大阪天満の寒天問屋の主・和助は店への帰り道で敵討ちの場面に出くわした。
和助は刃に倒れた父に止めを刺そうと立ち向かう侍の前に手を広げて立ちふさがる10歳の息子を助けた。
大火で焼失した天満宮再建のためにかき集めた『銀二貫』で少年・鶴之輔を買ったのである。
助けられた少年は松吉と名を改め、商人として厳しい躾と生活に耐えて成長して行く。
寒天造りの苦労と面白さも楽しめますが、ナント言っても松吉の成長と彼を取り巻く人たちの心の豊かさが読んでいて何度も胸が一杯になり目頭が熱くなりました。
主人の和助の主としての大きさ、梅吉の優しさ、番頭の善次郎の信心深さ、そして真帆、嘉平、半兵衛・・・皆に助けられて成長する松吉が愛しい。
そして、「銀二貫」が切羽詰った状態を如何に救い、如何に生かされたお金になったか・・・最後に仇討ちを買った「銀二貫」がどんな風に生きたお金となったか・・・楽しみに読んでください。
こだわりの高田郁さんらしい一冊です。
和助は刃に倒れた父に止めを刺そうと立ち向かう侍の前に手を広げて立ちふさがる10歳の息子を助けた。
大火で焼失した天満宮再建のためにかき集めた『銀二貫』で少年・鶴之輔を買ったのである。
助けられた少年は松吉と名を改め、商人として厳しい躾と生活に耐えて成長して行く。
寒天造りの苦労と面白さも楽しめますが、ナント言っても松吉の成長と彼を取り巻く人たちの心の豊かさが読んでいて何度も胸が一杯になり目頭が熱くなりました。
主人の和助の主としての大きさ、梅吉の優しさ、番頭の善次郎の信心深さ、そして真帆、嘉平、半兵衛・・・皆に助けられて成長する松吉が愛しい。
そして、「銀二貫」が切羽詰った状態を如何に救い、如何に生かされたお金になったか・・・最後に仇討ちを買った「銀二貫」がどんな風に生きたお金となったか・・・楽しみに読んでください。
こだわりの高田郁さんらしい一冊です。