
畑にびっしりと生えているアカザを食する。以前から食べてみようと思ってはいたが実践するのは初めてで、まずは佃煮風にしてみた。悪くはないが特によくもなく、むしろ茹でたのをそのままお浸しにした方がすんなり食べられる。多少モサッとするがあまり癖もない。
大量に摘み取ったものを茹でてしぼり、小分けして冷凍したものを少量づつ味噌汁の実に使っているが、これが一番いいようだ。格別美味しいと言うほどではないが充分に野菜代わりになる。

元祖,アカザは野菜だった。森林国の日本では山菜・野草が豊富であったために野草を改良して野菜を作り出すと言う努力があまりなされず、アカザやスベリビユが野菜として用いられていた時代があったのだそうな・・。
一方,大陸では野菜がどんどん創出されそれが中国・朝鮮から日本に入ってきて栽培されるようになると、アカザやスベリビユ等は省みられなくなって今では畑の嫌われ者でしかなくなってしまった。彼等が今も畑に生えるのはそう言う歴史があるからで、アカザもスベリも畑から離れられない植物と言えるようだ。
アカザと言えばアカザの杖が中風を防ぐ効果があると言ってもてはやされたりする。柄のついた立派なステッキをつくる人が今もいるようだが、これは杖が効くのではなく、ビタミンA,B2,C等が豊富でホウレンソウの数倍の栄養価を持つアカザを食べることによる高血圧や動脈硬化,中風等の予防効果との混同と思われる。
アカザは史前帰化植物と言う古い時代の帰化植物で、中央部の赤いものがアカザ,白いものをシロザ,青いものをアオザと言うが種としては同一のアカザ。
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