キャリア教育で子どもたちに関わった人たちの多くは、自分の仕事に対する思いとか最初の決意とかを振り返るいい機会になったと語っています。子どもたちに仕事や生き方を語ることは、大人にとっても、というか、もしかしたら大人にとってこそ意味のあることなのかもしれません。
ただ、子どもたちに仕事の素晴らしさを教えたいと思っても、さて、自分自身を振り返ってみると、本当に自分の仕事が好きなのか、楽しんで仕事をして . . . 本文を読む
しばらく前のことですが、ある会議で、「キャリア教育みたいな“エリート教育”には私は反対だ」といった趣旨の発言をされた方がいました。
いつも的を射た発言をされる方だけに、その言葉を聞いて、わぉーと思ったものでした。こういう方でさえ、いまだにキャリア教育を誤解している。「キャリア」つまり、中央官庁の幹部エリートを育てるための教育がキャリア教育だと信じ込んでいらっしゃる。
そういうこともあって、私と . . . 本文を読む
ある教育関連会社の機関誌に、香山リカさんのコラムが連載されていて、いつもいいこと書いてくれているのですが、最新号は「わたしのすべきことはなに?」というタイトル。
震災を機に、「自分なりに「家族とは、命とは」という大きな問題に向き合っている」だろう子どもたちから、「私も被災した人たちのために何かしたい」と言われたら、親は何と答えるか。
「あなたができることなんて何もないんだから、まずは自分の勉強 . . . 本文を読む
東日本大震災で19.3mの津波に襲われた釜石市は、死者・行方不明者1,100人を超えました。そのうち、小中学生で亡くなった子どもは5人。分母が2,926人ですから、99.8%の子どもが生き延びたということです。これは、学校の防災教育の成果だということで、「釜石の奇跡」とまで言われています。
う~ん。「奇跡」か。安易に使っていいのかな、この言葉。だいたい、亡くなった5人の子どもは「奇跡」にあずか . . . 本文を読む
今日から青森ねぶたが始まりました。
つらつら眺めていると、それぞれのねぶたは、いろいろな人が自分の役割をきちんとこなして初めて成り立つんだなと改めて思う。
先頭に立って進行を指揮する運営責任者、先導役の提灯持ち、「前ねぶた」を引く人、囃子方の太鼓、笛、手振り鉦(てぶりがね)、ラッセラーラッセラーと掛け声でハネトを盛り上げる人、ハネトのスペースをロープで仕切る人、もちろんハネト、「ねぶた」本体の . . . 本文を読む
鈴木のりたけさんの『しごとば』シリーズ、第3弾です。
今回取り上げられているのは、消防隊員、米農家、僧侶、女優、大工、客船船長、新聞記者、看護師、教師の9つの「しごとば」。
まず、それぞれの仕事場が、見開きでどどーんと詳細なイラストで紹介されています。極めてリアルなのですが、どこか素人っぽさが垣間見えるところがこの人の描くイラストの特徴ですね。客船の操舵室に「てるてるぼうず」があったり、新聞社 . . . 本文を読む
nobi~taさんの「みんなでガッツポーズ」。いいですね。それは、自分たちの達成感と同時に、やっぱりどこかで社会の役に立てた、という使命感を満足させるところから来ているのかもしれませんね。今回の大震災で、これまで自分たちは何の役にたっているんだろうと悶々としていた自衛官が、挙って福島の原発事故の処理作業に手を挙げたという話を思い出しました。どんな仕事も、すべて社会のために役に立っているはずで、それ . . . 本文を読む
有田秀穂という脳科学者の書いた『脳からストレスを消す技術』(サンマーク出版、2008年)は、脳とストレスの関係を分かりやすく説明してくれていて、なるほどと思うことがたくさんあったのですが、この本の最後のほうに、こんな文章が載っていました。
今、多くの人が夢をもてなくなっているのは、「人との関係」を手放してしまったからだと私は思います。
人々が失ったのは、「夢」や「希望」ではなく、本当は「人との関 . . . 本文を読む
市町村の社会教育関係者を対象として、キャリア教育の説明をする機会がありました。キャリア教育については、教員を対象とした研修会はよくありますが、社会教育関係者対象というのはあまり聞いたことがなく、こりゃ画期的な研修会だぜと思いました。
キャリアとは?キャリア教育とは?に始まって、国の動向、県の施策、そして社会教育の役割…と約50分間。キャリア教育には、社会教育の参入が絶対に必要と思っているので、つ . . . 本文を読む
またしても、落ち込むようなデータが発表されました。
財団法人日本青少年研究所が昨年調査した「高校生の心と体の健康に関する調査」の結果です。調査対象は、日本、米国、中国、韓国の4カ国の高校生7,233人。
「自分は価値のある人間だと思うか」という問いに対して、「全くそうだ」と答えた生徒は、
米国 57.2%
中国 42.2%
韓国 20.2%
日本 7.5%
「私は自分に満足してい . . . 本文を読む
県内の高校(特に専門高校)は、先日紹介した名久井農業高校の「白い林檎」とか、柏木農業高校のきょうしつ野菜とか、三本木農業高校の「黄色いケチャップ」とか、弘前実業高校の「毛豆ロール」、三沢商業高校の「ごぼうアイス」、「山芋アイス」など、地域を舞台として、住民と連携して様々な取組を行っている例がいくつもあります。学校の中で授業を受けているだけが学校生活ではない。これからは、高校生たちが学校の外に飛び出 . . . 本文を読む
青森県教育委員会では、高校の教員や教頭を1年間民間企業に派遣して研修させるという取組を実施しています。平成18~19年度は「企業スピリッツ研修事業」としてそれぞれ5人の先生方を県内外の企業に派遣。平成20~21年度は、派遣対象を管理職として「企業エクスプレス研修」と名前を変え、教頭先生各3名ずつを派遣しています。
先日、これまで派遣された16名の先生方が一堂に会し、「座談会」が行われました。
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昨日、文部科学省が毎年開催している「キャリア教育推進フォーラム」に参加してきました。
今月末には、キャリア教育・職業教育に関する中教審の答申が出ることもあって、最新の動向や今後の方向性について知ることができるのではと期待していたのですが、なんだかなア…という感じでした。参加者は400名以上。この手のフォーラムでは珍しく、参加者名簿が配られたのはへぇ~と感心しました。名簿を見ると、参加者のほとんど . . . 本文を読む
若い理想や夢、散々な粉、かけらに。
まだ咲くぞ。まだ、咲くぞ。
この樹、ももとせ。
先日のリコーのCMの話、この「ももとせ」(100s)で中村一義が歌う歌詞にも通じるものがありますね。
ところで、東奥日報連載の「シリーズ雇用」。今、「どうする高校生就職」というテーマで連載中ですが、県外の取り組みとして紹介されている高校がすばらしい。
私は、高校におけるこれからのキャリア教育の方向 . . . 本文を読む
リコーのCM(「夢」編)に手嶌葵がカバーした「流星」(曲・詞:吉田拓郎)が使われています。1979年につくられたこの曲には、私にとっても数々の思い出があります。2008年の東京国際フォーラムのコンサートでもこの曲でつい涙があふれてきた。
そして、今、同じ曲が、こんな形でよみがえる。うれしいことです。
たとえば 僕がまちがっていても
正直だった 悲しさがあるから
Wow… 流れていく
静け . . . 本文を読む