黄色は難しくなりがちですが、自然がうまく引き出された生きた色の場合は無理がなく、人の肌とも馴染みます。

この仮仕立ての着物を着てくれた人はまだ若い人ですが、思いのほか良く似合っていました。
理知的なキリッとした感じになりました。

今まで他の着物でも、合わせた時に年齢や顔立ち、性別さえも超えて受け入れてくれる場面に何度も遭遇しました。着る人の内面を素直に着物が引き出してくれるように思います。
会場で是非纏ってみてください。

帯はクズ、クロガネモチ、ムラサキシキブなどの緑味のグレーの濃淡と、ヤマモモのベージュです。
こちらも合わせやすい帯と思います。無難という意味ではないのですが・・

さて、かたちの会会誌の最新号(最終号)の表紙にこの着物の取合せが使われています(色がうまく再現されてないのですが、実際の帯揚げはネイビーブルーです・・)。
会誌は今号で最終となります。
小川郁子さんの作品紹介ページもあります。

1980年から長きに渡った笹山央氏編集の『かたち』は、近年は会員制で発行してきましたが、工芸を見続け、人間社会に質の高い工芸がどれほど大切な役割があり、必然であるかを創ること、使うこと、観ることの立場から語り続けてきました。

今年の春には『現代工芸論』も出版し、一区切りではありますが、今後はより実践的に善き同好の士と共に「ものの美」の在り様を深めていく交流は続けたいとのことです。
また私も関わっていきたいと思っています。

通常は会員さんに配布されている『かたち』ですが、一般の方に私の特集号を含めバックナンバーをお分けできるようにしたいと思っています。
また詳細はお知らせします。

笹山さんの『かたち』最終号に関するブログはこちらから。




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絣名古屋帯と小川郁子江戸切子帯留め――「紬の会」お知らせ②

2014年10月19日 | 紬の会

絣名古屋帯「里山」、帯留め(雪 )/小川郁子作

来月の「紬の会」出品作品からご紹介します。
サッパリした絣を配した名古屋帯です。

地は着尺用の細い節糸を2~3種を細かく混ぜ、立体感のある風合いにしています。
耳を見ていただくとわかりやすいです。

絣糸は真綿引き出し糸という帯などに使う太い糸です。細い糸と太い糸の対比を出しています。
とても面白い良い糸なのですが、もう引く人がいなくなってしまい私の手元にもわずかしかありません。
絣はわざとずらすことによる動きを加えました。
この糸や技法を効果的に使っていこうと思います。

桐箱入り

帯の上に乗せている小川郁子さんの帯留めともよく合います。
どんな着物と合わせましょう?
三分紐はどんな色にしましょう?

小川さんの帯留めはギリギリまでの制作になるということで今私の手元には数点しかありません。
大まかな要望のようなものや色数も多数お願いしていますが、具体的にどんなものが届くかは、搬入を待つしかありません。待ち遠しいです!

小川さんから送っていただいた以前の制作品の画像を一部ご紹介します。
この画像のものが届くかはわからないのですが、形と色、カットを指定しての注文も可能です。

楕円ー菊つなぎ

正方形ー魚々子

菱ー星 

銀製の台座は銀細工の松原智仁さん制作。いろいろ試行錯誤もあったようですが、
この美しい台座も小川さんの帯留めを引き立て支えてくれていると思います。

当日は私の帯と帯留めを取り合わせて展示したいと思っていますが、みなさんお手持ちの帯とも遠慮なく合わせてください。

三分紐も用意いたしますので会場で取り合わせてご覧ください。







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