ゴーステイングという辞め方。

アメリカで、ゴーステイングという労働者が会社を辞めるスタイルが多くなっているのだという。ゴーステイングとは、突然、何の前触れもなく、会社を辞めて、その後、連絡もつかなくなるという辞め方であると定義されている。ただ、まったく何の前触れもなくということはなく、むしろ上司とトラブルを起こしていて、会社に対して、怒っているような場合が多い。アメリカでこの辞め方が頻発している背景には、アメリカの雇用状態が良く、辞めても、すぐに新たな雇用先が見つかる環境にあるからでもある。私もある支店の次席を務めていた時に、私の上司と臨時雇いの職員が合わなかった。そして、ある日突然、その職員が出社しなくなったのである。「辞めるなら、辞めると言って辞めてくれ。」それが私の偽らざる気持ちだった。彼との電話はつながらなくなった。家に行っても出ないのか、居ないのか分からない。こちらには雇用保険とか、健康保険とか、様々な手続きをしなければならない。彼の友達だという人を見つけて、やっと連絡を取り、問題を解決したのだが、夜討ち、朝駆けをしなければならないなど、私にとっては忌まわしい思い出である。（12月16日）

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