給与明細書の見方

山下「そうですね。多くの人達が、給与明細書をもらうのですが、そのうちの大半の方々は支給額の合計よりも、実際に手にする差引支給額に最も関心があるはずです。もちろん、それは間違いでは無いのですが、その中間の控除額にももっと関心を持つべきです。幸子さんは毎月支払う税金を大体4万くらいと把握しているようですが、毎月の支給額は、例えば、残業の多い月や少なかった月では2万円くらい違うはずです。それに月によって、労働日数が違いますから、実は結構、変化しているのですね。それによって、社会保険料の額も変わり、税金も変化します。結局、実際に手にする金額は、結構働いた月も、そうでなかった月も大幅には違わなくなっているはずです。それともうひとつ、幸子さんが独自にしているもの。例えば、団体生命保険とか、財形とかは、幸子さんの貯蓄なのですね。それは実際に手にするお金ではないけれど、実際に手にするお金と同じだと思って、管理しなければならないのです。」

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