提携都市の協定が進んでいる。目黒区と気仙沼市がめぐろのサンマを縁に、提携都市となったのはずいぶん前のことである。今では、震災に傷ついた気仙沼市の応援に、目黒区は奮闘している。墨田区も、このたび、栃木の鹿沼市と協定を結ぶことになった。墨田区も鹿沼市も浅草から日光や鬼怒川を結ぶ東上線の沿線にあるので、近いといえば、近い関係である。特に、私の場合には、鹿沼に友人が一人移り住んでいるので、なお、近い関係である。両者の提携の言い分は、農地のない墨田区と自然の豊かな鹿沼市との提携で、墨田区から鹿沼に人を呼ぶということらしい。もともと、鹿沼は鹿沼土という栄養豊かな土壌を有する土地柄である。園芸事業も活発である。都会の人たちは自然に飢えている。緑を求めているので、交流が深まればよい結果をもたらすと思われる。ただ、歴史を旅する私から申しあげたいことは、鹿沼は歴史の町でもあるということだ。その象徴が木彫りの屋台である。勇壮な屋台はこの地で行われていたであろう秋祭りの大きさを彷彿とさせている。
Y-FP Office Japan
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