ディスク2は「ウェルカム」のボーナス・トラックに収録されたややダークな空間系フュージョン「マントラ」からスタートし、そのままドラム・ソロの「京都」に移行していく訳ですが、シュリーブのドラム・ソロは約10分。このあたりの「垂れ流し感覚」はいかにも72~73年のライブ・パフォーマンスという感じ。ライブ・パフォーマンスにドラム・ソロ10分入れるというのは、今の感覚からするとかなり異様ですが、当時は別段珍しいことじゃなかったし、それをそのままライブ・アルパムに収録してしまうというのも、ディープ・パープルとかけっこうありましたから、やはりあの時期ならではフォーマットといういうべきでしょう。
ともあれドラム・ソロが終わるとマイルスの「ディレクション」みたいな「砂上の楼閣 Part:2」がフリーに演奏され、このアルバムのハイライトともいえる「ネシャブールの出来事」が登場。この曲はセカンド・アルバム「天の守護神」収録曲の中でも意外なほどジャジーな趣をもった曲でしたから、70年頃よりこの時期に演奏する方がむしろ正解だったかもしれません。錯綜するリズムをバックに序盤からサンタナのギター弾きまくり状態で、5分を過ぎたあたりアシッドでギラギラしたフレーズはまさにヴィバ・サンタナであります。後半はサンタナの息の長い、演歌的な泣きフレーズを登場させてリラックスしたムードがしばらく続くと、エレピをフューチャーしたボサ・ノヴァ的な音楽に寄り道したりして、なんとなくマイルスの「アガルタ」みたいな混沌とした展開になったりしますが、いずれにもしてもギタリストとしてのサンタナを満喫できる16分ではあります。
ついでに「天の守護神」と同様の曲順で「すべては終りぬ」で再びホットなサンタナのギターをフィーチャーし、更に「君に捧げるサンバ」では甘いトーンの泣きのフレーズを連打して、このあたりはコンサートも後半、オーディエンスに対する大サービスといった感じだったんでしょうね。「君に捧げるサンバ」が始まるとオーディエンスの歓声もひときわ大きいです。日本人はこういう曲大好きななんでしょうね。いや、僕のそうなんですけど。そういえばこの曲中盤あたりでボサ・ノヴァっぽい展開になって、メンバーのかけ声が聴こえるところがあるんだけど、何故かこの部分だけは記憶に残ってました。何故だろう???。やっぱ当時からこの曲が好きだったのかなぁ。
続く「ミスター・ウドー」はラテン・パーカッションとレオン・トーマスのヨーデル・ボーカルをフィーチャーしたアップテンポのジャム風インスト(ウドーって当時外タレをよく招聘していたウドー音楽事務所のこと?)。「祭典」はサード・アルバムのハイライトを飾った曲で、オーラスに相応しいホットな仕上がり、オリジナルではオルガンもフィーチャーしていましたが、ここではサンタナのひとり舞台。さすがにこういう曲ともなると、ほぼオールド・サンタナ・バンドになりきって演奏しているという感じもあります。
という訳でアナログ盤で3枚組だった超大作ライブを久しぶりに聴ききながら、ほぼリアルタイムでレビュウを書いてみましたが、非常に貴重なドキュメントではあるものの、一個の作品としての完成度を求めるとなると、もう少し刈り込んだ構成にしてもよかったと思わないでもなかったですね。
ちなみに録音はいかにも日本のスタッフらしい「一音も逃してなるものか」的な精細でクリアなものなんですが、ちょっと迫力に欠けるがたまにキズってところかな。
ともあれドラム・ソロが終わるとマイルスの「ディレクション」みたいな「砂上の楼閣 Part:2」がフリーに演奏され、このアルバムのハイライトともいえる「ネシャブールの出来事」が登場。この曲はセカンド・アルバム「天の守護神」収録曲の中でも意外なほどジャジーな趣をもった曲でしたから、70年頃よりこの時期に演奏する方がむしろ正解だったかもしれません。錯綜するリズムをバックに序盤からサンタナのギター弾きまくり状態で、5分を過ぎたあたりアシッドでギラギラしたフレーズはまさにヴィバ・サンタナであります。後半はサンタナの息の長い、演歌的な泣きフレーズを登場させてリラックスしたムードがしばらく続くと、エレピをフューチャーしたボサ・ノヴァ的な音楽に寄り道したりして、なんとなくマイルスの「アガルタ」みたいな混沌とした展開になったりしますが、いずれにもしてもギタリストとしてのサンタナを満喫できる16分ではあります。
ついでに「天の守護神」と同様の曲順で「すべては終りぬ」で再びホットなサンタナのギターをフィーチャーし、更に「君に捧げるサンバ」では甘いトーンの泣きのフレーズを連打して、このあたりはコンサートも後半、オーディエンスに対する大サービスといった感じだったんでしょうね。「君に捧げるサンバ」が始まるとオーディエンスの歓声もひときわ大きいです。日本人はこういう曲大好きななんでしょうね。いや、僕のそうなんですけど。そういえばこの曲中盤あたりでボサ・ノヴァっぽい展開になって、メンバーのかけ声が聴こえるところがあるんだけど、何故かこの部分だけは記憶に残ってました。何故だろう???。やっぱ当時からこの曲が好きだったのかなぁ。
続く「ミスター・ウドー」はラテン・パーカッションとレオン・トーマスのヨーデル・ボーカルをフィーチャーしたアップテンポのジャム風インスト(ウドーって当時外タレをよく招聘していたウドー音楽事務所のこと?)。「祭典」はサード・アルバムのハイライトを飾った曲で、オーラスに相応しいホットな仕上がり、オリジナルではオルガンもフィーチャーしていましたが、ここではサンタナのひとり舞台。さすがにこういう曲ともなると、ほぼオールド・サンタナ・バンドになりきって演奏しているという感じもあります。
という訳でアナログ盤で3枚組だった超大作ライブを久しぶりに聴ききながら、ほぼリアルタイムでレビュウを書いてみましたが、非常に貴重なドキュメントではあるものの、一個の作品としての完成度を求めるとなると、もう少し刈り込んだ構成にしてもよかったと思わないでもなかったですね。
ちなみに録音はいかにも日本のスタッフらしい「一音も逃してなるものか」的な精細でクリアなものなんですが、ちょっと迫力に欠けるがたまにキズってところかな。
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