萬のおばさんが亡くなられた。92歳であった。萬鉄五郎氏の娘に当たる。萬鉄五郎氏の絵が世に認められるようになったのは、鉄五郎氏の高齢期になってからで、若いときのおばさんの家は、ずいぶん、苦しい暮らし向きであったと聞く。おばさん自身も気丈な方だったようで、そのような暮らしにも負けないものを持っていたようである。私も、おばさんの縁で、花巻にある萬鉄五郎記念美術館に行ったことがある。鉄五郎氏は娘の絵も何枚か残していて、「これがあのおばさんだよ。」と話したことを思い出す。
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