遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

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縦走願望

2007-08-12 20:07:20 | 境界線・新境界線


 前日,焼走りCP場で、山から降りて来た若いカップルに山の様子を聞いた時,『暑くて参ったでしょう』と言うと、女性の方が『でも、とってもよかったです』と言った。どう言う風によかったのかは聞かなかったが、登ってみるとその意味が分る。
 普段,私達は岩手山を例に揚げるなら、七合目から上だけの山を指して『よかった』と言っているのかもしれない。勿論,七合目までの長いアプローチの上にその先の『よかった』があるのだが、普通の場合はアプローチと頂上部が一体になっているのに対して、岩手山や富士山型の山では、その対比が極端すぎるのだ。
 
 岩手山が富士山を小型にしたような山で、ただ登って降りて来るだけの山であれば2度と登る気にはならない。それは確かだ。
 けれど、幸いなことに岩手山は東側が二重式,西側が三重式火山と言う、東と西で山容を異にする片富士の山だ。山頂から駒ケ岳や八幡平方面に連なる山々は美しく魅力に満ちている。
 山頂に立って初めて裏岩手の縦走に気持ちが動くのを感じた。いや,すでにその気になっている自分がいる。その自分は八幡平までの縦走の出発点とするなら、焼走りからの登りも苦にならないだろうと思っている。 
 多分私はたじろいだのではなく、頂上ピストンと言う登り方に喜びを見出せなかったのだ。縦走なら、20kgを担いであの長い裾野を登ることも全然苦にならない。自分にとって登山とは縦走なのだ。

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