産経新聞に教育コラム「解答乱麻」を連載中の漆紫穂子さんは、40代半ばにして、品川女子学院校長。創立以来、漆家が代々経営するこの学校は、かつて学校存続の危機にありましたが、彼女が大胆な学校改革を敢行し、今では都内でも有数の人気校なのだとか。
リクルート社の「キャリアガイダンス」2008年2月号に、その漆氏が紹介されていました。「シリーズ・改革者たち」。キャリア教育で学校を変えてきた「改革者」たちを . . . 本文を読む
新しい学習指導要領が公表されましたが、報道されているように、「ゆとりから学力向上へ」という傾向がはっきりと見てとれる内容となっています。この学習指導要領に従って学校での教育が行われるようになれば、なんだかんだ言っても、結局は、知識の「詰め込み」教育に逆戻りするのは明らかですね。そうではない、という人が意外と多いことには驚くのですが。
昔、学校に勤めていたころ、生徒の服装の乱れやら家庭学習の少なさ . . . 本文を読む
昨年11月に静岡で開催された第39回技能五輪国際大会で、日本は全47職種のうち、16職種で金メダルを獲得しました。国別で言えば、もちろんダントツ。日本が金メダルを取った職種は、次の通りです。
ポリメカニクス/情報ネットワーク施工/CNC旋盤/CNCフライス盤/溶接/自動車板金/電子機器組立て/電工/洋菓子製造/造園/移動式ロボット/抜き型/機械組立て/構造物鉄工/木型/曲げ板金
私にはどんな仕 . . . 本文を読む
先日、「ジョブカフェあおもり」の出前授業の様子を見てきました。総合学科を持つ青森中央高校1年生約240人を対象とした、職業について考える授業です。総合学科の特徴でもある「産業社会と人間」という教科の中で、1年間にわたる取組の中の4回分をジョブカフェが担当するという仕組みになっています。よく見られるような学校からの「丸投げ」では決してなく、学校は1年間の学習に使用するオリジナル・テキストを作成し、そ . . . 本文を読む
キャリア教育の一つに、「金銭教育」というのがあります。良くも悪くも、世の中を生きていく上で避けて通れないのがお金。とらえ方によっては、お金とのつきあい方というのは、「生きる力」の最も大切な要素かもしれません。言うまでもありませんが、金銭教育は、お金のもうけ方とか投資の仕方を学ぶものではありません。お金を通して将来の生き方を考えるという意味で、キャリア教育の考え方ともぴったり合致します。
金銭教育 . . . 本文を読む
この冬休み、「難関大学」、「医学部」をめざす青森県内の高校生たちが2泊3日の合宿で、東京の大手予備校講師による授業をみっちり受けています。
読売新聞連載の「教育ルネサンス」の「入試最前線'08」シリーズで紹介されていました(2008年1月9日付け)。医師不足に悩む青森県としては、地元の高校生に医学部にたくさん入ってもらって、将来は地元に戻ってきて医師になってほしいということから、県教育委員会の事 . . . 本文を読む
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、今週の放送は「仕事は体で覚えるな~文化財修理技術者・鈴木裕」。
文化財の中でも、「和紙」に墨で書かれた古文書のたぐいを専門に扱う修復師。和紙ってそもそも保存には向かない。シワ、よじれ、破れ、虫食いによる穴…。それらを修復し、元の姿にするためには、「紙」の性質を知り尽くしていなければならないということなのですね。外科医が使う顕微鏡まで駆使して、何百年も前に . . . 本文を読む
盛岡で開催されたキャリア教育シンポジウムに参加してきました。主催は経済産業省東北経済産業局。「経済産業省」が「キャリア教育」のシンポジウムを開催する。そんな時代になっているのですね。昨年度も感じたことですが。
経済産業省は、3年ほど前から「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」を展開していて、東北地方には、その委託を受けている団体が3つほどあります。昨年度のシンポジウムと同様、その3団体 . . . 本文を読む
(社)青森県経営者協会が主催する「平成19年度インターンシップ事後報告会」というのに出席してきました。
同協会は、厚生労働省の委託を受け、数年前から大学生のインターンシップの推進とコーディネートに取り組んでいます。今年度は、県内94社の協力を得て、計284名の学生がインターンシップを体験したのだそうです。今回の報告会は、受入企業2社と参加した学生3名、それから、学生に4週間のインターンシップを義 . . . 本文を読む
ある学校関係者の方が、こんなことをおっしゃっていました。
「キャリア教育は確かに大切だ。でも、現実に学校は忙しい。決められた授業時数の中で、やりくりしながらカリキュラムを組んでいる。「総合的な学習の時間」だって、テーマとして何を取り上げるかについては、環境教育、国際理解教育、ボランティア、性教育、健康、福祉…、いろんな分野が既に挙げられていて、新たにキャリア教育に取り組む余裕はないのが現実だ。」 . . . 本文を読む
昨年度、(社)青森青年会議所(青森JC)が神奈川県川崎市のNPO法人キーパーソン21と共に、ある中学校で実施した「夢発見ワークショップ」。今年、ちゃんとその2回目の仕掛けを用意してくれました。
平日だというのに、JCのメンバーの皆さんが、理事長以下15人以上も参加しています。まずは生徒の前での自己紹介。どのメンバーも、青年会議所らしいと言うのか、元気で明るくはきはきした話しぶりでしっかり生徒たち . . . 本文を読む
平成19年11月9日付け読売新聞に、「大学の生活指導どこまで」という記事を読んで、ついにここまで来たかと愕然とさせられました。
最近、「勉強以前の社会常識や生活態度まで学生に指導する大学が出始めている」とのこと。「大学全入時代」を迎え、「未熟な学生をそのまま社会に送り出せば。大学の評価も下がる」ので、「手取り足取りの指導」をせざるを得ない、のだそうです。
ある大学では、「登校指導」が行われてい . . . 本文を読む
東京都杉並区立和田中学校長、藤原和博さん。リクルート社から転身し、「民間」の手法を学校教育に導入して成功を収めている好例としてマスコミでも取り上げられる機会の多い方です。
彼の教育や学校経営に対する考え方は、ネットの情報である程度知ることができますが、彼の教育方針が最も如実に表れ、しかも世間の耳目を集めているのは「よのなか科」の創設でしょうか。「社会との架け橋になる教育」を目指して作られた和田中 . . . 本文を読む
メールマガジン「よみうり教育メール」の「相談コーナー」に寄せられた「進路選択の悩み」。
私は今、高校3年で受験勉強の真っ最中です。けれど、やりたい事がはっきりしなくて、受験する大学、学部を決められず、この時期になってもまだ迷っています。「よし、この学部を目指そう」と思っても、少しするとまた迷ってしまうことの繰り返しです。
初めは救急救命士になりたいと思いました。ですが、親や予備校の先生に相談し . . . 本文を読む
CSR(Corporate Social Responsibility)つまり、「企業の社会的責任」という言葉があります。
CSRとは、製品やサービスの提供、雇用の創出、納税など、企業として社会に対して「当然すべきこと」のほかに、メセナ活動(芸術文化の支援)など、社会貢献的な活動も含まれます。メセナ[mecenat]というのは、古代ローマ時代に皇帝アウグストゥスに使えた重臣マエケナス(Maece . . . 本文を読む