いじめ問題について聞かれた田中文科相は次のように答えた。「いじめられる子も、いじめた子も、それを乗り越えられるような社会をつくりたい。」さて、世間では、いじめによって、自殺をする子供が後を絶たないことから、各地で、いじめをなくす条例などが成立している。「いじめをなくす。」ということを目指しているのだが、子供のするいじめということ自体が、一言で「いじめ」と分類できるものとは限らない点が重要である。同じような仕打ちをされても、傷つく少年もいれば、そうでない子もいる。相手が憎いと思ってやる子もいれば、好意を持っているからする子もいる。様々である。もともと、自然界では、子供は、何よりも、自分を守ろうとする存在である。そのために邪魔なら、同じ巣の別の雛を蹴落とすことさえする。だから、母親が弟を自分より可愛がっていると思えば、泣いて嫉妬するのである。だから、いじめはそれを受けた子供の気持ち次第というところがある。だから、いじめはなくならないのである。であるならば、田中大臣の言うように、いじめを乗り越えられる子供つくりに、専念したほうが良い。これは何も、子供に限らない。大人の多くが子供期から成長しきれないところに問題がある。
Y-FP Office Japan
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