経済制裁という手法がある。B国がA国の気に入らない行為をすると、A国はB国に対して、経済制裁を発動するのであるが、軍事的な制裁が制限されていて、しかも国際経済が拡大している現在、この経済制裁は頻発されている。現在、アメリカを筆頭とする国々は、イランの核開発の阻止のために、経済制裁を行っている。イランは原油の輸出が貿易額の半分以上を占めているので、しかも、原油というのは、イランだけで産出されているわけではないので、この効果は大きい。イランの通貨リアルが対ドルで、大暴落を起しているのである。この1年間で40%の下落、2年前に比べれば、その価値は1/3になっているというのである。当然、輸入業者を中心に不満が高まっていて、抗議デモも起きている。さて、その経済制裁だが、基本的に、経済強国が経済弱者に対して行うものである。つまり、そこは正義という範疇とは違う次元で決められる。経済弱者はいかに正義にもとずくものでも、経済制裁を行うことはできない。だから、経済強者にはそれなりの自制が必要なのだが、最近はそれが頻発されている。だが、あまりに多い経済制裁は、一般庶民にとっては迷惑な話である。
Y-FP Office Japan
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