世界で一番幸せな国と言えば、ヒマラヤ山脈の国、ブータンが思い起こされる。そのようなキャッチフレーズが、この国に与えられているのだが、最近は、どうも違うようだ。若者の間に薬物が流行り、アルコールの依存症の若者も増えている。失業率も20代全般で、男性で⒕%、女性で⒛%だ。どこの国も若者の失業率が高いが、この国では高齢化の影響ではないと思う。1999年にテレビとインターネットが解禁された。たぶん、人々は豊かさに憧れたのであろう。都市に集まるようになった。そこに快適な生活があるはずだった。しかし、世界で一番幸せな国ブータンはごく一般的な貧困国になってしまったのである。考えるに、世界で一番幸せな国とは、テレビもインターネットもない時代だったから、幸せを実感していたのではないか。世界は今、このインターネット空間での覇権争いが起こっている。戦いは結局、人を幸せにしないのかもしれない。(12月18日)
Y-FP Office Japan
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