遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

風吹大池にて

2006-08-05 16:22:22 | アルプス
 小屋の前には数人の中高年の登山者が談笑しており、入れ替わるように蓮華温泉方面に下って行った。
 
 風吹山荘は小屋全体が外套を纏ったようにもう一つの建物で覆われていると言う変わったつくりの小屋である。じゅんちゃの説明によると、これは、国土交通省がこの地域の気象データーを採取するために、太陽光発電を電力とする施設を建てようとしたところ環境省の許可が下りず、やむなく山荘の上に覆い被せるように頑丈な外郭を設けてその屋根いっぱいに発電装置を施設して電源とし、集めた気象データーは光ファイバーで地上に送信すると言うものらしい。そういえばそのケーブルが登山道で見受けられた。

 小屋の2階には北に突き出たテラスがあり、高校生くらいの若者が本を読んでいた。予約しておいた内容を伝えると、後で主人が下から団体客を引率して上がって来るので、手続きはその後にして欲しいと言う。テン場を訊ねると小屋の北側に丈夫な板敷きのデッキが3つあり、そこがテントサイトだと言う。
 今日の行程はここまでなので1番奥の少し高くなっているサイトにテントを張ることにする。
 (写真:小屋の前のヒオウギアヤメ)
  

風吹大池へ

2006-08-05 15:32:28 | アルプス
 道は明るい広葉樹の斜面を行く。30分歩いて荷物調節と体調チェックのために休憩。10分休んで呼吸を整え、10:55出発。10分ほど歩いたところで後方から待ったがかかり立ち止まる。M夫人の調子が悪いとのことで、じゅんちゃが荷物の一部を引きとって11時17分,再出発。15分ほど歩いて見晴らしのいい踊り場のような場所でもう一度休憩を取り、Mさんの調子を伺う。
 雨飾山がせり上がり、焼山,火打山が手前の稜線の上にちょこんと顔を覗かせ、さらに妙高,高妻,乙妻,戸隠と続く山なみを見る。
 11:45出発。小さな崩落跡があり、そこを高巻いてしばらく歩くと平坦な道になる。この辺りからマイヅルソウやゴゼンタチバナが現れる。さらに平坦な道が続き、やや下って巨大化したミズバショウのある湿地を過ぎた辺りで後方から『休憩を!』の声がかかる。歩き始めてまだ30分しか歩いていない。
 Mさんがすぐ後ろについて懸命について来ようとしていたので『休みますか?』と聞くと『大丈夫』との返事。顔に張りがあり、何より『頑張るんだ!』という意気込みが読み取れたので、再度『休憩を!』の声がかかるのを無視し、『ではもう10分ほどがんばりましょうか』と声をかけてゆっくりのペースで引っ張る。
 12:35,平坦な道が終わり、次の大きな登りに入った地点で風通しのいい場所を探して休憩を取る。
 『10分か15分休んだら来て下さい』と言い置いてその先の道を偵察すべく先行してみたが、当分の間は登りが続くと思われたので100mほど上部で休む。
 後続の中年男性陣は先ほどのミズバショウの辺りで小休止した後、女性陣の休憩地点に追いつき、そこで昼食となったらしい。
 30分待って13:05に合流,出発。登りはたいしたことはなく15分ほどで気持ちのいい栂の森に出ると所々に湿地帯が現れて、そこでは必ずミズバショウが見られた。どれも花が終わって実をつけている。
 13:25,最後のピークで右手にチラリと雨飾山を見て通過。そこからは木道の敷かれた軽い下りとなって13:30,樹林の中の風吹山荘に着く。やや遅れて全員到着。

 

風吹大池から栂池へ・・・里山楽会『境界線』7月例会登山報告

2006-08-05 13:03:02 | アルプス
 06年8月5日(土)
 予定より40分遅れの9時過ぎに中土駅着。タクシー2台分乗して風吹大池登山口に向かう。風吹大池への登山口は2つあるが、古くからある登山道の入り口には車が入れなくなっているので、今回は新しくつくられた北野の登山口から登る。
 車は曲がりくねった細い道をぐんぐん登って高度を稼ぎ、10時過ぎに駐車場に着く。そこはかつて『稗田の大崩落』と呼ばれる未曾有の山崩れがあった稗田山を正面にみる場所で、大崩落のために消えてしまった稗田山の残骸(写真)を見ることができる。
 じゅんちゃのリードになるストレッチで体をほぐし、10:15出発。林道を5分ほど歩いて上の駐車場の手前から左に折れて登山道に入るといきなりの急登となる。
 (写真:稗田山崩落跡)