カクレマショウ

やっぴBLOG

ブレインストーミングの練習

2006-10-16 | └社会教育
職場や学校、地域で、何かのアイディアをたくさん集めたい時に使われるのが「ブレインストーミング」という手法です。

ブレインは「脳」、ストームは「嵐」というわけで、脳を嵐のように働かせてアイディアをできるだけたくさん出す方法ですが、とにかく「量」が勝負で、アイディアの「質」はとりあえず問わない、他人のアイディアを否定したり批判したりしない、他人のアイディアをパクるのは大いにけっこう、といった一定のルールのもとで、通常はカードや付箋を使って行われます。

とはいっても、いきなりブレインストーミングをやろうと言っても、突然頭の中に嵐を起こすことはむずかしい。というわけで、身近な、考えやすい課題でブレインストーミングの練習をしておくことも必要かもしれません。

たとえば、ある本に紹介されていたのは、「人が悲しい時に取る行動をできるだけたくさん挙げてください」。実際やってみると、「泣く」以外に、実に多彩な「悲しみの表現」があることに驚かされます。部屋に閉じこもる、ぼーっとする、とりあえず電気を消す、テレビの音を消して見る、といった「引きこもり型」から、誰かに電話をかけまくる、叫ぶ、カラオケで歌う、友だちと飲みに行くといった「発散型」まで、「悲しい時に取る行動」というのは、裏返せば、「悲しさを乗り越えるための行動」でもあるんだなーと思います。

あるいは、人差し指と中指を2本立てた手の写真を見せて、「このポーズは何を意味していますか」という課題。Vサイン、ピース、平和、2人、2本、OK、はいチーズ、カニ、はさみ、目つぶし(!?)など、こちらも思いがけない発想の嵐に感心させられます。

『スウェーデン式アイデア・ブック』(フレドリック・ヘレーン著、中野美奈子監訳、鍋野和美訳、ダイヤモンド社)という本に、創造性の研究で有名な心理学者J.P.ギルフォードが、米国空軍用に考案した最初の「創造性テスト」の話が載っていました。それは、「レンガ1個の使いみちを15分間で50通り考えてみる」というものだったそうです。単純だけど、50通りというのはなかなか出てきませんね。

思い出したのは、昔、友だちどうしで飲んでる時に時々やったゲームです。順番に、割りばし1本で何かを演じていくというものです。鉛筆、体温計、耳かき、タバコ、釣り竿…。答えに詰まった人はもちろん罰ゲーム。

あれも、一種のブレインストーミングのトレーニングだった…のかもしれません。


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