yamaの読書日記

 活字中毒のyamaが日々手にしている本のお話を綴っています。
 読んだ本についていろいろお話しませんか?

なずな

2012-08-12 09:03:47 | その他

堀江敏幸さんの「なずな」を読み終えました。

私は守っているのではなく、守られているのだ、この子に。なずなに-。ひょんなことから預かった生後2ケ月の女の子とのかけがえのない日々を描く、長編“保育”小説。

と、図書館のHPには書いてありましたが・・・

この本の紹介文を新聞の推薦本のコーナーで読んで面白そうと予約してあったのですが・・・思った以上に楽しい1冊でした。

秀一は弟の娘・なずなを預かって育て始めた。秀一は結婚したこともない40代半ばの所謂「オジサン」です。
弟が海外で事故に遭い入院。弟の妻は原因のはっきりしない病気で入院中。その他もろもろの理由で生まれて3か月に満たない『なずな』は伯父さんの許に預けられたのです。
秀一は仕事場の理解もあり自宅出勤でなんとかなずなと暮らしている。
なずなを育てると言うことは、自分の周りの人たちに助けてもらいながら自分を育てることだと・・・感じずにはいられません。

赤ちゃんのもつ不思議な力を感じながら子育てで自分を育てている秀一さんがすごく微笑ましいし、秀一さんと同じで子供を育てたことのない私もこの主人公と一緒に『なずな』にあたふたと楽しい時間を過ごしました。
コメント
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