今年は選挙の年である。イギリスの下院の総選挙も、投開票が4日に行われる。フランスのマクロン大統領と同じく、イギリスのスナク首相も、なぜこの時期にと思われる時期に、下院を解散した。岸田首相が仮に7月解散を挙行したようなものだ。自滅である。英調査会社ユーガブが世論調査（6月11～18日）を基に発表した議席獲得予想は、労働党425▽保守党108▽自由民主党67▽スコットランド民族党20――など。このほか、右派ポピュリスト政党「リフォームUK」も初めて議席を獲得する見通しとのことだ。フランスと同じく、与党の惨敗である。フランスの場合にはまだ第2次投票に向けて、駆け引きが行われ、RNが過半数を獲得しない場合もあるのだが、イギリスの場合には明らかに政権交代である。おまけに、スナク首相自身も当落線上で、議員の地位さえ危うい。それほどに追い詰められていたとも思えないのだが、今年は選挙の年であり、まさかの年である。（くちなし亭、2024.07.03）
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