今から3年前、村上龍の『13歳のハローワーク』(幻冬舎)という本が出ました。中学生向けに、いろいろな「好き」を入り口に514種もの職業を紹介する本。これは様々な意味で画期的な本だったと思います。
「13歳のハローワーク公式サイト」に、「P.S.明日のための予習」というコーナーがあって、その中で村上氏が現代の働き方の選択について6編のエッセイを記しています。
『13歳のハローワーク』は、既に存 . . . 本文を読む
ちょうど社会人になりたての頃に、「ワープロ」が社会に登場してきました。その中に「文豪」という名の機種がありました。そのキャラクターとして使われていたのがシェークスピアだったと思います。文豪といえばやっぱりシェークスピアなのか…とふと考えたことがありました。
その"文豪"シェークスピアの代表作の一つ『ヴェニスの商人』を映画化した作品です。
「人肉裁判」─と、ここだけスプラッター映画みたいな言われ . . . 本文を読む
先日、久しぶりに岩手県花巻市にある宮沢賢治記念館を訪ねる機会がありました。ここに来るたびに賢治を読み返したくなるのですが、今回は、賢治がエスペラントを学んでいたという展示を見て、改めてなるほどなーと思いました。
エスペラントとは、1880年代にポーランドのルドヴィコ・ザメンホフによって発明された「世界共通語」です。賢治は、世界のいろいろな人に自分の作品を読んでもらいたいという動機から、エスペラン . . . 本文を読む
子どものための職業体験型テーマパーク「キッザニア東京」がこの10月5日、東京・豊洲にオープンしました。テレビや新聞でもオープンの様子が華々しく報道されていました。子どもたちが、エンジニア、医師、警察官、消防士、新聞記者など「70種類以上」の仕事を体験できるテーマパークです。
もちろん、これは日本オリジナルのものではなく、モデルは意外なことにメキシコだそうで。米国でないのがおもしろい。というか不思 . . . 本文を読む
ブログに書いた映画レビューを「やっぴらんど」の方に転載する作業を、とりあえず終えました。
ブログを始めてからはできるだけ見た直後に書き留めるようにしているのですが、それ以前に見た映画は、「歴史映画」以外は記録をとっていないので、けっこう忘れているのもあります。こうして書き残しておくと、備忘録として使えるからいいですワ。
「歴史映画」の方に載せたい映画もまだまだたくさんあるのですが、まあボチボチ . . . 本文を読む
鳥取に出張してきました。
最終便で着いて夕飯を食べに出ました。「じげ料理」という看板に引かれて、とある小料理屋の暖簾をくぐる。へい、いらっしゃい、という生きのいい声を期待していたのに、目に飛び込んできたのは、カウンターに座って携帯をいじるおかみさんの冷たい視線…。わ、失敗したと思いつつ、「…いいですか?」と尋ねると、「…あ、どうぞ」と言われ、とりあえずカウンターに腰を下ろす。
ビールを注文し、 . . . 本文を読む
小さい頃からたき火が大好きでした。たき火においては、「マッチ1本でどれだけ火を熾(おこ)せるか」がとても重要だと思います。
枯れ木や落ち葉を集めて、小さな円錐状に組み上げ、焚き付けの新聞紙をくしゃくしゃに丸めて中に突っ込んでたき火の準備は完了です。焼肉用の炭を熾すわけじゃないので、着火剤などはもちろん使用不可。マッチ1本を取り出して、注意深く新聞紙に火を点けます。
新聞紙から木に火が移って、オ . . . 本文を読む
夕べ、NHKでドラマ「クライマーズ・ハイ」の前編やってました。原作を読んでいないせいなのか、ぐぐっとくる骨太のドラマだと感じました。横山秀夫氏の作品は、『動機』と『半落ち』しか読んでいないのですが、来週の後編を見た上で、『クライマーズ・ハイ』も読んでみたい。
横山氏の筆致は本当に硬質です。知らず知らずのうちに眉間に皺が寄ってしまう感じがします。設定上、小説に出てくる会話は男どうしの会話が圧倒的に . . . 本文を読む