遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

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二十四節気『立秋』・・・8月8日・太陰太陽暦七月(文月)十五日

2006-08-08 20:46:19 | 月・星・太陽・暦・天体&気象・自然現象
 立秋 (りっしゅう) 8月8日頃 七月節 八節 太陽視黄経135度
『初めて秋の気立つがゆへなれば也』(暦便覧より)
この日から立冬の前日までが秋。一年で一番暑い頃であるが、一番暑いと言うことはあとは涼しくなるばかり。暑中見舞いはこの前日まで、この日以降は残暑見舞い。
 
 月と季節の暦より
 二十四節気・立秋,8月8日 太陰太陽暦7月15日
残暑は厳しいが、この日から暦の上では秋に入り、残暑見舞いに変わる。
 
 七十二候
第一候:8月8日~12日
 涼風至(りょうふういたる)
秋の気配がして涼風が吹き始める。
第二候:8月13日~8月17日
 寒蝉鳴(ひぐらしなく)
 ヒグラシが涼しげな声で薄明・薄暮のころに鳴き始める。
第三候:8月18日~22日
 蒙霧升降(もうむしょうこう)
 この頃から濃い霧があたりに立ち込めるようになる。

天狗原湿原へ

2006-08-08 16:11:41 | アルプス
 道は平坦な草原から樹林に入り、緩やかに登って行く。マイヅルソウ,ゴゼンタチバナ,コイワカガミ,イワイチョウ,アカモノ等,沿道の花も昨日と変わらず、その意味では単調な道となる。目の前のこんもりした小高い森は風吹高原のピークであろうか,その手前で蓮華温泉に下る笹目尾根の道を分ける。
 前方に雪渓のある乗鞍岳(2436m)とその北の2465mのピークを見ながら進み、風吹高原を越えた辺りで北峰の右手に雪倉岳,鉢岳を見る。ここまで50分歩いて9:10から休憩。10~15分休んで下さいと言い置いて先行する。 
 この道は初めてなので少しでも見通しのあるところに出て天狗湿原との位置関係を掴みたいと思い、後をじゅんちゃに託して休まず歩き続ける。10分でミズバショウの咲く湿原に到達。小さな雪田と池があり道はぬかるんでいる。分かっていたらここまで引っ張ったものをと臍を噛む。
 
 そこから先は所々に木道や階段のあるぬかるんだ道が続き、千国揚尾根に沿ってそのやや東側を徐々に高度を上げながら南進して行く。
 9:50,リュウキンカとミズバショウのある湿地を通過。その先に梯子があり、そこを越えて登りもそろそろ終わりに近いと思われる辺りで休む。(10:00)。100分も歩き続けると疲れるというより歩くことに飽きてくる。
 ここでゆっくり後続を待つつもりでにぎり飯をほおばっていると5分もしないうちに3人の女性陣とTさんが追いついてきた。さらに5分おいて男性陣が着いたのを機に立ち上がる。
 10:20発。歩いた時間から考えて天狗原湿原は間近いと思われた。10分で樹林帯を抜けて視界が広がる。同35,木道末端に到達。10分後,山の神尾根の分岐点に着き、山ノ神尾根に少し入ったところで荷を降ろして後続を待つ。
 乗鞍岳への登山道に沢山の登山者が列をなしているのを見る。風吹からの道とは対照的な賑わいである。暑さに加えてここから先の人の波とのすれ違いを思うと憂鬱になるが、今はそれを考えず、この時間を楽しむことにしたい。

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原爆記念日・・・登山道にて黙祷す

2006-08-08 14:17:27 | アルプス
 5時に起きて湯を沸かし、10人分のお茶をつくる。昨夜お茶の葉を使いすぎたので一旦ボトルに詰めたのを戻して新しくつくったものと混ぜ、均したり冷やしたりして5ℓ余りのお茶をそれぞれ500mℓのペットボトルに詰めて配る。
 朝食は五目ご飯と野菜・卵スープ。簡単に済ませて夜露でぐっしょりのフライとテントを干し、手早くパッキングする。暑くなりそうな予感。
 小屋の食事は7時からで、弁当ができるのを待って8時に出発する。

 大池を周回する道は湖畔に出たところから階段状になっており、そこを登りきって南進すると広い草原に出る。涼風が吹き渡り、ワタスゲの白い穂が揺れて心地ちよい草原だ。ここで周回の道を捨てて天狗湿原への道に入る。
 午前8時10分,ラジオを入れ原爆記念式典の放送を流す。同15分より1分間の黙祷。この日の黙祷はどこにいても欠かしたことはないが、時期が時期だけに登山道で1人黙祷することが多い。たまたま居合わせた登山者が一緒に黙祷してくれたこともあったが、今年は参加者一同に参加してもらうことができて嬉しい限りである。
 
 ついでに荷物調整をして8:20に出発。草原ではオオバギボウシの花が見られ、その側にコバイケイソウが並んでいたところから当然のごとく昨年の誤食事故に話しが及んだ。両者は形こそ似ていなくもないが質感がまるで違うので間違いようがないはずである。けれど山菜は芽吹きの時期の柔らかいものを採るのであるし、この場所のように両者が都合よく並んでいてくれる訳ではないのだから間違いを起こさないとは言い切れない。心する必要がある。
 

風吹の夜

2006-08-08 13:01:08 | アルプス
 8月6日
 山では夜になるとすることがないのとランプの電池を消費したくないのとで暗くなると寝る外なく、仲間達は私より早く寝ないと寝そびれてしまうなどと言って早々と寝てしまう。
 何のことか訳が分からないのだが、そう言われるのとその日の記録はその日のうちに書いておきたいのとで、いつも一番遅く寝ることになる。
 仲間達が寝静まった(?)テントには、頼もしい仲間が側にいると言う安心感と自分が自分でいられる自由さがある。それは何者にも換えがたく、私にとって最も好ましい時間であり、空間なのだ。だから小屋ではなくテントに泊まる。
 
 夏山ではペラペラのシュラフカバーだけなので明け方は寒い。寒ければセーターを着て、それでも寒ければその上に雨具を着る。が、上にいくら着ても地面からの冷えは防げない。
 雲の平の前夜,薬師峠では一晩中雨で寒く、途中で起きてコンロで暖をとったりもした。もう一方のテントは古いので浸水して大変だったらしい。
 ここでは下が板張りなので下からの冷えがなくそれだけでも助かる。
 
 そんな寒い思いをしても、荷物がいっぱいで狭くても、仲間の靴下が臭くてもやっぱりテントがいいのだ。