カンボジアのシアヌーク元国王が亡くなられた。89歳だという。以外に若い。フランスからの独立運動を勝ち取り、18歳で国王の座についた。カンボジアという国は、猫ひろしさんの国籍問題でも知られるように、日本との関係も深いのであるが、少し気まぐれなところがある。東南アジアの中小国の間に挟まれた、その中でも小国である立場がそうさせるのかもしれない。東南アジアの海域を守る規約作成に、最後まで、中国の立場を代弁して、反対した。シアヌーク殿下もそのようなところがあった。あるときには、アメリカ寄りに、あるときはベトナムに近寄り、最終的には中国にべったりとなった。最後の時も、中国、北京の病院だという。ベトナムの対仏独立戦争、それに続く、ベトナム戦争の過程で、カンボジアは長く戦乱の時代を過ごすことになった。ロン・ノルのクーデターが起き、クメール・ルージュの悲惨な革命運動なども起こった。そのような中でも、いつも、シアヌーク殿下の存在感はあり続けた。それゆえに、不死身の殿下とも呼ばれた。
Y-FP Office Japan
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