備忘録として

タイトルのまま

ペトロナスタワー

2010-04-11 21:51:33 | 東南アジア
 シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、5泊6日の旅に行ってきた。
シンガポール・チャンギ空港のトランジットホテルで一泊し、翌日朝一番でクアラルンプールに飛び、忙しい一日の後、クアラルンプール国際空港近くのホテルに泊まり、翌朝また朝一番の便でジャカルタに飛んだ。その夜はジャカルタに泊まり、翌日朝一番でシンガポールに飛び、シンガポールで2泊し昨日帰国した。ジャカルタの空港では、Immigrationで1時間並んだうえに両手10本の指紋をスキャンされた。
 
 写真は、ヤシの木陰から見たクアラルンプールKLCCのPetronas Twin Towersの尖塔である。高さ452m88階建ての超高層ビルで1998年に完成したときは世界一高いビルだったが数年のうちに台北101に世界一の座を奪われた。

 Wikiより

 左から、1位ブルジュ・ファリファ828m(ドバイ)、ウィリス(シアーズ)タワー527m(7位塔を含まないと442m)、2位台北101・508m、6位ペトロナスタワー452m、エンパイアステートビル449m、上の絵にない3,4,5位は中国、香港のビルである。
 1位のブルジュ・ファリファビルは今年1月に華々しく竣工したが、2009年11月末にドバイショックがあり経済はすでに崩壊が始まっていた。2011年に完成予定の634mの東京スカイツリーは鉄塔なので、超高層ビルには分類されない。

 Twin Towersは日系と韓国の建設会社がそれぞれ建設したが、そのころシンガポールに駐在していたので建設にまつわるいろいろなエピソードがあった。
1.建設中からビルが傾いているという噂が絶えずマレーシアの大臣が”傾いてない”宣言を出した。
2.Twin Towersの間を41階でつなぐ通路Skybridge(下の写真)を地上で製作し釣り上げたところ長さが隙間に合わなかったことから、ビルが傾いているという噂に拍車がかかった。

3.ビルの建つ地盤は石灰岩で深度150mまで空洞(鍾乳洞)を処理するためのグラウトが施された。ビル基礎の地盤が堅固でないこともビルが傾いているという噂の基になっていた。
4.ショーン・コネリーとキャサリン・ゼタ・ジョーンズ出演の映画”Entrapment”(1999)のアクションシーンがこのビルで撮影されたが、映画はあまり面白くなかった。
5.スパイダーマンが吸盤でビルをのぼったり、パラシュートで飛び降りる冒険家がいたり、その都度当局から厳重な注意を受けた。
6.ニューヨークのWorld Trade Centerが9/11に倒壊した翌日、ペトロナスタワーに爆弾を仕掛けたという通報があり大騒ぎになった。

 同じころ建設された421mのKLタワー(通信塔)には1996年の竣工後まもなく上ったが、こちらのペトロナスタワーには上ったことがない。KLタワーもペトロナスタワーもマハティール元首相時代の産物で、そのころのマレーシアは活気があった。今、クアラルンプールの街は車や人で混雑し当時と同様活気に満ちているが国内経済は停滞気味である。

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