ほぼ四半世紀ぶりに聴きました。懐かしい....と書きたいところですが、実のところ聴こえる演奏はほとんど初めて聴くのと同じ、つまりこのアルバムに関する限り大昔のこのアルバムを購入して、あれこれと聴いた頃の記憶は残滓ほどもなかったです。つまり初めて聴くのと同じ。
演奏に先立って日本語MCが入り(これ今野雄二さん?)、「ウェルカム」の冒頭を飾った「家路」からスタートします。スタジオ版に忠実なところから、この演奏が「ウェルカム」の制作に前後したパフォーマンスだったことを伺わせますが、続くのは「A-1ファンク」というフリーインプロ。そこから「キャラバンサライ」の「果てしなき道」に繋がっていく訳ですが、その道のりはほとんどインプロ主体、しかもロックのそれではなくて、明らかにフリー・ジャズ~フュージョン的なものを手本とした混沌さという感じでしょうか。思えば中学2,3年の頃、これを聴いて「さっぱりわかねぇ」とか思ったのも納得いきます。この時期のサンタナは「ウェルカム」や「不死蝶」といったアルバムと照らし合わせてみても、とにもかくジャズをやりたがっていたことが一聴瞭然といったところでしょう。
こうして20分近くインプロ主体の演奏が続いたところで、ようやく出てくるのが「ブラック・マジック・ウーマン~ジプシー・クイーン」と「僕のリズムを聞いとくれ」というヒット曲や「輝ける光」といったポップな作品(ただしインスト)。アルバムは大体インプロ主体に進行して、だれ場にポップでコンパクトな作品を登場させつつ進行させていくという感じです。なにしろ「キャラバンサライ」はおろか「ウェルカム」ですら登場していた時期ですから、「ニューロックの旗手サンタナ」というイメージはほとんどの過去のものになっていることだけは確か、当時これを勇躍して購入してきた私が実際に聴いてみると釈然としない思いにかられたのも、このあたりのイメージ落差というのもあったかもしれません。なにしろ「ブラック・マジック・ウーマン」でのキーボードはオルガンじゃなくてエレピだし、「輝ける光」はCTIまがいのボサ・ノヴァ・サウンドですからねぇ。
続くインプロ大会は「バトゥーカ」「シババ」「ストーン・フラワー」とつるべ打ちしてデビュウ・アルバムの「ウェイティング」(さすがにこの曲くらいになるとオルガン弾かせてますが-笑)へと雪崩込んでい前半。「A-1ファンク」と同様にフリーっぽい「砂上の楼閣part:1」をフックに、ファンキーなリズムの後、次の曲へのイントロも兼ねたようなスペイシーなムードが続く、これまたいかにもライブらしい「フリー・アンジェラ」が続き、「ウェルカム」に収録されていたフュージョン作品「ソウサリートのサンバ」でしめくくる混沌の18分でディスク1は終了。
それにしても、ディスク1を通して聴いてみると、サンタナのギターの出番は意外と少ないですね。ここぞという時はもちろん出てきますけど、全体的にはむしろトム・コスターの出番の方が多いくらいで、サンタナはバンドの総帥という立場を重視していたんでしようか。
演奏に先立って日本語MCが入り(これ今野雄二さん?)、「ウェルカム」の冒頭を飾った「家路」からスタートします。スタジオ版に忠実なところから、この演奏が「ウェルカム」の制作に前後したパフォーマンスだったことを伺わせますが、続くのは「A-1ファンク」というフリーインプロ。そこから「キャラバンサライ」の「果てしなき道」に繋がっていく訳ですが、その道のりはほとんどインプロ主体、しかもロックのそれではなくて、明らかにフリー・ジャズ~フュージョン的なものを手本とした混沌さという感じでしょうか。思えば中学2,3年の頃、これを聴いて「さっぱりわかねぇ」とか思ったのも納得いきます。この時期のサンタナは「ウェルカム」や「不死蝶」といったアルバムと照らし合わせてみても、とにもかくジャズをやりたがっていたことが一聴瞭然といったところでしょう。
こうして20分近くインプロ主体の演奏が続いたところで、ようやく出てくるのが「ブラック・マジック・ウーマン~ジプシー・クイーン」と「僕のリズムを聞いとくれ」というヒット曲や「輝ける光」といったポップな作品(ただしインスト)。アルバムは大体インプロ主体に進行して、だれ場にポップでコンパクトな作品を登場させつつ進行させていくという感じです。なにしろ「キャラバンサライ」はおろか「ウェルカム」ですら登場していた時期ですから、「ニューロックの旗手サンタナ」というイメージはほとんどの過去のものになっていることだけは確か、当時これを勇躍して購入してきた私が実際に聴いてみると釈然としない思いにかられたのも、このあたりのイメージ落差というのもあったかもしれません。なにしろ「ブラック・マジック・ウーマン」でのキーボードはオルガンじゃなくてエレピだし、「輝ける光」はCTIまがいのボサ・ノヴァ・サウンドですからねぇ。
続くインプロ大会は「バトゥーカ」「シババ」「ストーン・フラワー」とつるべ打ちしてデビュウ・アルバムの「ウェイティング」(さすがにこの曲くらいになるとオルガン弾かせてますが-笑)へと雪崩込んでい前半。「A-1ファンク」と同様にフリーっぽい「砂上の楼閣part:1」をフックに、ファンキーなリズムの後、次の曲へのイントロも兼ねたようなスペイシーなムードが続く、これまたいかにもライブらしい「フリー・アンジェラ」が続き、「ウェルカム」に収録されていたフュージョン作品「ソウサリートのサンバ」でしめくくる混沌の18分でディスク1は終了。
それにしても、ディスク1を通して聴いてみると、サンタナのギターの出番は意外と少ないですね。ここぞという時はもちろん出てきますけど、全体的にはむしろトム・コスターの出番の方が多いくらいで、サンタナはバンドの総帥という立場を重視していたんでしようか。
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