我が家のお米はナスヒカリ

我が家で、お米を買う係りは私である。米は重いので、腰を悪くした妻には、その名の通り、荷が重いのである。その私が実を言うとミスをした。私は１ヶ月ほど前になるが、栃木県産の新米を買った。私は栃木県産のコシヒカリを買ったつもりだった。しかし、家に帰って、その名がナスヒカリであることに愕然とした。妻であれば、値段で、大体の銘柄も分かる。しかし、私にそのようなことを気づけというのは無理な話である。確かに、私の買ったお米は一般のお米に比べて、安いらしい。しかし、買ってしまったものは、食べないわけにはいかない。５Ｋを食べつくすまでの我慢だと思っていたのだが、このナスヒカリ、食べて、とてもうまい。妻に褒められて、私はうれしい。安くて、うまくて、覚えやすいという３拍子そろったお米を私は買ってきたのだ。そんなわけで、しばらくは、我が家のお米はナスヒカリである。今、妻は私を褒めたことを後悔しているかどうかは知らないが、我が家のお米はナスヒカリである。

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自給化の時代が来る。

２０１１年、日本は３１年ぶりに貿易赤字になった。その額は２兆５千億円。２０１１年は震災の年であったので、仕方がないと大方が思っていたのであるが、２０１２年も上半期、昨年を上回る赤字額、３兆２千億円である。これまで、日本は他の国と比べて、豊かな資金を持っていた。だから、エネルギーも足りなくなれば、その豊かな資金を持って、買いあさることが出来た。こうして、石油危機や食料危機をなんなく乗り切ってきたのである。１９９３年の冷夏で、米騒動が起こったときにも、タイ米などを買いあさり、それは、一部の国々から、ひんしゅくを買ったのだが、お金が他国よりもあったので、乗り越えてきたのである。しかし、これからは、そううまくいかないかもしれない。石油がなくなっても、買えないかも知れない。食料が不足しても、たやすく手に入れられないかも知れない。そうゆう時代が間もなくというよりも、あっという間に訪れるかもしれないのである。だから、エネルギーにしろ、食料にしろ、自給化をする以外に、道がない。そうゆう時代が間もなく来る予感がする。

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映画館

２１日、映画館発祥の地とされる浅草から映画館が姿を消しました。銀座三原橋の映画館も姿を消しました。懐かしい映画館は思い出は記憶の彼方へと行きそうです。当時、映画館は街の何処にでもあって、麻布にも芝園橋にも東宝があり、十番には東映、松竹、日活さらに洋画専門館もありました。それらの映画館がなくなった後には、六本木にシネマコンプレックスができたので数あわせはできていますが、なんかさびしいですね。自由が丘に３館あった映画館はとっくに消えています。東急文化会館の映画館もなくなりました。名画座がなくなっていくのが寂しいのです。渋谷の全線座と東急名画座には何百回いったかな？　映画館がなくなったおかげで、ＤＶＤのコレクションだけがむやみに増え続けているのです。私は　特に「館」と名のつく映画館がなつかしいのです。渋谷東宝で見る「クレージーキャッツ」「加山雄三」「怪獣もの」スカラ座の洋画２本立てなんかは中高の試験後の楽しみでしたもんね。(K)

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話の裏を解説しあう人たち。

イタリアの作家ボッカチオは、その作品「デカメロン」の中で、当時の聖職者の堕落を次のように表現している。彼らが金儲けを責めるのは、そうすれば、自分のところにお金が回ってくると思っているからである。彼らが男達の情欲を責めるのは、そうすれば、自分達のもとに、女性達が集まってくると目論んでいるからである。つまり、人の話というものは、その通りに鵜呑みしてはいけない。そこには、必ず裏がある場合が多いのだというものである。さて、昨今の政治家には、この人は何を言っているのだろうと思うことが多い。きれいごとを並べるが、たぶん、裏では違うことを言っているのだろうと思わないわけにはいかない場合が多すぎる。しかも、信じられないことだが、私のような、裏読みの出来ない人間にさえ、そうではないと簡単に見破られる、底の浅さである。さらに不思議なことだが、話が終わるか終わらないうちに、周りの人たちは裏の解説をしあうという始末である。

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時、既に、遅し。

中国の海南省で、火力発電所の建設に反対する住民６０００人規模のデモが起こり、一部が暴徒化したという。反対する理由は火力発電所の建設により、環境破壊が進むというものだが、日本では火力発電所の環境破壊対策技術は進んでいるので、東京湾の海沿いにいくつも建設されている。中国の技術が劣化のままかどうかは知らないが、解決策は幾らでもあるように思われるものへのこれほどの住民の反発の裏には政治不信が渦巻いている結果だと思われる。幾つかの報道で、中国の江沢民・前国家主席、胡錦濤・国家主席、習近平・国家副主席の３氏が、共産党の最高意思決定機関である中央政治局常務委員会の候補者名簿で合意したと伝えている。注目されるのはその名簿である。政治改革を強く主張する汪洋・広東省党委書記（５７）がはずされ、経済重視の王岐山副首相（６４）が登用されている。つまり、中国指導部は政治改革を望まず、これまでの経済重視の政策を推し進めることにしたのである。この中国指導部の意思を、中国の人たちに、押し付けておける間は良いが、一たび、暴発の引き金が引かれたときには、汪洋氏の登場は、とき既に遅しということになるだろう。

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