今日は吉良邸討ち入りの日だ。

今日、12月14日は赤穂浪士が本所の吉良邸に討ち入りした日である。回向院裏の吉良家跡地には小さな公園が有志の方々の努力で、残されている。当時の本所はかなり広い地で、多くの大名や旗本屋敷が隅田川の手狭となっていた西側から移されていた。不穏な噂のある吉良家を将軍のお膝元から遠ざけたというところだろう。さて、赤穂浪士を率いた大石内蔵助だが、私の家内の佐野家の何代か前の江戸時代に、三千綱さんと言う方が大石家からお嫁さんをもらっているということを親類筋はなぜか自慢気に語るので、それだけ日本人にとっては誇らしい出来事なのであろう。ある本を読んでいたら、この浅野内匠頭の話が出ていた。彼が大上段から小刀を振りかざして、切り付けたのは、吉良上野介を殺そうとしたのではなく、単に威嚇するだけであったのではないか。小刀で人を殺そうと思うのなら、突きさす以外にない。小刀で振りかぶって、振り下ろしたところで、せいぜい相手に軽症を負わせるだけである。確かに事実はそうなった。ただ、江戸城の松の廊下での狼藉である。元々、気が動転、あるいは狂っていたとしか思えないのである。（12月14日）

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